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LNJ Logo 第37回豊かな海づくり大会反対行動報告/天皇制に問題あり!福岡連絡会
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第37回豊かな海づくり大会反対行動報告

  天皇制に問題あり!福岡連絡会 筒井修・倉掛直樹

●宗像署との攻防報告

 10月に入ると、宗像署に「交通規制の枠組みが決まるのは、何時か」「デモ申請に行きたい」と電話を入れた。「10月12日午後2時にきてくれ」との返事であったので、倉掛さんと出かけた。宗像署に着き、交通課の係官と話をしていると、奥から出てきた男が、慣れ慣れしげに「筒井さん。久しぶりだね、」と話しかけてきた。私は「あんたなんか知らん」

 「名前はなんていうんね」と聞くと、「北島たい」と名乗った。そういえば、みたことあるような気がしてきた。昔、県警特捜(今の公安3課)にいて、散々私達とやり合った中の一人である。今は、宗像署の署長をしているそうである。このように、昔の県警特捜にいた連中は、それぞれに出世して各署の署長クラスを歴任して退職している事例を私は多く知っている。

 私は「デモは権利である。申請を不許可にすると、裁判せざるを得ない」と脅した。この脅しの背景には、サウンドデモ裁判で、福岡県警の荷台乗車拒否を違法として訴え、1審2審とも勝訴をし、損害賠償金1万円を勝ち取った実績がある。この裁判の成果は大きく、今では中央署に対する道路使用許可申請は、殆ど何のケチつけも無く申請通り許可が出されている。

 もちろん、北島もそのことを承知の上で、「なるべく、そうならないようにしたい」「自分が情宣行動に相応しい場所を探してやる」と応えた。先ず、デモコースについては、あっさり何も言わずに、東郷駅から宗像ユリックス迄の3キロのコースをすんなり認めた。

 問題は、現地抗議行動の場所である。北島が、私達を車で先導して行った。行き着いた先が、宗像の「道の駅」である。「ここなら人通りが多いし、情宣に向いている」と言うが、漁港から離れすぎているため、「話にならない」と断ると、今度は、神湊という鐘崎漁港の対岸に先導して行った。「ここなら世界遺産の関係で人通りも多いし、対岸の放流行事も見られるから良いだろう」と勧めた。要するに、天皇が来る場所から遠ざけようとしているに過ぎなかった。「漁港から離れた場所では、ダメだ」と断わると、「漁港一帯は、車の進入を規制している」「宣伝カーの乗り入れはできない」とのことであった。「それなら、宣伝カーを使わずにハンドマイクだけでやるから、どうだ」と切り返したら、「それなら、良い」と合意が成立したので、漁港の中の「車庫」という西鉄バスの停留所あたりで、現地情宣行動に取り組むことが出来るようになった。しかも、その際の宣伝カー他3台の車の駐車場は、北島が責任をもって探すという約束まで、取り付けた。準備段階としては、まずまずの成果であったろうと思う。(筒井)

●福岡海づくり大会反対集会と現地抗議行動

 最初に、福岡海づくり大会反対行動に関西からの多くの参加、ありがとうございました。主催者として反対行動を組みましたが、果たして人が集まるかどうか不安でした。とても心強く感じました。

<反対集会(前日集会)>

 10月28日(土)福岡市のふくふくプラザで反対集会(前日集会)を行いました。参加者は62名。うち半数は関西、関東など遠方から、残り半数が福岡周辺からの参加でした。まず、天皇制に問題あり!福岡連絡会代表の筒井修さんから挨拶、当会の活動の報告がありました。次に、九州大学名誉教授の横田耕一さんから「天皇をめぐる現在の状況」というテーマで講演をしていただきました。

(講演の要旨)

 天皇制は、戦前から現在も制度的にも法律的にも変わらず残っている。私たちは、天皇の象徴としての行為(公的行為)は憲法違反であるとして主張してきたが、今度の法律(退位法)は、これを認めている。天皇に政治的な権限はない。天皇は「こうしろ」とは言わないが、言ったことについては、まわりから「そんたく」される。

 国家神道の教義は何か。教育勅語である。私たちはこの教育勅語を徹底的にたたいておく必要がある。「人々を一つにまとめていく」これが天皇の最大の問題である。私たちは天皇によってまとめられたくないから、私たちが主体的な意識で一人一人が主権者として生きていけるか。また、日本国憲法は天皇という差別を認めている。私はこれを認めるわけにはいかない。

 皇族の公務がどうしてあるのか。天皇の公務が問題となっているのに憲法学者も問題としていない。私たちはほったらかしにしていることが多すぎる。今回の「海づくり大会」についても天皇の問題として一つ一つ突き上げていくことが大事だ。

 講演の後、質疑を行いました。それから、全国各地の報告を“薪傾沈運動連絡会の新孝一さん(東京)反戦反天皇制労働者ネットワークの松村素子さん(大阪)E傾沈を考える会・静岡の山河進さんづ傾通簑蠅鮃佑┐觧毀吋優奪肇錙璽の島田雅美さん(大分)にしていただきました。最後に、翌日の現地抗議行動や集合場所などについて説明をして反対集会を終えました。近くの中華料理店での交流会を行いました。16名の参加で食が進んでいました。

<現地抗議行動>

 10月29日(日)「海づくり大会」当日。朝起きて、大会ホームページを開くと「荒天のため放流行事、海上歓迎は中止」となっていました。台風22号の影響です。集合場所である福岡地下鉄「箱崎九大前」に向かい放流行事中止のことを伝え、現地である鐘崎漁港に行くかどうか話しました。結局、天皇や関係者のいない現地に行っても仕方ないとして漁港での情宣行動はやめました。

 その後車6台を連ねて国道3号線を通り、デモ行進出発地であるJR東郷駅に到着。北九州方面からなどの参加者が加わり、11時に東郷駅前を出発。参加者は50名ぐらいでした。屋内式典会場のある「宗像ユリックス」まで約2キロ、40分のデモ行進でした。途中何度か雨に遭いましたがびしょぬれにはなりませんでした。日の丸の小旗を持った人を見かけました。放流行事が中止となり、天皇は宗像大社神宝館へ行き、世界遺産となった「宗像・沖の島と関連遺産群」を見学したそうです。私たちは再び東郷駅前に戻り、解散しました。

<抗議行動を終えて>

 放流行事が中止となったので漁港での情宣をやめ、ちょっと拍子抜けとなりました。しかし、大会側のほうが落胆が大きかったのではないでしょうか。福岡県は宗像市での式典のほかに県内の5か所で同時に海づくり関連行事を行い、ライブで放流行事などを放送する予定でした。また、宗像ユリックス前で物産の販売などのイベントも中止となり、一般の人の来場もほとんどなかったようです。それから、2017年度「海づくり」に関する福岡県の予算は3億8千万円でした。莫大な税金の浪費と過剰な警備など、問題だらけの天皇の公的行為。課題も多く目の前は真っ暗ですが、一つ一つ反対の声をあげていくしかないようです。お疲れ様でした!


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