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たんぽぽ舎です。【TMM:No2915】
2016年10月24日(月)地震と原発事故情報−
                                             6つの情報をお知らせします
                         転送歓迎
━━━━━━━
★1.台湾がアジアで最初の原発ゼロを宣言
   台湾は原発廃止を閣議決定した    竹内憲一
★2.(静岡県)佐対協へ40億円超 中電、浜岡建設で協力金
   中部電力が佐倉地区対策協議会に40億円以上渡していたことを
   指摘した論文    竹内康人 (静岡県近代史研究会員)
★3.「原発 最後の選択、国民に8.3兆円の請求書」
   『週刊東洋経済』10月22日号の特集
   −優れているが1点だけ抜けている−
        渡辺悦司 (市民と科学者の内部被曝問題研究会会員)
★4.地震が引き起こした大洪水 地震の被害は震害だけではない
   地震によって起きた地崩れが川をせき止めて洪水を起こした例
   黄河の大洪水、長野県の犀川(さいがわ)
   「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその170
                     島村英紀 (地震学者)
★5.メルマガ読者からイベント案内
         (問い合わせは主催者へお願いします)
  ◆小倉志郎さん11/6講演会
    「元原発技術者が伝えたい本当の怖さ〜
     原発の安全とは何か?みんなで考えよう〜」
   主催:文明フォーラム@北多摩 場所:東京農工大学農学部
★6.新聞より
  ◆「福島」が生んだ本当の危機とは
   もんじゅ 投入1.2兆円…高速増殖炉固執
        (10月21日東京新聞26面「こちら特報部」より抜粋)
━━━━━━━
・脱原発川柳【原発が 末期の水無く メルトダウン】 へらずぐち亭
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※10/27「人権とメディア」連続講座第7回
 「世界から見た安倍政権の外交・経済政策−
  米大統領選の行方を展望して」

 お 話:霍見芳浩(つるみよしひろ)さん(国際経済学者)
 日 時:10月27日(木)19時より21時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円
━━━━━━━
※10/30「放射能の脅威−放射能は人類を滅ぼす」

  お 話:落合栄一郎さん(バンクーバー在住)
 日 時:10月30日(日)14時より16時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
  共 催:脱被ばく実現ネット・たんぽぽ舎
  参加費:800円
━━━━━━━
※10/31ドキュメンタリー上映とトーク
 「東京に原発がやってくる!?」(NNNドキュメント80)
 福島と沖縄「小の虫は黙らない」

 お 話:森口 豁(もりぐちかつ)さん(ジャーナリスト)
 日 時:10月31日(月)19時より21時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円
━━━━━━━

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┗■1.台湾がアジアで最初の原発ゼロを宣言
 |  台湾は原発廃止を閣議決定した
 └──── 竹内憲一

 月1原発映画祭では台湾の原発廃止運動の映画「こんにちは貢寮」を取
り上げました。ゲストの陳威志さんからは台湾の原発廃止運動の様子をう
かがっていましたが、今回、台湾政府が原発廃止を閣議決定した。
 日本では、朝日新聞以外のメディアは取り上げていない様子です。

朝日新聞:台湾が原発全廃へ 福島第一事故受け、25年までに停止
http://www.asahi.com/articles/ASJBQ5Q7SJBQUHBI014.html
朝日新聞:台湾の反原発運動、福島事故後に激化 全廃実現に課題も
http://www.asahi.com/articles/ASJBQ5Q7TJBQUHBI015.html
THE HUFFINGTON POST: 台湾、2025年までに原発ゼロ
福島第一原発事故を受け政策転換
http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/22/taiwan-nuclear-zero_n_12603972.html


┏┓
┗■2.(静岡県)佐対協へ40億円超 中電、浜岡建設で協力金
 |  中部電力が佐倉地区対策協議会に40億円以上渡していたことを
 |  指摘した論文
 └──── 竹内康人 (静岡県近代史研究会員)

 浜岡原発佐倉対策協議会への中電資金について
 下記の報道にあるように、中電資金の実態の一部が判明しました。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20161016/CK2016101602000099.html

 報道記事掲載の「静岡県近代史研究41号」の注文先は
 FAXは 053-422-4810
 はがきは、
  静岡市駿河区大谷836静岡大学人文社会科学部橋本誠一研究室です。
 旧浜岡町所蔵の浜岡原発関係文書の史料案内も掲載されています。


┏┓
┗■3.「原発 最後の選択、国民に8.3兆円の請求書」
 |  『週刊東洋経済』10月22日号の特集
 |  −優れているが1点だけ抜けている−
 └──── 渡辺悦司 (市民と科学者の内部被曝問題研究会会員) 

 『週刊東洋経済』の今週号(2016年10月22日)の特集「原発 最後の選
択、国民に8.3兆円の請求書」は、事故処理や賠償について電気料金と税金
によって国民負担が次々に膨らんで、結局20兆円になりかねないとして、
事故を起こした東電と電力会社を保護しようとする政府・経産相・東電の
政策を暴露しています。

◎同記事は、非常に優れた内容ですが、1点だけ抜けがあります。

 大島堅一氏が一言「モラルハザード」という言葉を使っていますが、残
念ながらその内容を具体的に展開していません。
 モラルハザードとは、もともとは損害保険の用語で、保険により想定さ
れる事故をカバーすると、保険契約者が人為的に保険事故を発生させるよ
うな場合のことです。
 現在生じている「モラルハザード」の具体的な内容は、はっきりしてい
ます。
 事故を起こした東電の刑事責任も免責し、損害賠償も国と国民が肩代わ
りし、健康被害は一切認めず賠償から免責し、事故処理費用も廃炉費用も
国民負担に転嫁し、原発を動かす電力会社の利益を政府が保障していけば、
結局、「苛酷事故を起こしてもよい」という行動原理で電力会社が運営さ
れるようになる、このような恐ろしい事態が現に再稼働をめぐって進みつ
つある、ということなのです。

◎『東洋経済』はここまで言うべきであったし、言わなければならなかっ
たと思います。
 それでも、同記事の内容は、財界誌でもここまでは言うという意味で、
役に立つと思いますので、皆さんぜひお読みください。


┏┓
┗■4.地震が引き起こした大洪水 地震の被害は震害だけではない
 |  地震によって起きた地崩れが川をせき止めて洪水を起こした例
 |  黄河の大洪水、長野県の犀川(さいがわ)
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその170
 └──── 島村英紀 (地震学者)
 
○今年は、日本に台風が8つも上陸した。洪水や浸水のニュースが飛び
交ったが、じつは、過去1万年で地球上で起きた最も大規模な洪水は地震
が起こしたものだ。
  伝説だった黄河の大洪水が実際に起きていて、その原因が地震だったこ
とを示す研究論文がこの夏に発表された。米国の科学誌サイエンスに掲載
された。
  この研究によれば、紀元前1900年頃に起きた地震の土砂崩れで、山峡を
通る黄河がせき止められた。
  なにせ黄河。中国でも第二の大河。たいへんな水量だ。地震で出来たダ
ムが半年ほどで持ちこたえられなくなり、崩れて水が下流の低地帯を
襲った。16立方キロという途方もない量だった。
 研究のきっかけは「喇家(らつか)遺跡」の発掘が行われたことだ。中
国のポンペイとも言われ、地下に埋まっていた村が発掘され、大規模な地
震後の洪水によってこの村が埋められたことが分かった。
 この大洪水は、その後、中国最古の王朝、夏の成立につながった。王朝
の始祖、禹は黄河の治水に成功して、はじめての王国を作ったとされる。
川岸の浚渫(しゅんせつ)や水路の変更を行ったのだ。

○地震によって起きた地崩れが川をせき止めて洪水を起こした例は中国だ
けではない。日本にもある。
 長野県で、地震で出来たダムが決壊して大洪水を起こしたことがある。
 1847年に信州(いまの長野県)で起きた善光寺地震。死者は市中だけで
2500人にもなったが、この地震の震災はそれだけではなかった。
 この地震による山崩れは、4万ヶ所以上にも及んだ。なかでも、犀川右
岸の岩倉山(虚空蔵山)の崩壊は日本史上、もっとも大規模な山崩れに
なった。
 斜面の崩落は、犀川(さいがわ)をせき止めて高さ50メートルにもなっ
た。巨大な堰止め湖が作られ、いくつもの村が水没してしまった。
  その後堰止め湖の水は増え続け、地震から20日後には、ついに決壊して
洪水を起こした。
  洪水の高さは、犀川が善光寺平に出る長野市付近で20メートルにもなっ
た。このため下流の集落がこの洪水に襲われて、流失家屋810棟、死者100
人余りを生んだ。
  決壊は予想されていたので下流域の人は避難していたが、それでも、こ
れだけの被害を生んでしまったのだ。

○マグニチュード(M)6.8を記録した新潟中越地震(2004年10月23日)のと
きも、この堰き止めが起きた。だが土木工事で必死に水を抜いたので、大
規模な二次災害は防がれた。
  しかし、そのほか山崩れや土砂崩れが起きて鉄道や道路がいたるところ
で分断されてしまった。
  2004年は夏から秋にかけて台風が過去最多の10個も上陸して例年になく
雨が多かった。7月に新潟県一帯で大規模な水害が起き、雨のせいで地盤
が緩んでいた。
  もともと地滑りが起こりやすい地形だったうえに、地震の前に雨が多
かったために、地震で多くの土砂崩れが起きたのだ。
 間の悪いときに地震が起きてしまったのだが、地震の被害は震害だけで
はないのだ。
  (島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」
  「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より10月14日の記事)


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┗■5.メルマガ読者からイベント案内
 |       (問い合わせは主催者へお願いします)
 └──── 

 ◆11/6講演会「元原発技術者が伝えたい本当の怖さ〜
               原発の安全とは何か?みんなで考えよう〜」

講 師 小倉志郎さん(元・東芝技術者、
                      現・原子力市民委員会メンバー)
日 時 2016年11月6日(日)14時より17時
場 所 東京農工大学農学部・府中キャンパス2号館1階11号教室
    2号館正面入口右手の自動販売機コーナーの隣です。
    懇親会・講演会終了後の17時15分〜
        (同・本部キャンパス側の50周年記念ホールにて)
主 催 文明フォーラム@北多摩
連絡先 同会事務局(東京農工大学農学部環境哲学研究室)
    電話 042-367-5586(澤)申込みは不要。
資料代 500円

 講師の小倉志郎さんは、2002年まで日本原子力事業(株)で原発の設計・
検査などに携わる。著書に「元原発技術者が伝えたい本当の怖さ」など、
講演後には意見交換します。終了後17時15分より同大学構内の本部キャン
パス側50周年記念ホールにて懇親会(会費3000円)もあります。
みなさまのご出席をお待ちしています。


┏┓
┗■6.新聞より
 └──── 

 ◆「福島」が生んだ本当の危機とは
   もんじゅ 投入1.2兆円…高速増殖炉固執

 一昔前なら、数カ月は大々的に報道されそうな「破綻」が続く。だが、
徹底解剖される間もなく、次の破綻が起き、灰色の弥縫(びほう)策で誰が
責任を取ることもなく、忘れられていく…。そうした日常が繰り返されて
いる。無責任は「何をやっても痛い目に遭わない」のでモラルの崩壊を引
き起こす。この国の社会が直面する最大の危機は、この無責任の連鎖では
ないか。弾みをつけたのは福島原発事故だ。
 政策破綻の典型は、かねて無理が指摘されてきた国立研究開発法人・日
本原子力研究機構(原子力機構)の高速増殖原型炉「もんじゅ」だ。「夢
の原子炉」をうたい、1994年に運転を始めたが、翌95年にナトリウム漏れ
の火災事故が発生。その後もトラブルは続き、稼働できたのは250日だけ。
廃炉の方向で調整が始まった。
 かかった費用は、関連施設も含めると1兆2千億円。原子力機構の試算
では、廃炉にも30年間で3千億円の費用がかかる。
 ちなみに3〜5歳児が通う幼稚園や保育所をすべて無償にした場合、そ
れに必要な費用は年約7400億円で、もんじゅの費用は2年間無償にできる
計算だ。
 当然、責任問題が問われる。ところが原子力機構の児玉敏雄理事長は
もんじゅの主要機器を設計、製造した三菱重工業の出身。そもそもが「利
益相反」の疑いを持つ。さらに規制する立場である原子力規制委員会の田
中俊一委員長も、原子力機構の前身の日本原子力研究所副理事長だ。
 (中略)
 無謀な実験に失敗したのは、日銀も同じだ。 (後略)
                 (10月21日東京新聞26面「こちら特報部」より抜粋)

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