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・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」
・「ひのきみ全国ネット」の渡部です。
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【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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東京五輪に
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対米従属で「世界征服」を夢想する
デマゴギー政治家安倍首相を倒そう!
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昨日(11月28日)、東京・八王子で開かれた
『若者と語る「日の丸・君が代」〜菱山南帆子さんをむかえて〜』
に参加し、菱山さんの話を聞いてきました。

菱山さんは、この間の「総がかり行動」において、
実行委員の一員としてコールなどでも活躍した方です。

彼女は、自分の生い立ちからのこれまでの話の前に、
まず「行動提起」から話したいと述べ、
「総がかり行動」のこの間の運動と今後の取り組みについて、
熱く語ってくれました。

 「9月19日に法案は成立し悔しかった。しかし、
 敗北感というよりこれからへの希望とエネルギーに満ちていた。
 運動がここまで広がったのは、
 これまでの各地での草の根運動があったからだ。
 また一人ひとりが主体的に動き始めたからだ。
 そして私たち一人ひとりがが主人公だという自覚を持ったからだ。
 それが地域から国会へ、また国会から地域へとパイプがつながった。
 このパイプをさらに強く発展させていくために、
 <2000万署名>を始めた。
 一人ひとりが、家庭・地域・職場・街頭でも、自分の声で説明し、
 署名を集めましょう。
 「同調圧力」があり、「長いものには巻かれろ」という政治風土があって、
 そう簡単には変わらないかもしれないが、
 そうした政治風土を変えなければならない。
 2000万というのは5人に1人に署名してもらうことだ。
 そのためには大論争を大衆に持ち込まなければならない。
 中国脅威論などさまざなま逆風もあるが、
 過去を学び現実を直視し<共同精神>を貫いてやりきりたい。

その後、彼女は彼女の小学校時代からの自分の認識の発展や
自分の活動(根津さんの校門前の座り込みにも駆けつけたことなども)
について話してくれました。この話は本当にすばらしいものでした。

彼女は1989年生まれで、「日の丸・君が代」が
学習指導要領で強制された年でしたが、
その同じ年にそれに疑問を抱くことになる若者も生まれていたのです。

小学校時代には学級崩壊が起き、自分も先生に抵抗したこと、
またそれを理解してくれる先生(集会にも参加されていました)がいたこと、
「君が代」斉唱時にはずーっと不起立してきたこと、
中学校からは「和光」に行き、公立とは違う教育を受けたこと、
高校では「高校生反戦行動ネットワーク」を組織して、
イラク戦争、「日の丸・君が代」強制などに反対してきたこと、
しかしその後、挫折・苦悩を味わったこと、
大学の時に「3・11」が起き、再び立ち上がり、
辺野古へも駆けつけボートにも乗り抗議したこと、
そして「総がかり運動」にも関わるようになったこと、
などなど、たいへん内容豊かで、感動的な話でした。
(いずれ「報告集」ができると思います)

ところで、彼女は最後の方で次のようなことを述べました。
 最近、<新9条論>などという論が出てきている。
 しかし、これはダメです。全くダメです。
 <戦争法廃止>一本でぶつかって行きましょう。

私も全く同感です。
最近、安倍政権によるファシズム化が進行する中で、
いわゆる知識人たちの「変調」が起きていると思います。
それはこれまでの基本的な原則を
いろいろな理由をつけて修正するものです。
これは危険な兆候だと思います。

戸坂潤は「現下に於ける進歩と反動との意義」
(『日本イデオロギー論』(1936、岩波文庫、394〜395ページ)
の中で次のように述べています。
 「徒(いたずら)に反動期や退潮期を論じるべきではない。
 又徒にインテリの動揺や困惑や絶望やを説きたてることは
 無意味であるばかりでなく誤謬だ。
 この時期故に不安になったり動揺したりするインテリは、
 抑々(そもそも)自分のインテリジェンス・このインテリの特有機能・について、
 何等の社会的自覚を持たない者で、つまり彼等はサラリーマンや学生や
 何かにはぞくしても、範疇としてのインテリゲンチャにぞくするものではない。
 そういう「インテリ」にかかわり合っている限り、
 「進歩的インテリゲンチャ」という観念は遂に成立しないだろうと私は思う。
 反動期こそ、幸か不幸か、インテリの特有な進歩性が動員されねばならず、
 又動員され得る処の、一つの時期だ。」

菱山さんのように、おかしいものにはおかしいと、
人々と一緒になって、直球でぶつかってきた人の方が、
よほど物事を正しく判断していると思います。

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