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今週のOverview (5/16〜5/20)*************************

■月曜日と火曜日の二日に分けて放送されたノーム・チョムスキーの長時間インタ
ビュー。あれもこれもと話題は多岐にわたり、通しで聞けば最近の重要国際ニュース
の要点が全部おさえられるお手軽ダイジェストになっちゃってます。(5/16,17)■
民主党の大統領候補指名はヒラリーに決まったかのようなメディアの報道ですが、
バーニー・サンダースは一歩も引かず党大会での指名を目指しています。ヒラリーは
世論調査でトランプに負けたり、メールサーバー問題がくすぶったりで、本当に彼女
で勝てるのか民主党は考えなければなりません。こうなってくると、ヒラリーを圧倒
的に有利にしている712人の特別代議員の役割が改めてクローズアップされてきま
す。そもそも、なんだってこんな制度ができたのかというところから、特別代議員制
度を振り返ります(5/18)■カナダのトルドー首相が100年前に起きた移民船「駒方
丸」の上陸拒否事件について、人種差別を公式に謝罪しました。日本船籍の船です
が、乗っていたのは当時の英領インドの人々で、同じ大英帝国の臣民としてカナダに
移民する権利がありました。しかし、当時のカナダの指導層は「白人国家」としての
カナダを維持すべきだと考え、彼らの上陸を認めませんでした。(5/20)



新着ストリーミング **************************************

2016/4/13 ケリー国務長官の広島訪問の陰で 米国は1兆ドルかけて保有核兵器を
ひっそりと刷新

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オバマ大統領は5月26、27日に三重県で開催されるG7首脳会議(伊勢志摩サミット)
に出席の後、被爆地の広島を現職の米国大統領として初めて訪問する予定です。今回
の訪問は、日米が歴史問題を乗り越えて強固な同盟関係を築き、「核なき世界」の実
現に向けた国際的機運を盛りあげる歴史的な一歩とうたわれています。しかし実際の
政策を見ると、両国の首脳にそんなアピールをする資格があるのかどうかは疑問で
す。国民の反対をねじ伏せて原発を推進する日本政府には核兵器保有への下心が透け
て見えますが、米国だって膨大な核兵器庫の刷新をひっそりと進めているのです。

つづきはこちら→ http://democracynow.jp/video/20160413-4



**マリリア・ケリー(Marylia Kelley):トライバレー・ケアーズ(Tri-Valley
CAREs:放射能環境に反対するコミュニティ)の代表。同団体は最近、Alliance for
Nuclear Accountability (核の責任追及同盟)と連携してTrillion Dollar
Trainwreck(1兆ドルの大惨事) という報告書を発表し、オバマ政権が30年間で1兆
ドルをかけて米国の核兵器庫を全面的に刷新する計画をひっそり進めていることを明
らかにした。



☆ 字幕翻訳:長沼美香子/校正:中野真紀子



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今週のトピックス(英語のみ)

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○チョムスキー:気候変動と核拡散は人類史上最大の脅威

http://www.democracynow.org/2016/5/16/noam_chomsky_climate_change_nuclear_pr
oliferation

ニューヨーク・タイムズ紙は、オバマ大統領がほとんど知られていない重要な節目を
超えたと報じました。ジョージ・W・ブッシュ、フランクリン・D・ルーズベルト、エ
イブラハム・リンカーンを上回る、米国史上最も長く戦争を行っている大統領となっ
たのです。オバマ大統領はこれまで、少なくとも7カ国で軍事行動を行ってきまし
た。イラク、アフガニスタン、リビア、シリア、パキスタン、イエメン、ソマリアで
す。4月には、特殊作戦部隊250人のシリア派兵を宣言し、米国のシリアでの正式な派
兵規模を2倍近くに伸ばしました。世界に戦争が広まる中、昨年は、6000万人という
記録的な数の人々が家を追われました。専門家は、地球温暖化の影響で難民危機がさ
らに悪化する可能性もあると警告します。またNASAが先週末に公表したデータによる
と、2016年はこのまま行くと、過去最高だった2015年を大きく上回り、これまでで最
も気温の高い年となる見通しです。また米国やロシア、中国は小型核兵器の軍備競争
に進みつつあり、新たな核軍拡がひっそりと始まっていると多くの人が危惧していま
す。このような複合的危機が、米国の投票者が新大統領を選ぼうとしている年に起き
ているのです。世界屈指の知識人の一人、ノーム・チョムスキーに話を聞きます。マ
サチューセッツ工科大学の名誉教授であるチョムスキーは、同大学でこれまで50年以
上にわたって教えて来ました。新著はWho Rules the World?(『世界を支配するのは
誰か』)です。



○チョムスキーが見るトランプ 気候変動否定は「種の破壊」への道

http://www.democracynow.org/2016/5/16/chomsky_on_trump_s_climate_denialism

世界的に知られた政治的反体制者のノーム・チョムスキーが、共和党大統領候補とし
て指名を確実視されているトランプ候補について、その気候変動否定や軍拡路線に焦
点を当てて語ります。「トランプが言っているのは、『地球温暖化の問題をできるだ
け危険で切迫したものにしてやろう。種の破壊への道を進もう。俺たちがほかの人々
すべてを破壊しているように。軍拡をどんどんエスカレートさせてやろう。同時に富
裕層への大型減税によって財源を思いっきり減らしてやろう』ということです」と
チョムスキーは語ります。「これを見れば、私たちが人類の歴史において驚くべき瞬
間に立ち会っていることがわかります」



○チョムスキー:クリントンがBDS運動を恐れる理由 イスラエルの攻撃を長年にわ
たって支援する米国に打撃になる

http://www.democracynow.org/2016/5/16/chomsky_hillary_clinton_fears_bds_beca
use

世界的に知られた政治的反体制者のノーム・チョムスキーが、「ボイコット・投資撤
退・制裁」(BDS)運動およびイスラエルに関して民主党大統領候補たちがどういう
立場を取っているかを語ります。「ボイコットと制裁は、戦術として適切に用いられ
るなら非常に有意義だと言えます。そうした例はしばしばあります」とチョムスキー
は言います。「ヒラリー・クリントンがこの戦術を恐れる理由は簡単です。夫のビ
ル・クリントン並びにオバマに至るクリントンの後継者たちが取ってきた、イスラエ
ルの暴力と侵略を支援する政策を揺るがしかねないからです」



○チョムスキーはサンダース支持 クリントン指名なら激戦州ではトランプに反対票

http://www.democracynow.org/2016/5/16/chomsky_on_supporting_sanders_why_he

世界的に知られた政治的反体制者のノーム・チョムスキーは今年の大統領選で誰に投
票するのでしょうか。「予備選ではバーニー・サンダースの方を支持します」とチョ
ムスキーは語ります。「クリントンが指名され、トランプとの二者選択となった時、
勝敗を左右する『スイング・ステイト』(激戦州)に私がいたとしたら、トランプに
反対するための票を入れます。簡単な計算です。鼻をつまんででも民主党候補に投票
するということです。理性的な選択がほかにあるとは思えません」



○ノーム・チョムスキーが語るシリア紛争:武器供給を絶ち、空爆をやめて残虐行為
を食い止めるべき

http://www.democracynow.org/2016/5/17/noam_chomsky_on_syria_conflict_cut

米国とロシアは5月17日、17カ国による「国際シリア支援グループ」(International
Syria Support Group)の会合で共同議長を務めます。この会合の目的は、死者数が
50万人近くに達している同国での5年間の紛争を緩和することにあります。オバマ大
統領は4月、250人の特殊部隊をシリアに追加派遣することを発表しました。これに
よってシリアの公式な米軍駐留数は約2倍となります。シリアは、中東で現在起こっ
ている多くの破壊的衝突のひとつにすぎません。2015年、世界中で6000万人という記
録的な数の人々が家を追われ難民になりました。こうした衝突の詳細とISISの台頭に
ついて、世界的に知られた体制批判家で、言語学者、作家でもあるノーム・チョムス
キーに引き続き話を聞きます。「米国によるイラク侵攻は宗派間闘争を誘発した第一
の原因であり、かつそれが広がった主な理由でした。今やその闘争は、こうした巨大
な怪物へと発展してしまった」と、チョムスキーは言います。彼には100冊以上の著
書があり、最新刊はWho Rules the World?(『世界を支配するのは誰か?』)です。
チョムスキーは、マサチューセッツ工科大学の名誉教授で、彼は同校で50年以上教鞭
をとっています。



○チョムスキー:サウジアラビアは「急進的イスラム過激派の中」で、スンニ派の間
に広がっている

http://www.democracynow.org/2016/5/17/noam_chomsky_brazils_president_dilma_r
ousseff

サウジアラビアはシリアとイエメンでの戦闘に資金提供を続けていますが、ノーム・
チョムスキーは、同国は「急進的なイスラム過激派の中心」と言います。チョムス
キーは、米国の同盟国であるサウジは「イスラム過激派に資金提供し、ジハードがそ
こから枝分かれするだけでなく、教義についてもモスクや聖職者や学校、そしてクル
アン(コーラン)だけを勉強するイスラム神学校にも資金提供し、サウジの影響を受
けた巨大なスンニ派の地域全体に広がっているのです」。



○ノーム・チョムスキー:ブラジルのジルマ・ルセフ大統領は「盗賊団に弾劾され
た」

http://www.democracynow.org/2016/5/17/noam_chomsky_brazils_president_dilma_r
ousseff

ブラジルでは、ジルマ・ルセフ大統領を停職とし裁判にかけようとする議会投票をめ
ぐり、抗議行動が続いています。ノーム・チョムスキーは彼女は「自分自身を裕福に
するために盗みを行ったわけではなく、そうした行いをしたことがある盗賊団によっ
て弾劾された第一線の政治家です。これは一種のソフトなクーデターと見なされま
す」と言います。ル瀬麩に取って代わったブラジル前副大統領のミシェル・テメル
は、野党のブラジル民主運動党(PMDB)の党員で、国営石油会社ペトロブラスに関わ
るブラジルの大規模な汚職スキャンダルに関与しています。彼は、企業寄りの政策実
施を期待されている全員が白人男性の内閣を組閣しました。



○チョムスキー:現在の共和党は人類史上最も危険な団体となりうる

http://www.democracynow.org/2016/5/17/chomsky_todays_republican_party_is_a

世界的に知られた体制批判家のノーム・チョムスキーに、共和党、右寄りに移行して
いる米国の政治、2016年の大統領選について話を聞きます。「正直言って、これは非
常に衝撃的だし、間違いなくいつもの連中によって完全に文脈を離れた形で大騒ぎさ
れるであろう言い方ではありますが、しかし実際、現在の共和党は、人類史上最も危
険な団体になろうとしています。文字通りに。」とチョムスキーは語ります。



○チョムスキーが語るオバマの広島訪問と大統領の残したもの:「褒めることは何も
ない」

http://www.democracynow.org/2016/5/17/chomsky_on_obamas_visit_to_hiroshima

オバマ大統領は5月、第二次大戦の終盤で米国が原子爆弾を投下した日本の広島を現
役の米国大統領として初めて訪問する予定です。ノーム・チョムスキーは原爆投下の
日を「覚えている限りで最も恐ろしい日」と言います。チョムスキーが、核時代の始
まりにおける米国の役割、それを続けるオバマの役割、その他彼が残したものについ
て検証します。「私は普通はサラ・ペイリンには同意しませんが、彼女がオバマをあ
ざ笑って「希望っぽいとか変化っぽいこと」と言ったとき彼女は的を得ていました。
少しは良いこともありましたが。しかし彼が利用できた機会、特に議会が味方だった
最初の2年間の機会は使われませんでした。米国の大統領政治基準からすれば、いず
れにしろ何も特別なことはなく、まったく賞賛すべきこともないのです」。



○チョムスキーが語る故マイケル・ラトナーと、地域的影響力の減少を避けるために
米国がキューバとの関係を緩和した過程

http://www.democracynow.org/2016/5/17/chomsky_on_the_late_michael_ratner

ワシントンDCのキューバ大使館が約半世紀を経て2015年に再開したとき、デモクラ
シー・ナウ!は弁護士のマイケル・ラトナーに話を聞きました。彼は、グアンタナモ
基地の囚人たちの人身保護の権利を求める闘いで主要な役割を果たし、キューバとラ
テン・アメリカにおける米国の役割についてのいくつかの本を執筆しました。彼が残
したものと、キューバに対する米国の新しい姿勢についてノーム・チョムスキーに話
を聞きます。彼は、米国がこの領域から追い出されたということもあって、こうした
変化が生まれたと言います。「ラテン・アメリカはかつてはただの裏庭でした。彼ら
は言われた通りのことをし、言うことを聞かないやつは追い出して首を挿げ替えれば
よかった。もうそんなことはできません。ここ10年、20年そんなことはできなくなり
ました。」



○ドナルド・トランプはいかに貿易戦争の危険を冒し 人種差別の一線を越え 米国の
保守主義に大混乱を巻き起こしたか

http://www.democracynow.org/2016/5/18/how_donald_trump_risks_trade_war

ドナルド・トランプの共和党大統領選候補指名が確実になりつつあります。今日の放
送では、トランプがどのように共和党を変えているかを見ていきます。シカゴを拠点
とする記者で著述者、そして共和党の活動を詳細に研究してきたリック・パールスタ
インをゲストに迎えています。パールスタインの著書には Nixonland: The Rise of
a President and the Fracturing of America (『ニクソンランド:ある大統領の興
隆とアメリカの破砕』)、The Invisible Bridge: The Fall of Nixon and the Rise
of Reagan (『見えない橋:ニクソンの凋落とレーガンの台頭』)があります。最新の
執筆記事は、 「ドナルド・トランプの報復の天使達:オレンジ色の髪をしたモンス
ターが米国の保守主義をどう書き換えたか」("Donald Trump's avenging angels:
How the orange-haired monster has rewritten the history of American
conservatism") です。



○712 人の民主党特別代議員が 2016 年大統領選の明暗をわけるのか?特別代議員の
秘史を解明 160518-2(15)

http://www.democracynow.org/2016/5/18/will_712_democratic_officials_decide_2
016

バーニー・サンダースと民主党幹部との関係は、2016 年の大統領選挙選開始の
しょっぱなからぎくしゃくしたものでした。前国務長官のヒラリー・クリントンが特
別代議員たちの支持を確保して 代議員数で400 人以上リードして予備選をスタート
したからです。特別代議員は 連邦議会上下両院議員、知事、その他の選挙で選ばれ
た役人など712 人の民主党エリートで構成されています。ブランコ・マルチェティッ
クが執筆し非営利の独立系マガジン『イン・ディーズ・タイムズ(In These
Times)』に掲載された最新記事は、1982 年のハント委員会で創設された「特別代議
員の秘史」を明るみに出しました。ウェブサイト『イン・ディーズ・タイムズ』の編
集責任者で 6 月号のメイン特集を編集したジェシカ・スタイツと、シカゴを拠点と
する記者で Nixonland: The Rise of a President and the Fracturing of America
(『ニクソンランド:ある大統領の興隆とアメリカの破砕』) など多数の著書がある
リック・パールスタインをゲストに迎えています。



○活動家達がシカゴ警察による「恐怖支配」の終焉を求める中 レキア・ボイド殺害
警官が辞職

http://www.democracynow.org/2016/5/18/rekia_boyds_killer_resigns_as_activist
s

今日のデモクラシーナウ!は、イリノイ州シカゴからの放送です。当地で起き大きな
話題を呼んだ、武器を持たないアフリカ系米国人男女の警官による銃撃事件数件のそ
の後の大きな進展、さらに独立系メディアが警察の不祥事の暴露にいかに主要な役割
を果たしてきたかを見ていきます。非番の日、自分の家の近くで友達とたむろしてい
たレキア・ボイドを銃撃した件で懲戒免職処分に処されるべきかいなかを問う公聴会
を数日後に控えていた警官ダンテ・サービンが 17 日、シカゴ警察を辞職しました。
辞職は、シカゴ市長ラーム・エマニュエルが、懲戒処分をもたらすことなどまずない
生ぬるい捜査で批判を浴び問題となっていたシカゴ市の警察監視局を撤廃すると今週
発表したのと期を一にして起こりました。エマニュエル市長自身も、2014 年に警官
から 16 回の発砲を受けて死亡したラクアン・マクドナルド事件の隠蔽疑惑で辞職要
求に直面しています。「インビジブル・インスティチュート」(Invisible
Institute)設立者でフリーランス・ジャーナリストのジェイミー・カルベンに話を
聞きます。カルベンは、ラクアン・マクドナルドが 16 回銃撃されたことを示す検視
報告書を公表し、銃撃が写っているビデオの存在を最初に報道した記者でした。シカ
ゴ警察の不祥事の報道でここ数ヶ月間にジョージ・ポーク賞とイジー賞、ライデンア
ワー勇気賞(Ridenhour Courage Prize)を受賞しました。非営利団体「アサタの娘
たち(Assata's Daughters)」の共同設立者でオルガナイザーのペイジ・メイもゲス
トです。メイは国連拷問禁止委員会に派遣された代表団「 我々は大虐殺を告発する
(We Charge Genocide)」の一員でした。



○ロバート・マクチェズニー:大手の企業メディアは クリントン陣営の視点で2016
年大統領選を報じている

http://www.democracynow.org/2016/5/19/robert_mcchesney_mainstream_corporate_
media_covering

「大手の企業メディアによる選挙報道は過去最低のレベルだ」と語るメディア学者ロ
バート・マクチェズニーに、メディアがどのように今回の米大統領選を報道している
かについて話を聞きます。「サンダース陣営の動きはほぼ無視され続けてきました…
…。そして取材の範囲も、取上げ方も、ほぼ既成勢力であるクリントン陣営の視点か
らなされているのです」とマクチェズニーは言います。先週末ネバタ州の民主党大会
で起こったことに対して、記者たちは実際に何が起こったかという質問さえしなかっ
たと彼は言います。ネバダ州の党大会では、突然規約が変更され、サンダース支持者
64人が不当に代議員として認められなかったという事態が起こり、それに対してサン
ダースの支持者が抗議したのです。このことで「ジャーナリズムと呼べる活動がほと
んど行われていない現状が浮き掘りになった」とマクチェズニーは指摘します。「権
力側が言うことを、そっくりそのまま繰り返す報道がどのくらい蔓延っているか」。
マクチェズニーはイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のコミュニケーション学部
教授で、全米報道改革組織「フリープレス」(Free Press)の共同創始者です。



○トランプ候補 ニューヨーク・タイムズ紙を訴えると宣言 報道の自由軽視の発言
をまたも繰り返す

http://www.democracynow.org/2016/5/19/trump_vows_to_sue_new_york

共和党の大統領候補ドナルド・トランプが、彼の過去の女性に対する扱いをニュー
ヨーク・タイムズ紙が大きく報じたことで、同紙を訴えることを考えており、また報
道機関を訴えることを容易にする法律を作ると公言しことが報道されました。そのこ
とについてメディア学者ロバート・マクチェズニーの反応を聞きます。裁判ではなに
も解決しないとマクチェズニーは言います。「メディアとは、視点を広げ、向上さ
せ、新たな声を創造し、投資することで、多様なアイディアの市場を作るためのもの
なのです。……ドナルド・トランプの視点はその正反対だ。自分のやり方に従わない
者は、出ていけ、という考えですから」



○ ロバート・マクチェズニー:フェイスブックの独占状態と監視活動は 報道の自
由と自由な社会とは相容れない

http://www.democracynow.org/2016/5/19/trump_vows_to_sue_new_york

5月18日、フェイスブックのCEOマーク・ザッカーバーグは、保守派メディアの有力者
と会見を行いました。同社が政治的理由から一部の報道を隠しているとの非難を受け
たからです。会見したメンバーは、元保守系トークショーのホストで、保守系メディ
ア企業「THE BLAZE」の創設者グレン・ベック、元ブッシュ政権報道官で現在は政治
コメンテーターであるダナ・ペリーノ、そして保守系ニュースサイト『The Daily
Caller』の創設者タッカー・カールソンを含みます。事の発端は、元フェイスブック
の社員が、テクノロジー・ニュースサイト『ギズモード』(Gizmodo)に、フェイス
ブックは日常的に保守的読者が興味を持つようなニュースをサイドバーの「人気記
事」欄に掲載しないで隠していると語ったことにあります。「その懸念は妥当です」
とメディア・アナリストのロバート・マクチェズニーは言います。「しかしもっと重
要なのは、これほどの政治的影響と政治的権力を、一民間企業が独占するべきなの
か? という点です」。マクチェズニーは、フェイスブックの監視活動と、ユーザー
データへのアクセス、そしてこの手の企業の国営化の可能性についても語ります。



○オバマ大統領の地元シカゴで 米国生まれの子ども5人の父親が 国外退去処分を
恐れ教会に庇護を求める

http://www.democracynow.org/2016/5/19/undocumented_father_of_five_us_born

報道によれば米移民税関捜査局(ICE)は、中央アメリカ出身の不届移民母子を特に
標的とした、ひと月に渡る一斉取り締まりを行う準備を進めています。今年はじめに
はジョージア州、テキサス州、ノースカロライナ州でも親子を狙った同様の取り締ま
りが行われました。取り締まりに対する恐怖が住人の間に広がる一方、コミュニティ
単位で国外退去処分を阻止する運動にも繋がっています。この運動はオバマ大統領の
地元シカゴのハイド・パーク地区でも広がっています。任期終了間近のオバマ大統領
は、米国史上最多の移民を国外退去処分にしたという、ユニークな遺産を残すことに
なりました。しかし、オバマ夫妻のシカゴ住居から1マイルも離れていない場所で、
滞在許可の無しの移民である父親が、メキシコへの国外退去処分に抗うために教会に
庇護を求めています。ホセ・フアン・フェデリコ・モレーノは現在、ユニバーシティ
教会に住み始めてから1か月以上になります。在米16年のモレーノには、米国生まれ
の子どもが5人います。モレーノは7年前、酒気帯び運転で逮捕されたことで、国外退
去処分される可能性があります。デモクラシー・ナウ! のマイク・バークが今週、
シカゴでの取材中にユニバーシティ教会でモレーノと彼の支援者にインタビューを行
い、処分が実行された場合の影響について質問しました。「子どもたちと妻は、私に
会いに頻繁に教会来てくれます。(強制送還されれば)彼らには心理的なトラウマと
なるでしょう」とモレーノは語ります。



○反骨の記者:詩人で活動家の故ジョン・ロスを振り返る 独立系記者についての新
刊

http://www.democracynow.org/2016/5/19/rebel_reporter_late_poet_and_activist

メキシコのエンリケ・ペニャ・ニエト大統領は、5月半ば同性婚を全国で合法化する
法案を提出しました。現在は一部の州およびメキシコシティでのみで認められていま
す。この発表は、2014年9月に学生43人が行方不明になった事件について、最近、大
統領に対し圧力が再び高まっている中で行われました。この事件については、複数の
報告が連邦当局の関与を指摘しており、学生らはドラッグ組織に殺害されたとする政
府の主張に疑問を呈しています。フリーランス記者で活動家、詩人でもあった故ジョ
ン・ロスは、正にメキシコの美しさと矛盾を理解していた一人でした。ロスはメキシ
コおよびラテン・アメリカの社会運動を50年近く取材し、2011年に亡くなるまでにノ
ンフィクションを10冊、詩集を10冊執筆しました。ロスがジャーナリズムを学ぶ学生
に、取材の仕方と、変化を起こすやり方を教える講義の一部を収めた新書が発売され
ました。Rebel Reporting: John Ross Speaks to Independent Journalists(『反骨
の記者――独立系記者へのジョン・ロスの教え』)というタイトルです。同書を共著
したノーム・ストックウェエルに話を聞きます。ストックウェルは、ウィスコンシン
州マディソンのWORTコミュニティ・ラジオの運営管理も行っています。



○ 370人を乗せた移民船「駒形丸」の上陸拒否事件から100年 カナダ政府が人種差
別を謝罪

http://www.democracynow.org/2016/5/20/canada_apologizes_for_racist_incident_
100

本日はカナダのトロント市からお送りします。今週、カナダ首相ジャスティン・トル
ドーが「駒方丸事件」について公式な謝罪を行いました。これは1914年に、シーク教
徒、イスラム教徒、ヒンドゥー教徒を含む370人以上のインド人の移住を阻むために
カナダ政府が日本船籍の蒸気船の上陸を拒否した事件です。その目的は、インド人を
カナダに入れないことだったと、広く認識されています。当時のブリティッシュコロ
ンビア州首相リチャード・マクブライド卿は、「そして、この国を白人の国に保つ必
要性を常に考えておかなければならない」と発言しました。駒形丸事件を描いて賞を
受賞したドキュメンタリー映画Continuous Journey(『無寄港旅行』)の一部を紹介
します。また、このドキュメンタリーの監督であり、Undesirables: White Canada
and the Komagata Maru(『好ましくない人々:白人のカナダと駒形丸』)の著者で
あるアリ・カズィミに話を聞きます。現在のカナダの難民政策についても、勾留施設
内で起きた一連の死亡事故を踏まえて、監督が話します。



○カナダの占拠:先住民運動と「黒人の命も大切」の運動が団結して暴力と軽視に抗
議

http://www.democracynow.org/2016/5/20/occupied_canada_indigenous_black_lives
_matter

カナダの先住民活動家と「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)活動家が結束し
て、国家の暴力や軽視の問題を主張し、その活動を報道機関に取り上げさせる方法に
ついて、トロント市からの放送で座談会を主催します。先月、ファースト・ネーショ
ンズ (先住民族)活動家 がカナダの先住民問題省の事務所を占拠し、彼らのコミュ
ニティ内で起きている自殺問題と水質と住居の危機的状況に対し措置を講じるよう要
求しました。抗議のきっかけは、アタワピスカット川のクリー族コミュニティが自殺
未遂について非常事態を宣言したことでした。デモ参加者は、トロント市、レジャイ
ナ市、ウィニペグ市、ガティノー市、ケベック市内にあるカナダ先住民・北方問題省
の事務所内外を占拠しました。ここトロント事務所の占拠に参加した者の中には、昨
年7月に南スーダンからの難民アンドリュー・ロクを射殺した警官が無罪になるとの
報道が出たのを受け、15日間にわたり警察本部外で数週間前に15日間の野営キャンプ
を行った地元の「黒人の命も大切」活動家もいました。トロント警察本部外の野営
キャンプに参加した大勢の人の中にはファースト・ネーションズの活動家がいまし
た。今日の座談会には、「もう、だまっていない」(Idle No More)キャンペーンを
行っている先住民の権利活動家で、サスカチュワン大学の学生のエリカ・バイオレッ
ト・リー、先住民作家でオタワ州カールトン大学の公共政策学部の講師ハイデン・キ
ング「黒人の命も大切」トロントの運営委員会メンバーで「黒人の命も大切」フリー
ダム・スクール・プロジェクトの責任者のリロイ・ニューボールド、そしてジャーナ
リストでトロント・スターのコラムニスト、ラジオ番組『ニューストーク1010』の司
会者デズモンド・コールが参加します。



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