のりこえねっとTV案内 : 「ファルージャの空の下　イラク支援の現場から日本を見る」

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■■■■■－ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク－
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■■　　　のりこえねっと通信0128号　2016年5月24日発行
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■　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◆転送歓迎◆
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★配信専用アドレス[mailmag@norikoenet.org]より毎週お送りしております
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　賛同者の皆さま　のりこえねっと通信をお読みの皆さま

ヘイトスピーチ解消法案の衆議院可決・成立！

本日、自民党・公明党が提出し、「ヘイトスピーチ解消法案」（「本邦外出
身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律案」
）が、衆議院本会議において、賛成多数で可決しました。

人種差別撤廃条約批准以後２０年間にわたり放置されてきた外国人の人権に
ついて、はじめて「守る」法律が成立したこと自体は評価できることです。

しかし自・公が提出した案は、昨年提出された野党案と比較すると、たとえ
罰則を持たない理念法とはいえ、適法居住要件や保護対象の限定、禁止条項
の欠如など看過できない問題点を含んでいます。

関係各議員の尽力により、一定の修正や附帯決議が行われましたが、条文自
体から問題部分の削除などは結局行われず、手放しで喜ぶことはできません
。

理念法であるこの法律をどのように活用し、ヘイトスピーチ・レイシズムを
なくしていくのかが、これからの課題になります。

引き続き、のりこえねっとは、すべての仲間と共に、運動を進めていきます
ので、よろしくお願いします。

　　　◇　　◇　　◇　　◇　　◇　　◇

さて、24日ののりこえねっとＴＶは、
「ファルージャの空の下イラク支援の現場から日本を見る 04 PTSD?戦争が
人間に与える影響?」と題して八景さんが高遠菜穂子からお話を伺います。

シリーズヘイトとは？第15回は「竹田恒泰の外国人嫌悪」について辛淑玉
さん、「うちなー民主主義最前線　第16回」は沖縄から渡瀬夏彦さんがお送
りします。
ぜひご覧下さい！

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〈今号の目次〉

１．5月24日放送のりこえねっとTVのお知らせ

２．ヘイトスピーチ解消法案の成立についての声明と署名の御礼

３．反レイシズム情報

４．ヘイト街宣・デモ警報

５．新聞・雑誌記事・Webより

６．5月17日のりこえねっとTVダイジェスト

７．編集後記

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●１．5月24日(火) 20:00～のりこえねっとTVのお知らせ

YouTubeLive：https://youtu.be/bvpCYvHLbe0

1．「ファルージャの空の下　イラク支援の現場から日本を見る　04　PTSD?
戦争が人間に与える影響?」高遠菜穂子×八景
2．「シリーズ　ヘイトとは？　第15回　竹田恒泰の外国人嫌悪」辛淑玉
3．渡瀬夏彦の「うちなー民主主義最前線　第16回」

＜1．「ファルージャの空の下イラク支援の現場から日本を見る　04　PTSD
?戦争が人間に与える影響?」番組概要＞
イラク戦争がもたらしたPTSD（心的外傷後ストレス障害）について、現地の
実例から解説します。

PTSDは、攻撃される側だけでなく、攻撃する側にも発症します。

イラク人だけではなくアメリカ兵も含め、戦争が人間にどんな悪影響を残す
かに迫ります。

＜出演者＞
◆高遠菜穂子（たかとお・なほこ）
イラク支援ボランティア。
1970年、北海道生まれ。
「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」呼びかけ人。
著書に『戦争と平和　それでもイラク人を嫌いになれない』（講談社）『破
壊と希望のイラク』（金曜日）など、共編訳に『ハロー、僕は生きてるよ。
ーイラク最激戦地からログインー』（大月書店）。

イラク・ホープ・ダイアリー： http://iraqhope.exblog.jp/
Twitter：https://twitter.com/NahokoTakato
Facebook：https://www.facebook.com/nahoko.takato
イラク戦争の検証を求めるネットワーク：http://www.iraqwarinquiry.net/

◆八景（はっけい）
横浜出身。
遊芸者。
「山椒太夫」「信徳丸」「小栗判官」といった説経をはじめとする伝統的な
口承芸能に魅せられ、芸能の生まれいずる境界の世界、社会の底辺に生きる
流民難民漂泊民遊芸の民の足跡を訪ね歩く。
その旅は、歌と語りの声を追い、朝鮮半島から中国東北地方、サハリン、中
央アジア、コーカサスへ、はたまた南へ下って、沖縄、八重山、台湾とのび
てゆく。
名もなき民の文字には記しようのない「声」に耳を澄ませ、みずからも歌っ
て語って書いて旅をする日々。

＜2．「シリーズヘイトとは？第15回竹田恒泰の外国人嫌悪」番組概要＞
ヘイトスピーチって何？　ヘイトクライムってどういうもの？　
毎週5分ずつ、のりこえねっと共同代表の辛淑玉がみなさんと一緒に考えま
す。

＜出演者＞
◆辛淑玉（しん・すご）
のりこえねっと共同代表。
人材育成コンサルタント、東京生まれの在日コリアン3世。

＜3．渡瀬夏彦の「うちなー民主主義最前線　第16回沖縄を我がことと考え
よ／辺野古訴訟「和解」の実相
ゲスト＝加藤裕（辺野古訴訟弁護団）番組概要＞

ノンフィクションライターの渡瀬夏彦がお送りする沖縄最新情報。

毎週1回、いま民主主義を守る最前線の闘いが行われている沖縄からダイレ
クトにお伝えします。

＜出演者＞
◆加藤裕（かとう・ゆたか）
弁護士　岡山県出身　辺野古訴訟弁護団

◆渡瀬夏彦(わたせ・なつひこ)
ノンフィクションライター。

渡瀬夏彦の「沖縄　チムワサワサ～日記」：http://watanatsu.ti-da.net/
Twitter：https://twitter.com/natsuhikowatase

◎本日の番組は生放送終了後も、以下にアクセスすると視聴いただけます。

https://www.youtube.com/user/NorikoeNetTube

「のりこえねっとチャンネル」へ登録をしていただくと、新しい動画を見つ
けやすくなりますのでぜひご登録ください。

各番組にある「チャンネル登録」をクリックするだけでOKです。

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●２．ヘイトスピーチ解消法案の成立についての声明

2016年5月24日午後、いわゆる「ヘイトスピーチ解消法案」（「本邦外出身
者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律案」）
が、衆議院本会議において賛成多数で可決成立した。

この法案は、参議院において自民党・公明党が提出し、参議院法務委員会で
修正を加えたヘイトスピーチ解消法案（「本邦外出身者に対する不当な差別
的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律案」）として、5月12日、参
議院法務委員会で民進党・共産党・生活の党を含んだ全会一致で可決された
。
13日の参議院本会議で、賛成多数で可決、衆議院に送付されたものである。

衆議院では、19日の衆議院法務委員会で審議され、全会一致で可決された。
可決後あげられた附帯決議では、参議院の同様のものに比べ「本邦外出身者
に対する不当な差別的言動のほか、不当な差別的取扱いの実態の把握に努め
、その解消に必要な施策を講ずるよう検討を行うこと」として一項目追加さ
れている。

のりこえねっとでは、この間民主・社民・無所属議員が2015年参議院に提出
した人種差別撤廃推進法案の成立を求めて、請願署名や院内集会などの活動
を行ってきた。

私たちはこの法案が、必死に声をあげてきたヘイトスピーチに苦しむ当事者
たち、多くの現場で闘う市民たちや法律関係者、各国会議員の努力によって
成立したことを歓迎する。
初めて「本邦外出身者」＝外国籍住民に対する人権を擁護することを明言す
る法律ができたことは画期的である。

しかし同時に今回成立した法案は、野党案に比較すると、たとえ罰則を持た
ない理念法とはいえ、適法居住要件や保護対象の限定、禁止条項の欠如など
看過できない問題点を含んでいるとして、4月18日に「ヘイトスピーチに関
する与党法案に修正を求める声明」https://www.facebook.com/norikoenet/
posts/270473216618466を発しているが、これらの点について一部修正がは
かられたとはいえ、私たちが求めていたものとは遠いものであり、手放しで
喜ぶことはできない。
少なくとも「適法居住要件」は、人権擁護の法律に絶対にふさわしくないも
のであり、削除されなかったことは残念である。

私たちのりこえねっとは2013年9月の結成以来、ヘイトスピーチ（差別扇動
）とレイシズム（人種差別）のない社会を求めて、活動を進めてきた。
週１回のインターネットテレビ（のりこえねっとTV）では、多岐にわたって
、現代社会において、ヘイトスピーチがはびこっていることを暴き、警鐘を
鳴らすとともに、ヘイトデモが行われる現場でのカウンター（抗議行動）を
多数の市民とともに行い、差別者集団と対決してきた。

2016年4月、300を超える自治体議会がヘイトスピーチに対し反対する決議を
議決し、さまざまな人々の抗議の声が大きく広がる中、ヘイト行動に参加す
る人は減少してきており、いわゆるヘイト集会やデモでの発言内容でも、ヘ
イト的要素を見せないようにするなどの変化が見られることは注視すべきこ
とである。

今回成立した「ヘイトスピーチ解消法」は、1週間ほどで公布・施行される
ことになる。
この法律は、地方自治体・地域社会にも、ヘイトスピーチ根絶のための努力
を明記している。

私たちはこの法律の問題点をカバーするためにも、より現場に近い地方自治
体における条例制定などに力を注いでいく。

のりこえねっとは引き続き、さまざまなマイノリティ、ヘイトスピーチにさ
らされている人の声を、のりこえねっとTVなどを通じて発信していく。
私たちは、ヘイトスピーチとレイシズム（人種差別）をなくすために、すべ
ての人々と共に声を上げ続けていくことを表明する。

２０１６年５月２４日
のりこえねっと　ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワー
ク

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○「人種差別撤廃施策推進法案」の早期成立を求める署名
53,597筆のご協力ありがとうございました

のりこえねっとは、この間差別反対東京アクションと共に、「人種差別撤廃
施策推進法案」の早期成立を求める署名活動を行ってきました。
4月8日に5,445筆、4月19日に2,895筆、4月27日に600筆、合計8,940筆を有田
芳生参議院議員を通じて参議院に提出しました。

http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/seigan/190/yousi/yo19
01481.htm
その後、参議院法務委員会における与党案の提出・修正協議の進行という状
況をふまえ、５月３日に一旦休止させていただきましたが、その後も数多く
署名が寄せられ、５月２０日現在参議院議長 18,621筆、衆議院議長 26,036
筆を集約しております。
これを衆参両議院に提出できなかったことをまずお詫び申し上げます。

しかし多数の署名に寄せられた力が、本日衆議院本会議において、「ヘイト
スピーチ解消法案」（「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向
けた取組の推進に関する法律案」）が、衆議院本会議において、賛成多数で
可決した原動力の一つになったことは間違いありません。

より包括的な人種差別を禁止するための法律として、野党提出の「人種差別
撤廃施策推進法案」の成立を求めてきた立場からすると、問題点が多い法で
すが（別掲声明参照）、署名していただいた皆様の意思を受け継ぎ、これか
らの運動で問題点を克服し、ヘイトスピーチ・レイシズムをなくしていく運
動を進めていきます。

紹介議員になっていただいた有田議員、また署名にご協力いただいたすべて
の皆さん、ありがとうございました。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

●３．反レイシズム情報

★集会・デモ・セミナー・上映会などのお知らせを掲載します。

HPのトップページにある『お問い合わせ』から　日時、会場、タイトル及び
内容、主催者、主催者の連絡先などを300文字以内で、お知らせ下さい。

http://www.norikoenet.org/contact　

1)　討論集会／真の解決を諦めない
『「慰安婦」問題・日韓合意を考える』出版記念会

日時：5月28日(土)14:00～17:00
場所：韓国YMCA９階ホール（千代田区猿楽町2-5-5）JR水道橋駅徒歩６分
資料代：500円
発言者：川上詩朗（弁護士）「日韓合意は国際人権法に合致しない」
梁澄子（慰安婦問題解決全国行動共同代表）「アジア連帯会議参加報告」
前田朗（東京造形大学教授）「人身売買は奴隷制の一形態である」
主催：５．２８討論集会実行委員会
連絡先：平和力フォーラム　042-637-8872　E-mail:maeda@zokei.ac.jp

2)　沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック2016年年次総会・記念講演

日時:5月28日(土) 19:00～
場所：中野区立商工会館3階大会議室(JR中野駅北口から徒歩7分)
資料代：500円 ☆会員以外のどなたでもご参加いただけます。

講師：新垣毅(あらかきつよし)さん（琉球新報社文化部記者兼編集委員）
『沖縄の自己決定権その歴史的根拠と近未来の展望』 (高文研2015年刊)編
著
主催：沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック　電話　090-3910-4140

3)　第２６回在日講座　戦後日本で在日コリアンがどう生きてきたのか

日時:5月28日(土) 13:30～
会場：在日本大韓民国民団鳥取県地方本部（鳥取市行徳２丁目５６１）
鳥取駅北口出口から徒歩約11分
講師：徐元喆（ソ・ウォンチョル）さん「在日社会と民団の課題」
李宇海（イ・ウヘ）さん「戦後の在日の芸能人やスポーツ選手の活躍」
主催：在日本大韓民国民団鳥取県地方本部　電話０８５７（２２）６７８０

4)　トークイベント　「ヘイトスピーチって何だろう？」

日時：5月29日（日）15:00～16:50
会場：平塚プレジール５階（平塚駅南口１分）
参加費：無料
ゲスト：有田芳生参議院議員
主催：ヘイトスピーチを許さない平塚市民の会（090-3311-1344）
協賛：C.R.A.C.

5)　ヘイトスピーチ根絶にむけた川崎連続学習会

日時：5月30日(月) 18:30～
会場；川崎市教育文化会館第6・第7会議室（川崎駅東口より徒歩15分）
資料代：300円
内容：今国会で成立見込みの「ヘイトスピーチ対策法案」について経過報告
や内容等
講師：師岡康子弁護士
主催：ヘイトスピーチを許さない川崎市民ネット

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●４．ヘイト街宣・デモ警報　（閲覧注意）

★★　カウンター行動（抗議行動）される際は十分お気をつけ下さい。
★★
★★　経験が少ない方は、複数での参加をお勧めします。
　　　   ★★

1) 緊急行動！反日極左へのカウンター街宣（広島）

日時:5月27日(金) 11:30～
場所：原爆ドーム前
主催：行動する保守運動
現場責任者：直江武

※オバマ米大統領の広島訪問にあわせて、桜井誠も参加するとの情報もあり
ます。

2) 移民反対、人権擁護法反対デモ(大阪）

日時：5月29日（日）14:00出発
場所新阿波座公園 (本町駅下車)
現場責任者：獅子座なお
主催団体：凛風やまと・獅子の会

※今回のヘイトスピーチ対策法にいかにレイシストが焦っているかというこ
とをあらわすデモです。

3) 朝鮮学校補助金投入断固阻止！国民大行進 in 名古屋

日時：5月29日（日）時間別途
集合場所：未定
主催：行動する保守運動
現場責任者：桜井誠

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●５．新聞・雑誌記事・Webより

実効性は？ヘイトスピーチ“対策法”成立へ

日本テレビ系（NNN） 5月19日

キーワードでニュースを読み解く「ｅｖｅｒｙ．キーワード」。
１８日のテーマは「ヘイトスピーチ」。
日本テレビ・小栗泉解説委員が解説する。
（後略）

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160519-00000035-nnn-soci

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部落差別の解消の推進に関する法律案を民自公３党で衆院に提出

民進党　5月19日

民進党は１９日午後、「部落差別の解消の推進に関する法律案」を、自民、
公明と３党共同で衆院に提出した。

法案は、現在に至ってもなお部落差別が存在し、かつインターネットなど情
報化が進むなかで部落差別が新たな状況にあることを踏まえて、部落差別の
ない社会を実現するために、（１）国と地方公共団体の責務を定め（２）相
談体制の充実を図り（３）教育と啓発を行い（４）実態調査を行うこと――
等を柱としている。
（後略）

http://www.minshin.jp/article/109119

関連記事
しんぶん赤旗　http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-05-19/2016051902_02_1.html
財経新聞　http://www.zaikei.co.jp/article/20160520/308135.html

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間近に見るヘイトデモ　２１日、川崎で「反差別パネル展」

神奈川新聞　5月20日

在日コリアンを標的に川崎市内で続くヘイトスピーチ（差別扇動表現）に抗
議する人たちの姿を紹介する「反差別パネル展」が２１日、同市中原区のJR
武蔵溝ノ口駅ぺデストリアンデッキで催される。
（後略）

http://www.kanaloco.jp/article/173361

関連記事
タウンニュース　http://www.townnews.co.jp/0206/2016/05/20/332719.html

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市民団体　NOヘイト 3万1千筆署名提出
福田市長「やれることやる」

タウンニュース　5月20日

ヘイトスピーチ（憎悪と差別の扇動表現）のない川崎へ――。
市民団体「ヘイトスピーチを許さないかわさき市民ネットワーク」（社会福
祉法人青丘社、川崎・富川市民交流会、クラック川崎呼びかけ）が12日、福
田紀彦市長にヘイト根絶を求める約３万筆分の署名を手渡した。
（後略）

http://www.townnews.co.jp/0206/2016/05/20/332719.html

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仏ユダヤ人青年グループ、ヘイトスピーチでツイッターなどを提訴　

ブルームバーグ　5月20日

フランスのユダヤ人青年グループがウェブサイトのヘイトスピーチ（憎悪表
現）監視をめぐり米ツイッター、フェイスブック、グーグルを相手取り訴え
を起こした。
（後略）

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-05-19/O7FKNKSYF01X01

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反ヘイト法案
成立へ　衆院委可決、禁止規定盛らず

毎日新聞　5月20日

特定の人種や民族に対し差別的言動を街頭などで繰り返すヘイトスピーチの
対策法案について、衆院法務委員会は２０日、全会一致で可決した。
今国会で成立する見通し。
罰則や禁止規定がなく、実効性を疑問視する声もあるが、国や地方自治体は
具体的な対策の検討を始めている。
（後略）

http://mainichi.jp/articles/20160521/k00/00m/040/096000c

関連記事
神奈川新聞　http://www.kanaloco.jp/article/173774

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ヘイト計画「恥ずべき」　川崎市と県警に善処要望

神奈川新聞　5月20日

在日コリアンへの差別をあおるヘイトスピーチを川崎市内で繰り返している
男性が6月5日にデモを再び計画している問題で、ヘイトスピーチ解消法案の
提出者である自民、公明両党の参院法務委員会メンバーは１９位置、計画自
体を「国民の声を代表する国会で示された『ヘイトスピーチは許されない』
という意思に反する恥ずべき行為」と批判し、市に善処を求めた。
（後略）

http://www.kanaloco.jp/article/173553

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ヘイト拒否　全会一致
畑野氏　違法に厳正対処を

しんぶん赤旗　5月22日

衆院法務委員会は２０日、与党提出の反ヘイトスピーチ法案を全会一致で可
決しました。
これに先立つ質疑で、日本共産党の畑野君枝議員は、「ヘイトスピーチをなく
したい」という当事者や市民の声を受けとめて根絶に取り組むよう求めまし
た。
（後略）

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-05-22/2016052205_02_0.html

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●６．5月17日のりこえねっとTVダイジェスト

https://youtu.be/LYGUnymqpHI

1．「シリーズ性と国家 Vol.6 『保育園』を巡る女たちの闘い」
    武村若葉×西村光子×北原みのり

2016年2月「保育園落ちた日本死ね」のブログが大きな話題になりました。
そのブログに共感する女性たちが国会前に集まり、待機児童問題を訴えるCh
ange.orgを利用した署名活動はわずかな期間で2万7000もの署名が集まりま
した。
女たちの声が国会を動かそうとしています。
その動きから見えてきたものについて、Change.orgの広報であり、ご自身も
「保育園落ちた」一人である武村若葉さんにお話を伺います。
また、女たちはどのような運動をくり広げてきたのかを、1970年代、子供が
生まれたら女性は辞めるのが「当たり前だった」時代に、保育園問題に関わ
った西村光子さんのお話を伺います。

この間の動きについて西村さんは、あっという間に起ち上がる素早い動きに
感激する一方で、いまの母親の働き方が矛盾に満ちていることを逆に感じた
と語ります。

最初の子を産んだ頃は、会社も女性も妊娠したら退職して子育てに邁進する
のが当たり前の社会だった。
子を育てながら仕事も続けたいという思いから保育園をさがしたが見つから
なかった。
有資格者が子供を預かる制度があり、満員電車とバスに乗って連れて行った
大変さは忘れられない。
通勤時間帯に赤ちゃんを連れている女性はいなかったし、同僚にも迷惑をか
け子供にもかわいそうという引き裂かれそうな中で生きていた。

当時は保育所で預かる時間が決まっていたので子供について保育士と話もで
きず、どんな生活をしているのかもわからないまま過ぎる中で子供が保育所
に行きたがらない日が続くこともあった。
そんな中で、保育にもっと参加したいし、子供の状況も知りたいという思い
を同じくする女性たちが集まって「たつのこ共同保育所」をつくった。
働きながらの妊娠は女性にも子供にも負担が大きいので、選択肢として育児
休暇をとれることが望ましいという運動もしたが当時は浸透しなかった。

いまは私たちの時代よりも労働環境がかなり厳しくなり、女性同士が保育所
を巡る競走関係になって話し合いにくくなっているのは悲しいこと。
若い母たちとつながりたいとの思いから「子供食堂」をつくって若い母同士
が話し合える場になればいいと考えている人もいるが、そんな余裕ができれ
ばいいと思っている。

「たつのこ共同保育所」は最初は自分たちの力だけでつくったが、その後、
行政の補助が子供に必要なことだと考えて川崎市に訴えるようになった。
駅前で3日間テントを張って訴えたこともある。
その結果、0歳児保育など、市でやっていない部分を補完している面もあっ
て補助を出すようになったのだろう。
子育てと働くことはずっとついて回る。
小学校に入っても面倒を見てくれる場がなく退職する母親もいて第2の関門
と言っていた。

また男性も子育てを手伝ってくれたが、保育士に伝えるべきことや持ってい
くものなどの面倒な段取りは女性がやっていた。
女性がそれを考えるのに頭と時間を使っていることが男性にはなかなかわか
らなかったが、次の世代では保育所の運営会議に男性も参加したりして世の
中が変わっていく中でうまく回っているのかなとは思う。

仕事と育児に追われているときは、同僚にも迷惑をかけ子供にも十分にして
やれないと自分を責めてしまいがちだ。
でもそれは思い直して欲しい。
自分がして欲しいことを政治的にも社会的にも訴えないと変わっていかない
。
その中で余裕をつくって女性とも男性ともつながり合えるよう頑張っていっ
て欲しい。

次に武村さんが、change.org(https://www.change.org/ja)について説明し
ます。
米国で始まり、特定イシューをサポートするのではなく、誰でもが声を上げ
られるように署名サイトを提供する団体だ。
FacebookやTwitterと似ているが、署名者数を可視化できるツールを提供し
ているのが特徴だ。

2月中旬に「日本死ね」がネット上で爆発的にシェアされた頃、私も保育園
に入れなかった通知を受けとった。
この人の苦しみがリアルに伝わってきた。
落ちた人のリアルな思いを可視化したいとの意識が高まったようで、それか
ら「保育園落ちたのは私だ」がはやり出し、2月下旬に山尾議員が国会で待
機児童問題を質問した。
そこでの首相答弁とヤジが待機児童を抱える人々の怒りに油を注いだ。
そんなときに署名サイトを立ち上げてくれた人がいて2～3日で2万7000筆の
実名署名を得た。
知り合いではない人同士の間で同時多発的に広がったのだった。

子供を抱えて政治活動の場に行くのは容易ではないが、クリック署名で可視
化できることで助かったと言ってもらえた。
署名提出に親子で来たのは4～5組だったが、署名提出にすら出かけられない
人が本当はもっと多いということだろう。
テクノロジーのお陰で動きやすくなったとはいえ、子供を抱えながらいろい
ろなことをしたい人の声を吸い上げるのはまだまだ大変だろう。
署名は山尾議員がシェアしてくれ、発信者とともに3月9日に提出した。
アポなしだったが塩崎厚労相が受けとってくれた。
change.orgの仕事としては提出で一段落だが、その後に保育園を運営する側
の人々が署名を始めた。
待機児童問題が国の政策課題になり得るという印象付けを国会議員にできた
ことは大きな影響だろう。

保育は子育てできない親に福祉として提供するもの。
入園申請書に記された父母が働いているかなどをポイント化して決めていく
が、ネットではブログをディスる書き込みもあり、ポイントを高める努力も
しない無能者と自己責任論を主張し、ひいてはペーパー離婚や入りやすいと
ころへの引っ越しも検討したという苦労自慢になっている。
保育所に受かった人はママ友に言いにくく、横に連携することが難しい状況
がある。
キャパ不足で保育所に入るために自分の状況を言わねばならない仕組みが構
造的に横のつながりを難しくしているのだろう。

周囲では、4月からの職場復帰が決まっていながら3月になっても保育園が未
定の人がいた。
一括して応募できる区管轄の認可保育所に入れなければ都などが管轄する認
証保育所をさがすしかない。
認証の場合は空きの問い合わせや書類など保育所ごとに異なるので、赤ちゃ
んを抱えながら2月に落ちて4月までにやらねばならないことを考えると本当
に大変だろう。
国会に署名提出しに行った人は3月時点でまだ保育所が決まっていなかった
。
平日は距離のある実家で女性の両親が子の面倒を見て自分もそこから通勤し
、週末は都内に戻って夫婦と子で過ごすことになるかもしれないと言ってい
た。
職場では数か月前から人事配置などの予定があるが、保育所は2月に入って
から決まることに無理があり、復職先にも迷惑をかけることになると語って
いた。
またフリーランスに近い働き方の場合、育休の途中で自宅でも可能な仕事に
復帰すると、子供の面倒を見ながら働けるということで育休を取って休んで
いる人よりもポイントが下がる。
私はそれで落ちたのではないだろうか。

退職して子育て後に再就職すればいいという人がいるが、一度辞めればパー
トや契約労働になることが多く、子供ができれば金もかかるのにどれだけの
給料になるか考えて欲しい。
経済力を確保してきちんと子育てしたいという当然の親心に反するし、わが
ままだとすり替えるのはおかしいと感じている。

今後は、息の長い活動にしていくことが大事だろう。
幼児期を過ぎると別の問題が出てくるので、同じ人が継続して関わりにくい
問題でもあるから。
今回の問題は、保育所をさがす人だけでなく、女性のその後のライフサイク
ル全体に関わることだとの理解が深まったと思う。
卒園した子の親が関わってもいいし、団体ではなくてもネットなど種々の手
段で気軽にやっていいのだという意識を持っていって欲しい。
投票行為もそうだが、どこかに属していなくとも政治的な声をあげられると
いうのは理想的なことだ。
そうした声が国に届いて子育て予算が手厚くなれば、保育士も増えるし質も
上げられる。
そのためにも声をあげ続けることが必要だろう。

インタビューを終えて北原さんは、この間、声をあげている女性たちの声を
聞いてきたと語ります。
どれだけ自分たちの声が届いていないかという認識で共通していた。
保育所を増やすだけでなく、人と給料も増やして質を上げることが必要なの
だが、子育ての2～3年を我慢してくれというものを感じてしまう。
犠牲になっている女性と子どもたちを孤立させはならないと強く感じた。
また来年も声が上がる可能性のある問題であり注目し続ける必要がある。

2．「シリーズヘイトとは？第14回日本人の血税」辛淑玉

ヘイトデモのプラカードやアナウンスで「日本人の血税が外国人である在日
に使われている！」というようなものをよく見るしよく聞く。
思わず「はぁ？」となってしまう。

税金は私もあなたも全てが平等に納めている。
消費税が始まってからみんなから吸い上げられている。
とくに在日だから法人税が安いなんていうものは全くない。
むしろ新たに日本に来る外国籍、たとえば留学生などは初年度は所得税の税
率が日本人よりも高かったということもある。
つまり日本人の血税が使われているというのは全くのデマであり、事実とは
異なる。
さらに彼らは高額納税者リストに外国人らしい名前を発見して、在日がこん
なに稼いでいるのは日本が侵略されていることだとかと、めちゃくちゃなこ
とを言って煽っている。

政治というのは弱者救済だ。
私たちが生きている社会は資本主義体制であり、資本主義経済は弱肉強食で
強い者が勝つ。
そして強い者がたくさん稼ぎ、その税金を政治が弱者もしくは働くことや生
きることが困難な人々のために使っていく。
それが政治の本質だ。
政治というのは弱者救済であり相互扶助だ。
だからこの社会で生きていて何らかの困難が生じた外国籍住民ももちろん行
政サービスを受ける権利がある。

1982年に日本が加入した難民条約によって社会保障における内外人平等が義
務づけられている。
外国人だからだめだとか、日本人だからいいということはない。
日本が国際社会に対して公約した、私たちはこういう国であると公約した。
つまり日本の人々も外国に行って困難があればその国の行政サービスを受け
られるのと同様に、日本国内にいる外国籍の人々もみな行政サービス、とく
に社会保障は受けられるということであり、それをすることが日本の国家と
しての義務だ。

「日本の血税」やら「自分たちの税金が使われている」とかいうのはセンセ
ーショナルで踊りやすい言葉だ。
これは扇動だ。
こうした言葉で憎しみを煽り、社会を壊していく。
「日本人の血税が」という言葉が出てきたときには冷静に考えてみてはどう
だろうか。

３．【特別番組】　目取真俊インタビュー

「基地が金の成る木だというなら、なぜ全国の自治体につくらない？
　　　－米軍基地をめぐる沖縄への差別と抑圧、その構造－」
   聞き手…安田浩一

　祖父母、両親の沖縄戦の経験を聞き、それを伝えるために小説という媒体
を選んだ。
育った今帰仁村に基地はないが、日常的に米兵や兵器は目にしてきた。
大学時代、最初にデモに参加したのは４．２８の集会のとき。
その後のデモで沖縄の現状を知ることとなる。
喜瀬武原ではパーキングエリアから４００メートルの場所に着弾する。
安保、基地は理念ではなく日常だ。
命や生活を守る闘いとなる。

　大学を卒業してから十数年後に高校の教員となったとき、少女暴行事件が
起こった。
被害者や周囲の人々の気持ちを考えれば、この事件は少女暴行事件といわず
、「９５年の米兵による暴行事件」と表現すべきだ。
こんな事件が起こることを許してしまった人々の、自分たちへの反省もあり
、１０・２１の集会には多くが集まった。

　４月１日、米軍に拘束された。
３月４日の国と県の和解が成立し、工事は中断したが、即座に撤去すべきフ
ロートはそのままだった。
しかし、カヌーでの行き来は自由にできた。
米軍が軍の警備員を使って積極的に出て拘束した。
基地内が治外法権であることをつくづく考えた。
憲法で保障されている弁護士を依頼することが許されなかった。
こちら側の弁護士は本人の行方がわからずに探し回り、拘束された後、名護
署に連れていかれたのだろうと思われていた。

　５月１２日に国を相手に訴訟を起こした。
「在日特権」を享受しているのは米軍だ。
米軍の拘束後、日本の警察に引き渡して初めて弁護士との接見ができるよう
になる。
日米地位協定は米軍を保護しても、沖縄県民は保護しない。

　祖父母から本土で受けた差別のことを聞いた。
日本は琉球処分により手にいれた植民地という感覚をいまでも持っている。
自分たちの生活を守る運動だから、撤去を主張するのは当然だ。
ニューヨークの９．１１により、ヤマトからの観光客が激減した。
観光は平和産業であるという認識が生まれ、沖縄の保守、経済界も基地に反
対するようになった。

沖縄に基地を押し付けているというやましさから、沖縄に基地が必要だとい
う言説を繰り返す。
基地が金の成る木なら、財政破綻した自治体は基地を誘致すればよい。

　政府は米軍が基地を引き上げると防衛に金がかかるので現状を維持してい
る。
それを許しているのも日本人だ。
ヤマトに基地を引き取れという運動があるが、善良な日本人が多ければ既に
基地は引き取られている。
嘉手納基地を封鎖して一週間基地の機能を停止させれば米軍は撤退するかも
しれない。

　人口の少ない北部に基地をつくれば南部の関心は薄れる、というのが為政
者のねらい。
離島も同様に、雇用もなく人が地域を出ていく、という弱みにつけこんでい
る。

　和解が成立してゲート前で闘っているひとを始め、疲れているみんなが休
息をとれたことがよかった。

　新基地建設に反対する人々の言説がヘイトスピーチにあたると自民党の議
員が主張した。

基地の前では米軍を批判しているが、個人を批判しているのではない。
そこに民族や人種の問題を絡めている訳ではない。
個人や民族を攻撃して最悪自殺まで追い込むという、いじめのような行為は
許されない。
ヘイトスピーチ規制法ができて、法律を運用する権力への監視を怠ってはい
けない。

　辺野古や高江の支援者は自然保護という観点から運動に参加している。
琉球処分や沖縄戦など、沖縄の歴史も学ばなければ連帯につなげていけない
。

（まとめ文責・のりこえねっと事務局）

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●７．編集後記

本日衆院で「ヘイトスピーチ規正法」が通過いたしました。

皆さまのご協力に感謝しますとともに、今後も真に実効性のある法にすべく
、行動していかなければと思います。

これからもヘイトスピーチとレイシズムを乗り越えるべく、ともに前に向か
って進みましょう。

今回、のりこえ通信の配信が遅くなりましたことをお詫びいたします。

今後とものりこえねっとをよろしくお願いいたします。

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■のりこえねっと通信 0128号　2016年5月24日発行
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