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LNJ Logo 第28回多田謡子反権力人権賞受賞者が決定、「そばの会」ら3団体
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  元国労組合員の久下です。
  30年前に夭折した多田謡子弁護士の遺産をもとに、友人たちで運営
している多田謡子反権力人権基金が、第28回の受賞者を決定し12月
17日に受賞発表会を行います。文書を抜粋して転載いたします。たく
さんの方のご参加をお待ちしています。
  基金についての詳細は下記サイトでごらんになれます。
http://tadayoko.net
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1.第28回多田謡子反権力人権賞受賞者の決定

  2016年11月上旬の運営委員会において、14団体・個人の推薦
候補者の中から下記の方々が第28回受賞者に決定されました。受賞者
の方々には多田謡子の著作「私の敵が見えてきた」ならびに賞金20万
円が贈呈され、12月17日(土)の受賞発表会で講演していただきま
す。
● 東京拘置所のそばで死刑について考える会     (死刑廃止運動)
● 篠原弘典さん         (反原発の闘い)
● 沖縄平和市民連絡会   (反基地・平和のための闘い)

2.受賞発表会の開催

  受賞者の皆さんをお迎えして、12月17日(土)、東京・連合会館
において受賞発表会を開催します。受賞者の方々には講演をお願いして
います。本年も多数の皆さんのご参加をお待ちしております。 

(1)日時  2015年12月17日(土)
            午後2時から5時まで
(2)会場  東京都千代田区神田駿河台3−2−11
            連合会館2階201号室(参加費無料)
            TEL 03−3253−1771
(3)議事  1. 活動経過報告
            2. 選考経過の報告
            3. 受賞者の講演

3.受賞者を囲むパーティー 
  
  受賞発表会の終了後、引き続き同じ会場で、受賞者を囲んで懇親会を
開催します。参加費は無料です。パーティーのみのご参加も歓迎いたし
ます。(午後5時から7時を予定)

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第28回多田謡子反権力人権賞受賞者選考理由

● 東京拘置所のそばで死刑について考える会  (死刑廃止運動)


 東京拘置所のそばで死刑について考える会(そばの会)は、199 6年末の死刑執行を受けて、「本当にこれ以上執行させたくない、そ のために私たちに何ができるだろうか、と話し合う中から」発足した 団体です。
毎月1回、東京拘置所のそば、綾瀬駅前で「死刑について 考えてみませんか?」というビラを配ってきました。  世界では死刑制度は止めようという流れが大勢になる中、日本では、 刑事裁判のみに「裁判員裁判」を導入して裁判所への批判を逃れる一 方、犯罪被害者の報復感情に依拠する「世論」をも利用しながら、国 家権力による殺人が継続されている現状を、多数の確定死刑囚が収容 されている東京拘置所のそばで訴え続けてきたのです。  そばの会の20年に及ぶ「ビラ」のテーマを読み直してみれば、あ らためて、日本における「死刑」の現状についての危機状況が浮き彫 りにされます。  日本弁護士連合会は、今年、福井の人権大会で、「死刑廃止」の推 進を決議しました。「そばの会」の20年に及ぶ活動に敬意を表し、 多田謡子反権力人権賞を贈ります。 ● 篠原弘典さん (反原発の闘い)  篠原弘典さんは1966年東北大学に入学し、原子力の平和利用に よって社会に貢献することを願って原子核工学科に進みましたが、全 国学園闘争の波の中で自らの学問と社会のかかわりを問い返し、原子 力の危険性を知るに至って反原発の歩みを始めました。  1970年、女川町で開かれた「第1回原発反対漁民総決起集会」に 参加して漁民の心に触れた篠原さんは、仲間たちと女川で長屋の一室 を借り、原発の危険性を訴えるビラをつくって漁民に働きかけること になります。卒業後は、原子力企業などに就職する同窓らと袂を分か ち、とび職として生活を築きながら、一貫して女川原発差止訴訟原告 団(団長・阿部宋悦さん)をはじめとする運動の牽引役となり、その 後は「みやぎ脱原発・風の会」を主導してきました。  今、女川の運動を長年支えた仲間は、東日本大震災とその後の苦難 の中で、ほとんどが亡くなっています。彼らの遺志を継ぎ、脱原発東 北電力株主の会代表、女川原発の再稼働を許さない!みやぎアクショ ン世話人、放射能問題支援対策室「いずみ」顧問などで、脱原発社会 実現のため活躍している篠原さんの長年にわたる闘いに敬意を表し、 多田謡子反権力人権賞を贈ります。 ● 沖縄平和市民連絡会 (反基地・平和のための闘い)  2000年の沖縄サミットに向けて情報を発信するため、沖縄の市 民団体を中心に結成された「平和市民連絡会」は、サミット終了後に 運動の継続を確認し、正式に沖縄平和市民連絡会として発足し、反戦 反基地、人権・女性・環境等の問題に取り組む33団体と個人によっ て構成されています。「私たちの願う平和とは、地球上の人びとが、 自然環境を大切にし、限られた資源や富をできるだけ平等に分かち合 い、決して暴力(軍事力)を用いることなく、異なった文化・価値 観・制度を尊重しあって、共生すること」という『沖縄民衆平和宣言』 を信として、「いまこそ、暴力の悪循環を断ち切り、平和のために行 動しよう」と連続行動を展開中です。  緊迫する辺野古へ、毎週木曜日、金曜日、辺野古キャンプ・シュワ ブゲート前行動に参加して進行を担当し、毎週土曜日、北部訓練場オ スプレイパッド建設阻止のため大型バスをチャーターし、40〜50 名が早朝5時に県庁前から2時間かけ高江の抗議行動に参加していま す。  「基地の県内移設に反対する県民会議」「島ぐるみ会議」のメンバ ー、沖縄の市民運動の中心的組織として活動する沖縄平和市民連絡会 に敬意を表し多田謡子反権力人権賞を贈ります。

*写真は「そばの会」のビラ配り

Created by staff01. Last modified on 2016-11-08 12:53:59 Copyright: Default

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