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このノボリ旗のなにが問題?〜「言論活動否定の判決」に日本労働弁護団も声上げる

動画(6分半)

 「このノボリ旗には私たちの怒り・要求・決意がこもっています」、解雇された中原純子さん(全国一般東京労組フジビグループ分会書記長/写真)は、12月26日の司法記者クラブの会見でノボリ旗を掲げた。そこには「安い給料で使い捨て 泣き寝入りしないぞ/荒川区の『印刷御三家』フジビは責任を取れ!/億万長者の社長が給料・退職金をふみ倒すな!」と書いてある。ところが「この文言が会社に対する名誉毀損である」という会社の言い分を、東京地裁・高裁は認め、解雇された人に350万円を払えという判決を下した。


*司法記者クラブの会見

 前代未聞の判決に日本労働弁護団(1700人)も「看過できない」と立ち上がった。11月11日には異例の抗議決議を採択し、最高裁に判決変更を求めている。26日の会見で徳住会長(写真上)は「労働組合にとって言論活動は生命線。絶対に許されない」と語気を強めた。

 中原さんは「裁判所には働くものの気持ちをわかってほしい。泣き寝入りしている労働者はたくさんいるが、その声を背景に最高裁で覆していきたい」と胸を張った。

↓小金井分会長「破産は組合つぶしが狙いだった。責任追及を続ける」

 この日の会見にはクラブ所属のマスコミ記者が6人出席していたが、加盟社以外のフリーの参加が目立った。「連合通信」「弁護士ドットコム」「新社会」「思想運動」「レイバーネット」などだ。

 質問で「そのノボリ旗はいまも掲げているのですか?」という問いがあった。これに対して中原さんは「3本一緒だと名誉毀損と言われたので、いまはバラバラにして使っています」との回答だった。このようにスラップ訴訟は確実に労働者に「萎縮効果」をもたらしている。企業に追随する裁判所の責任はあまりに大きい。(M)

日本労働弁護団決議文(pdf)


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