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LNJ Logo のりこえねっとTV案内:「ファルージャの空の下 イラク支援の現場か ら日本を見る」
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■■■■−ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク−
■■■■
■■   のりこえねっと通信0138号 2016年7月26日発行
■■
■                        ◆転送歓迎◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★配信専用アドレス[mailmag@norikoenet.org]より毎週お送りしております
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま

本日ののりこえねっとTVは、
高遠菜穂子さんと八景さんの「ファルージャの空の下 イラク支援の現場か
ら日本を見る」の6回目。

このシリーズの最終回です。
高遠さんから、過酷な状況の中でこそエンタメを楽しむ現地の様子を伝えて
いただきます。

渡瀬夏彦さんの「うちなー民主主義最前線 第25回」は9時10分ころから、
ゲストにきむきがんさんをお迎えしての放送となります。
今回「シリーズ ヘイトとは」はお休みです。

ぜひご覧下さい!
――――――――――――――――――――――――――――――――――
〈今号の目次〉

1.7月26日放送のりこえねっとTVのお知らせ

2.のりこえ祭り「3年目も本気(マジ)!」開催のお知らせ

3.反レイシズム情報

4.ヘイト街宣・デモ 警報

5.新聞・雑誌記事・Webより

6.7月19日放送のりこえねっとTVダイジェスト

7.編集後記
――――――――――――――――――――――――――――――――――
●1.7月26日(火) 20:00〜のりこえねっとTVのお知らせ

YoutubeLive:https://youtu.be/8sYBP5_TBow

1.「ファルージャの空の下 イラク支援の現場から日本を見る 06 アラブ
エンタメ?戦争で傷ついた人ほど必要かもしれないエンタメ番組?」高遠菜穂
子×八景

2.渡瀬夏彦の「うちなー民主主義最前線 第25回」

※「シリーズ ヘイトとは」はお休みです。

のりこえねっと公式サイト: http://www.norikoenet.org
Twitter:https://twitter.com/norikoenet

1.「ファルージャの空の下 イラク支援の現場から日本を見る 06
 アラブエンタメ?戦争で傷ついた人ほど必要かもしれないエンタメ番組?」

<番組概要>

<出演者>
◆高遠菜穂子(たかとお・なほこ)
イラク支援ボランティア。
1970年、北海道生まれ。

イラク・ホープ・ダイアリー: http://iraqhope.exblog.jp/
Twitter:https://twitter.com/NahokoTakato
Facebook:https://www.facebook.com/nahoko.takato
イラク戦争の検証を求めるネットワーク:http://www.iraqwarinquiry.net/

◆八景(はっけい)
横浜出身。
遊芸者。



2.渡瀬夏彦の「うちなー民主主義最前線 第25回」
<番組概要>
ノンフィクションライターの渡瀬夏彦がお送りする沖縄最新情報。

毎週1回、いま民主主義を守る最前線の闘いが行われている沖縄からダイレ
クトにお伝えします。


<出演者>
◆ゲスト=きむきがん
劇団石(トル) 主宰。


◆渡瀬夏彦(わたせ・なつひこ)
ノンフィクションライター。

渡瀬夏彦の「沖縄 チムワサワサ〜 日記」:
http://watanatsu.ti-da.net/
Twitter:https://twitter.com/natsuhikowatase

◎本日の番組は生放送終了後も、以下にアクセスすると視聴いただけます。

YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/NorikoeNetTube
「のりこえねっとチャンネル」へ登録をしていただくと、新しい動画を見つ
けやすくなりますのでぜひご登録ください。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
●2.のりこえ祭り「3年目も本気(マジ)!」開催のお知らせ

「のりこえ祭り 3年目も本気(マジ)!」今年もやります!
シンポジウム:雨宮処凛さん、石野雅之さん、香山リカさん、中沢けいさん
、野間易通さん、安田浩一さん
司会:辛淑玉さん

演劇公演…キムキガン一人芝居「在日バイタルチェック」

◆日時:8月11日(木)13:10〜
◆会場:御茶ノ水 在日本韓国YMCAアジア青少年センター・スペースY
ホール 
◆入場券…当日:2,000円 前売り1,500円
◆開催:在日本韓国YMCAスペースYホール
( http://www.ymcajapan.org/ayc/jp/map1.htm )
◆お問合せ:のりこえねっと(FAX:03−5155−0383)
https://www.norikoenet.org/mail_form/contact2.html 

チケットはNetから簡単に申し込めます。
送料は無料です。

https://norikoenet.stores.jp/items/5783390500d3316d0c0001eb
お申込みをお待ちしております!!

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
●3.反レイシズム情報

★集会・デモ・セミナー・上映会などのお知らせを掲載します。


HPのトップページにある『お問い合わせ』から 日時、会場、タイトル及び
内容、主催者、主催者の連絡先などを300文字以内で、お知らせ下さい。

http://www.norikoenet.org/contact 

1)『沸点 ソウル・オン・ザ・ストリート』出版記念トーク

日時:7月27日(水)19:30開場/20:00開演
場所:カフェ ラバンデリア
東京都新宿区新宿2-12-9 広洋舎ビル1F/Tel. 03-3341-4845 
料金:1ドリンクオーダー ※イベント終了時に投げ銭をお願いいたします
出演:加藤直樹さん(『沸点 ソウル・オン・ザ・ストリート』翻訳者 著
書に『九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響』)
島田虎之介さん(漫画家 近著に『九月十月』(小学館IKKI COMIX)、『新
装改訂版 ラストワルツ』(青林工藝舎)) 
※観覧は予約をお願いします。
観覧希望の方は模索舎までメールもしくはお電話でご連絡下さい
※会場の定員(35名)の関係で満員時には入場をお断りする場合もあります
。

主催:模索舎(東京都新宿区新宿2-4-9 /Tel. 03-3352-3557)


2)「ヘイト本」と表現の自由

日時:7月29日(金)18:30〜20:45
会場:出版労連会議室(本郷三丁目駅徒歩3分)
東京都文京区本郷4-37-18 いろは本郷ビル2F
資料代:500円
パネラー:
福嶋聡さん(ジュンク堂難波店長)
川辺一雅さん(小学館)
岩下結さん(ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会)
水口洋介さん(東京法律事務所弁護士)
主催:出版労連


3)訳者と語る『京城のモダンガール:消費・労働・女性から見た植民地近
代』―コロニアリズム/ポストコロニアリズム/ネオコロニアリズムの射程
と「女」の位置

日時:7月29日(金)10:00-12:00(開場9:40〜)
会場:お茶の水女子大学本館212教室
地下鉄丸の内線 茗荷谷駅から徒歩約5分
地下鉄有楽町線 護国寺駅から徒歩約5分
講演:姜信子 (作家)・高橋 梓 (東京外国語大学大学院博士後期課程)
ディスカッサント:足立眞理子(IGS教授)
司会:臺丸谷美幸(IGS特任RF)
要事前申込(入場無料・託児サービスあり)
セミナー申込フォームhttps://crdeg.cf.ocha.ac.jp/ocha2/igs 
/copy9_of_4jeu1d
託児サービス申込フォームhttps://crdeg.cf.ocha.ac.jp/ocha2/igs 
/copy10_of_4jeu1d
主催 お茶の水女子大学ジェンダー研究所
問い合わせ先 daimaruya.miyuki@ocha.ac.jp(臺丸谷)


4)高麗博物館15周年記念行事 丁讃宇ヴァイオリンコンサート

日時:7月30日(土)13:30〜15:30
会場:四谷区民ホール(東京メトロ丸ノ内線新宿御苑駅徒歩3分)
全自由席 3000円
連絡先:高麗博物館=03-5272-3510


5)山城博治さん講演会−「沖縄からの熱い風」

日時:7月30日(土) 14:00〜 (13:30開場)
会場:船橋市中央公民館 5階第3集会室(船橋駅南口徒歩7分)
講師:山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)
資料代:500円
主催:パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会


6)漆黒のブラック企業 ”アリさんマークの引越社”の真実!in大阪

日時:7月31日(日) OPEN 12:00 / START 13:00
場所:大阪・ロフトプラスワンウェスト
大阪市中央区宗右衛門町2−3 美松ビル3F
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/44293
料金:前売¥1,000 / 当日¥1,200(共に飲食代別)※要1オーダー500円以
上
※ご入場はイープラス→店頭電話予約→当日の順となります。

前売チケットはこちら
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002187839P0030001
出演:敬称略・順不同
西村有(仮名) アリさんマークの引越社・現役正社員
阿部潔 関西学院大学社会学部教授
イダヒロユキ ユニオンぼちぼち/DV加害者プログラムNOVO
大椿裕子 大阪教育合同労働組合執行委員長
清水直子 プレカリアートユニオン委員長
渡辺輝人 弁護士
土屋トカチ 映画監督
関西初上映 映画「アリ地獄天国(仮)」パイロット版
(監督:土屋トカチ/2016年/37分)
イベント及び映画「アリ地獄天国(仮)」へのお問合せ
tsuchiya.tokachi☆gmail.com (☆を@へ変更願います)
045-228-7996 (ローポジション気付)


7)「みんなでつかおう! ヘイトスピーチ解消法・大阪市条例」

<基調報告>
・ヘイトスピーチ解消法をいかに使うか: 師岡康子さん(弁護士、外国人
人権法連絡会)
・大阪市ヘイトスピーチ対処条例をいかに使うか:田島義久さん(弁護士、
ヘイトスピーチを許さない!大阪の会)
<報告>カウンター行動の現場から 
各地の条例制定を求める市民の動き(京都市、神戸市、他)/学校教育の現
場から

日時:8月7日(日)14:00〜17:00
会場:つるはし交流ひろば「ぱだん」(大阪市生野区鶴橋2-15-28)
  JR・地下鉄・近鉄「鶴橋」下車
http://www.taminzoku.com/wordpress/wp-content/uploads/2012/12/cd9ef2e2eeaec34bea
b119ef64734de4.jpg
質疑応答・意見交換
参加資料代:500円
主催:人種差別撤廃NGOネットワーク(ERDネット)
(一財)アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)
ヘイトスピーチを許さない!大阪の会
申込み・問合せ:ヒューライツ大阪  電話:06-6543-7003
e-mail:webmail@hurights.or.jp


●4. ヘイト街宣・デモ 警報 (閲覧注意)

★★カウンター行動(抗議行動)される際は十分お気をつけ下さい。
★★
★★経験が少ない方は、複数での参加をお勧めします。
★★

1)ヘイトスピーチ規制粉砕! 大阪市役所前街宣

日時:7月26日(火)29日(金)(来週以降も続く?)
時間:16:30〜18:00
場所:大阪市役所前(正面玄関南側)地下鉄御堂筋線淀屋橋駅徒歩2分
主催:日本人への差別を許さない市民の会
現場責任者:松村和則

※ヘイトスピーチのひどさも増しているとの情報もあります。


2)移民・難民受け入れ断固反対新宿街宣

日時:7月28日(木)18:30〜20:00
場所:新宿西口小田急百貨店前/地図参照)
主催:反グローバリズム保守連合

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●5.新聞・雑誌記事・Webより

「ムスリムへの無知と偏見が酷すぎる」イスラム教徒を憎悪するハガキに、
非難の声相次ぐ

ハフィントンポスト 7月19日

静岡県でイスラム教の普及活動やムスリム同士の交流活動などを実施する「
静岡ムスリム協会」(静岡市)に対し、イスラム教徒を誹謗中傷する内容の
ハガキが届いたと、同協会が7月13日にFacebookに投稿した。
(後略)

http://www.huffingtonpost.jp/2016/07/19/shizuoka-muslim_n_11064580.html

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第4回日韓共同世論調査 日韓世論比較結果

言論NPO 7月19日

調査の概要
日本の非営利組織である言論NPOと韓国のシンクタンクである東アジア研
究院(EAI)は、日韓の両国民を対象とした共同世論調査を2016年6月か
ら7月にかけて実施した。
(後略)

http://www.genron-npo.net/world/archives/6313.html

関連記事
NHK NEWS WEB  7月20日 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160720 
/k10010602271000.html

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「人種差別」は心身の健康を損なう。
たとえ自分以外の人がそれを受けても:研究結果

WIRED 7月19日

人種差別によるストレスは、心身の健康に大きな影響を与える。
家族や友人、そして自分と同じアイデンティティをもつ人が傷つけられるニ
ュースを見ることでも、そうした影響を受けることがわかっている。
(後略)

http://wired.jp/2016/07/19/physical-damage-racism/

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女優のレスリー・ジョーンズは嫌がらせを受けてTwitterを去った

TechCrunch7月20日

「ゴーストバスターズ」リブート版(2016年最新作)のメインキャストで、
「サタデー・ナイト・ライブ」の出演者でもあるた女優レスリー・ジョーン
ズが、トロール(ネット上で攻撃を仕掛ける心ない輩)の人種差別的書き込
みの集中砲火を浴びた結果、Twitter利用をやめることをアナウンスした。
(後略)

http://jp.techcrunch.com/2016/07/20/20160719leslie-jones-twitter-harassment/

関連記事
YAHOO!ニュース 7月20日 http://bylines.news.yahoo.co.jp 
/saruwatariyuki/20160720-00060158/

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大阪市ヘイトスピーチ条例、25日に審査会

日本経済新聞 7月20日

大阪市は19日、特定の民族や人種への差別をあおるヘイトスピーチ(憎悪表
現)を規制する全国初の条例に基づき、初の審査会を25日に開くと発表した
。
被害の申し立てのあった活動について、憲法が専門の大学教授ら5人の有識
者がヘイトスピーチにあたるかどうか議論する。
(後略)

http://www.nikkei.com/article/DGXLASHC19H44_Z10C16A7AC8000/

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水原希子の中国での謝罪動画に今度は日本のネトウヨがヘイト攻撃!「水原
は日本人のふりするな」「在日は出ていけ」

LITERA 7月20日

「迷惑だから日本人の振りすんなや、クソ外人が」「中国人に謝るんじゃな
くて、日本人に謝れよ」「在日は出ていけ」「堂々と靖国神社に行ったと言
えばいい。
謝るなよ」「都合の良い時だけ、日本人。
悪くなったら、日本人じゃない」
モデルで女優の水原希子がいま、ネット上でこんなおぞましいヘイトスピー
チにさらされている。
(後略)

http://lite-ra.com/2016/07/post-2429.html

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小池百合子の本性は“極右ヘイト”だ! 朝鮮人虐殺を扇動する在特会系団
体との関係も発覚、知事になったら東京はヘイト天国に

LITERA 7月21日

中盤へとさしかかった東京都知事選。
候補者の言動を見ていて気になるのは、“反自民都連”を打ち出して出馬し
た小池百合子氏だ。
(中略)
だが、騙されてはいけない。
小池氏の本性は“戦争のできる国づくり”を進めてきた極右タカ派であり、
民族差別を助長する“ヘイト政治家”なのだ。
(後略)

http://lite-ra.com/2016/07/post-2433_4.html

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認定なら発言者公表 大阪市条例(考 民主主義はいま)

朝日新聞 7月22日

大阪市で今月、特定の人種や民族を標的に差別をあおる「ヘイトスピーチ」
の抑止を目指す全国初の条例が全面施行された。
(後略)

http://www.asahi.com/articles/ASJ7444MFJ74PTIL01H.html

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FC琉球を率いる在日コリアン監督 「沖縄ダイバーシティフットボール」の
試行

YAHOO!ニュース 7月22日

FC琉球監督 金鍾成
2015年、FC琉球のアカデミーダイレクター兼ジュニアユース監督として沖縄
に移り住んだ金鍾成(キム・ジョンソン)。
2016年からはトップチームの監督に就任した。
東京生まれ、朝鮮籍の在日コリアン3世である。
(後略)

http://news.yahoo.co.jp/feature/263

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時代の正体 条例はなぜ必要か(上)

神奈川新聞 7月22日

特定の人種、民族に対する差別をあおるヘイトスピーチを巡り、規制条例の
制定を求める声が川崎市で高まっている。
ヘイトスピーチ解消法が施行され、市内ではヘイトスピーチを繰り返す男性
が主催したデモが中止に追い込まれた。
(後略)

http://www.kanaloco.jp/article/187441

(中)http://www.kanaloco.jp/article/187674

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「ヘイト対策法の趣旨」踏まえ男起訴 地検が異例の明言

朝日新聞 7月23日

在日コリアンを中傷する内容のビラを貼るために商業施設に侵入したとして
、福岡地検は22日、福岡市南区の無職越智和年容疑者(64)を建造物侵
入罪で起訴し、発表した。
地検は「(6月施行の)ヘイトスピーチ対策法の趣旨にも照らした」として
いる。
(後略)

http://www.asahi.com/articles/ASJ7Q5TPCJ7QTIPE03S.html

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交流推進に向け確認書調印 川崎市長が韓国・富川を訪問

神奈川新聞 7月23日

川崎市と韓国・富川(プチョン)市の友好都市提携20周年を記念し、川崎
市の福田紀彦市長が21日、富川を訪問した。
(後略)

http://www.kanaloco.jp/article/187615

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●7月19日のりこえねっとTVダイジェスト

YouTubeLive:https://youtu.be/IJDrOUPCCAg

1.「シリーズ性と国家  最終回〜性と国家〜」高里鈴代×北原みのり

性という最も個人的なものが、「国家」という大きな主語によって、どのよ
うに利用され、管理されているのか。
そのことをシリーズで語って来ました。
最終回の今日は、高里さんにお話を伺いました。
1970年代に高里さんが、朝日新聞記者だった松井やよりさんに出会い、アジ
アの女たちとつながっていったこと。
そこで見た、日本のビジネスマンの買春ツアー、そして米軍基地のある街で
起きてきたこと、そしてベトナム戦争時、沖縄で起きた現実。
高里さんの運動の歴史を伺いながら、今私たちが向き合わなければいけない
問題を考えました。


高里さんが、6月19日の「元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾!被害者を追
悼し海兵隊の撤退を求める県民大会」を振り返ります。
これまでの県民大会とは異なって、みなが追悼の気持ちを込めたプラカード
を手にしていた。
今回の事件は「復帰後の・最近の・今度の」として語られた事件としてでは
なく、ここに至る過去全体を浮かび上がらせた。
彼女の背後に同じような状況がずっとあったのにも関わらず暴力を許してし
まったという悲しみの中で、みながハッと気づきトラウマのように呼び覚ま
されたという感じになった。


北原さんが、県民大会での高里さんの発言内容を紹介します。
35年前のベトナム戦争当時、那覇で婦人相談員をしていた私に早朝に電話が
かかってきた。
突然、「私は21歳で人間でなくなったけれど、私は人間だからね。
忘れないでね、高里さん」と。
3人の米兵にレイプされ、その後の人生は本当に厳しく、また暴力のただ中
にある生活だった。
精神科の入退院を繰り返しながら私と一緒にアパートを探している最中にか
かってきた電話だった。
彼女は絞め殺されかけて難を逃れたのだが、ベトナム戦争のときには1年間
に4人も、実際にレイプされて絞め殺され溝に放置された女性がいた。
ベトナム戦争中だったから、復帰前だったから、そう思いたくなってしまう
が、でもどうだろうか。
復帰して今日まで同じことが起きている。
そのことを思うと、ここに集まった私たちは、もう二度とはという思いをど
う表し行動したら良いのか本当に考えていくことが大事だろう。


次いで高里さんが、その女性の言葉について語ります。
彼女の言葉は耳から消えず、いま何かをするにしても彼女の呼びかけ・問い
・怒りを感じる。
私と同い年の彼女が3人の米兵にレイプされ、その後は米兵相手に働くよう
になり、生まれた子供も養子に出したりした。
出会ったのは40代前半だった。
精神科の入退院を繰り返していた彼女は、アパートを一緒に探し歩いたとき
も汚い女と見られているようで嫌だからバスを降りようと言う。
電話の彼女の言葉は、本当にわかっているかのという問いのようでもあり、
わかってくれるよねという思いのようでもあり、私の中では両方の思いが交
錯した。
彼女だけでなく、ほかにも多くの女性たちに会うとみなが絞め殺されそうに
なったと言う。
ある人は米兵と一緒に寝ていたら突然首を絞められて驚いてもがいて離れた
。
廊下で米兵が順を待って並ぶベトナム戦争のときに客として取っていた人は
、突然首を絞められてもがき叫んだらママさんが来て難を逃れた。
そういう何人もの経験を聞くと、一個人が偶然遭遇した恐怖の経験なのでは
なく、それを避けて生き残ることができたことがわかる。


米兵の事件年表を作る中でその時の状況を調べてみると、ベトナム戦争のと
きは女性が絞殺されて裸のまま溝に捨てられるような事件がいくつも起こっ
ていた。
裸体で捨てられた女性は沈黙のままその事実を表現していたが、難を逃れた
女性は恐怖の中で沈黙したまま存在している。
沈黙した彼女たちの背後に殺されて捨てられた女性がいるし、また捨てられ
て放置された女性の背後に難は逃れたものの恐怖の中に生きている女性たち
がいた。
それは個人の被害ではなく軍隊の暴力だし、またそのような状況をつくって
いる政治的状況から生み出されている。
ベトナム戦争という狂気の戦争に送り込まれ、生きた兵器にさせられて帰還
する兵士たちの受け皿として女性たちがいた。
それは家族や弟妹を養っている貧しい女性たちであり、またレイプされた結
果生活を大きく変えられて生きている女性たちだった。


今回の事件の後、沖縄の二大新聞もテレビも「復帰後」の事件統計を出し始
めたが、とんでもないことだ。
米軍は復帰後に沖縄に来たわけではないし、沖縄の人々は復帰後から沖縄に
いるわけではない。
にもかかわらず復帰の1972年5月15日に線引きしてそれ以後の事件だけを数
えて大変なことだという。
しかも、本土メディアは本当は大変だと思っていないだろうが、その数字を
「大変な件数」と表現する。


まず、復帰に線を引くことで何を覆い隠し、何を見ないようにし、何を気づ
かないふりをしているのかということだ。
その線である1975年5月15日の後の8月4日には女性がレイプされて殺害され
た事件が起きた。
そして復帰前の4月にも同様にレイプされて殺された事件が起きている。
統計はこの8月の事件からのみ計算され、4月の事件は含んではいない。
当時はベトナム戦争の最中であり、数か月前を俯瞰すると累々と暴力が存在
している。


今回の事件後に嘉手納基地での集会でこう発言した。
復帰後の統計を語るが、目の前にいる米軍は復帰後にやってきたわけではな
い。
彼らは1945年3月26日に慶良間諸島に、そして4月1日に読谷に上陸して以来
ずうっと駐留し続けている。
振り返ればどれほど多くのレイプがあったことか。
戦争が終わった直後から、女性にとっての新たな戦争といえるほど多くのレ
イプが起きている。
加えて、彼女らを助けようとした警官や父親が殺されてもいる。
だから復帰後のことではなく、過去をもう一度振り返るべきだと語った。
そして両新聞ともそのような論調になり、紙面上でも復帰前に母親を殺され
た人やさまざまな経験をした人が証言をするようになった。


高里さんが、米軍相手の性産業について続けます。
法的に売買春は禁止されていたが黙認状態にあり、米軍が問題視したのは米
兵の性病感染だった。
そのために米兵を相手とするレストランやホテル従業員の性病検査を義務づ
けた。
これが米国占領下の保健医療政策だった。
「慰安婦」制度と全く同じで、性病防止策は女性を守るためではなく米軍が
握っていた。
米軍の衛生局が定期的な性病検査を義務づけ、合格すれば許可証の「Aサイ
ン」を交付し、陽性反応が出れば拘束されて治療を受けるものだった。


米軍占領下で公立幼稚園はつくったが、働く人々のための保育園がつくられ
なかった。
また基地を抱える地域での社会医療政策は性病対策が中心で、感染女性を徹
底追求して治療につなぐことをメーンとした本土とは異なる公衆看護婦制度
も制定した。
米兵も定期的に検査し、感染していた場合は相手女性を追跡調査する。
だから性病対策は女性の感染を防ぐものではなく、戦闘力維持に不可欠な兵
士の健康に目的があった。
感染の可能性がある兵士が行くことは黙認し、一方で兵士が感染しないよう
に女性をチェックするものだった。
1950年代に保健所長だった人が手記で、朝鮮戦争の頃、保健所に来た生殖可
能年齢つまり10代前半に達した女性は全員性病検査せよとの米軍通達が来た
が屈辱的と拒否した、と。
また50年代初めに10代女性が集団で性病に感染した事例があり、集団で米兵
に提供させられていたということで保護したという。


1995年の集会で、朝鮮戦争期に中学生だった男性たちが当番で鐘を鳴らした
という共通の経験が語られた。
朝鮮戦争期に兵士たちが地域に入り込んでくるようになり、米兵が来ると集
落の入口に設置した鐘を鳴らし、それを聞いて女性は床下に身を隠した。
米軍の圧倒的な暴力の中での経験であることが記憶から抜けていたが、95年
の集会でようやく記憶がつながったのだった。
また基地内で米軍車両にひき殺されて母子家庭になり貧困を強いられたり、
個人的な不運と甘受する中で頑張って生きてきた。
これらを面として見ていくと、本土と分離されて憲法も及ばない、朝鮮戦争
やベトナム戦争につながっての米軍の駐留、その中で受けた暴力だったこと
に気づく。


高里さんが、松井やよりさんやアジアの女性たちとのつながりを語ります。
1961年から2年間のフィリピン留学当時、米海軍最大のスービック基地があ
った街に行った。
バーや質屋などが並ぶ町並みはまるでコザに戻ったようで愕然とし、基地の
街は一緒なのだと実感した。
77年のペナンでのアジア女性会議の後でフィリピンを再訪すると、マニラの
街に日本人男性があふれていて買春の実態を知ることになり、松井さんたち
との活動に入った。
そして、買春ツアーのデータを80年にコペンハーゲンでの女性会議と同時期
にフィリピンで開かれた第3世界の視点に立った観光問題をテーマにした国
際会議に提出した。
そこで偶然、高級ホテルで日本人男性の相手をしていた女性たちと知り合い
、日本人男性が彼女らを人間と思っていないなど実態を彼女らの口から知っ
た。


また1985年のケニヤでの女性会議に私は参加できなかったが、それぞれの抱
える問題をみなが1分間、一人称でスピーチするのが強い印象だったと参加
者が元気になって帰ってきた。
それを沖縄でもやろうと「うないフェスティバル」を始めた。
一人称・女性なら誰でも問わず・対等・大組織でも持ち帰らずにそこに参加
した人の責任で決めて進める形で10年間続けた。
そして95年の北京女性会議には、自主的に続けてきたフェスの実績を踏まえ
て総理府・沖縄県から推されて「軍隊、その構造的暴力と女性」を報告した
。
復帰からではなく、過去50年間を遡った内容だった。
ところが北京から戻った飛行場で、3人の米兵が女子小学生を暴行した事件
を聞き、報告内容の一行たりとも無駄にはできないという気持ちが強まった
。


高里さんは最後に、いま見える世界について語ります。
この20年間は何だったのだろうと思う。
根本的なものに向かって必死に何かをやってきたつもりだったが、現象的な
ものにしか対応してこなかったのではないかとの思いがある。
新聞に載った写真は疲れ顔でもう引退すべきと姉に言われた。
これから先どうなっていくのだろうとの思いはする。
若い人も取り組んでいるが、根本的なものを変えていくには余りにも短すぎ
るのだろうか。
根本は軍事をよしとする父権社会。
それが対等な社会に向かわず、現象を変えながらその力が温存され続けてい
る。

(まとめ文責・のりこえねっと事務局)

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●6.編集後記
今日ののりこえねっとTV渡瀬夏彦さんの「うちなー最前線」のゲストは一
人芝居のきむきがんさんです。
のりこえ祭りでも出演いただく予定です。

ここ数日間、米軍による沖縄県高江のヘリパット予定地に反対する住民と機
動隊とのにらみ合いが激化、けが人まで出ているようです。
ポケモンを探している場合ではありません。
現実のモンスターはどこにいるのか、それを探すのが先!(お)
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