本文の先頭へ
LNJ Logo のりこえねっとTV案内 : 戦争のリアル〜自衛隊が来たら助かったのか ?
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1438683243346st...
Status: published
View


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■■■■−ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク−
■■■■
■■    のりこえねっと通信 0088号 2015年8月4日発行
■■
■                        ◆転送歓迎◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★メールアドレスのご変更等は、info@norikoenet.org までご連絡下さい。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま

 この間、お知らせしてきた「人種差別撤廃基本法」が参議院法務委員会
で、本日審議入りしました。発議者の小川参議院議員(元法相)が趣旨説明
にたちました。理念法であり、「与党の修正にも応じる」(提出した人種差
別撤廃議連の有田芳生幹事長)という幅広い合意が可能な法案になっていま
す。本格的な審議は6日木曜日に行われます。ぜひとも今国会での成立を期
していけるよう、のりこえねっとも全力でがんばっていきたいと考えます。
 本日ののりこえねっとTVは、戦後70周年スペシャル番組第三弾として「戦
争のリアル〜自衛隊が来たら助かったのか ? 〜」としてゲストにイラク支
援ボランティアの高遠菜穂子さんに迎え、雨宮処凛さんを聞き手に、現在の
イラクの状況をお聞きし、戦争の原因と悲惨な実態について考えていきま
す。ぜひご覧ください。
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
〈今号の目次〉
1.8月4日 のりこえねっとTVのお知らせ 戦後70年スペシャル第3回
  戦争のリアル〜自衛隊が来たら助かったのか ? 〜 
  高遠菜穂子×雨宮処凛
2.7月28日 のりこえねっとTV報告
  70年前に終わった戦争はいつ始まったのだろう?
3.反レイシズム情報
4.今週のヘイト街宣・デモ Pick Up
5.新聞・雑誌記事・Webより
6.編集後記

――――――――――――――――――――――――――――――――――
●1.7月28日 のりこえねっとTVのお知らせ

◆放送日時:8月4日(火) 20:00〜
◆タイトル:戦後70年スペシャル第3回:
戦争のリアル〜自衛隊が来たら助かったのか ? 〜 高遠菜穂子×雨宮処凛
◆YouTube Live URL: https://youtu.be/hDik6IfyjrM

〈番組概要〉
2003年の米英軍によるイラク戦争開戦後、現地で緊急支援をしていた高遠菜
穂子さんは、翌年4月、ファルージャにて現地武装グループの自衛隊撤退要
求の人質となりました。
日本政府は自衛隊撤退の要求に応じませんでしたが、高遠さんらはイラクと
日本の民間人の必死の働きかけによって、ぶじに解放されたのでした。
その後高遠さんは、数年を経て再びイラクでの人道支援を継続しながら、日
本国内で報告会などを重ねています。
「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」の呼びかけ人の1人でもあります。
一方、「戦争」が自身にとって遠く実感のないものだということを怖いと感
じ、その「手触りを求めてイラクまで行った。」という雨宮処凛さんは、新
刊『14歳からの戦争のリアル』で、高遠さんをはじめ、太平洋戦争を経験し
た世代から、先のイラク戦争にアメリカ兵として関わった若者、兵役を逃れ
るため海外に亡命した韓国の青年まで様々な人物に、戦争についてインタ
ビューしています。
「安全保障関連法案」という名の戦争法案が押し通されようとしている今、
イラク戦争の実際を知る高遠菜穂子さんに、お話をうかがいます。

◆高遠菜穂子(たかとお・なほこ)
イラク支援ボランティア。
1970年、北海道生まれ。大学卒業後、会社員を経て地元で飲食店経営に
携わる。
2000年インドの「マザーテレサの家」、2001年からタイ、カンボジ
アのエイズホスピスでボランティア活動に専念。
2003年5月からイラクでの活動開始。2004年4月にイラク・ファ
ルージャで「自衛隊の撤退」を要求する現地武装勢力に拘束された。
解放後、日本国内で「自己責任」バッシングを受ける。現在もイラク人道・
医療支援活動を継続中。
「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」呼びかけ人。
著書に『戦争と平和 それでもイラク人を嫌いになれない』(講談社)『破
壊と希望のイラク』(金曜日)など、
共編訳に『ハロー、僕は生きてるよ。ーイラク最激戦地からログインー』
(大月書店)。
イラク・ホープ・ダイアリー: http://iraqhope.exblog.jp/
Twitter:https://twitter.com/NahokoTakato
イラク戦争の検証を求めるネットワーク:http://www.iraqwarinquiry.net/
イラクホープネットワーク(=イホネット):http://www.iraq-hope.net
/Welcome.html


◆雨宮処凛(あまみや・かりん)
作家。
愛国パンクバンドボーカルなどを経て、2000年、
自伝的エッセイ「生き地獄天国」(太田出版)を出版し、デビュー。
2006年からは新自由主義のもと、不安定さを強いられる人々
<プレカリアート>問題に取り組み、取材、執筆、運動中。
2007年に出版した『生きさせろ! 難民化する若者たち』(太田出版)は、
JCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞。
近著に『右翼と左翼はどうちがう?』 (河出文庫)、
『生活保護で生きちゃおう! ―崖っぷちのあなた! 死んだらダメです』(あ
けび書房・共著)
『仔猫の肉球』(小学館)など。最新作は『14歳からの戦争のリアル』(河
出書房新社)。
Twitter:https://twitter.com/karin_amamiya
Blog:http://ameblo.jp/amamiyakarin/

◆視聴方法について/YouTubeをワンクリック!
のりこえねっとTVは、YouTubeで生放送を行っています。
アカウント等は不要で、本日の番組は以下にアクセスするとご視聴いただけ
ます。
◎YouTube Live URL:  https://youtu.be/hDik6IfyjrM

のりこえねっとチャンネル」への登録をしていただくと、新しい動画を見
つけやすくなりますのでぜひご登録ください。各番組にある「チャンネル登
録」をクリックするだけでOKです。

――――――――――――――――――――――――――――――――
●2.7月28日のりこえねっとTV報告

戦後70年スペシャル第2回
―歴史を学ぼうとしないばかりか、歪めてまでしまう輩は即刻退場しろ!!
それが嫌なら謙虚に学び直せ―
第2回「70年前に終わった戦争は、いつ始まったのだろう?」:

この番組は以下にアクセスするとご視聴いただけます。
◎YouTube Live URL: https://youtu.be/I3EbU_DAn5g

 15年戦争という言葉をよく聞きます。1931年の満州事変から、太平洋戦争
までの15年間にわたる日本の対外戦争の総称です。この戦争は1945年の夏、
ポツダム宣言の受諾によって終結しました。しかし、ポツダム宣言の8条に
は、日清戦争の勝利で得た(1895年)「台湾の中華民国への返還」と書かれた
1943年の「カイロ宣言の条項は、履行せらるべく」と記されていることを、
田中さんは指摘します。カイロ宣言とポツダム宣言では、日清戦争から太平
洋戦争までを示しているのです。戦後70年の節目に、改めて、日本が起こし
た一連の戦争がいつ、どのように始まったのか、国際法と照らし、天皇によ
る4つの宣戦布告などから、読み解いていきます。

ポツダム宣言受諾とカイロ宣言の履行 「50年戦争」

  日本はポツダム宣言受諾によってカイロ宣言の履行を受け入れた。そして
カイロ宣言は対日戦の目的として、「満州、台湾及び澎湖島のような日本国
が清国人から奪取したすべての地域を中華民国に返還する」、また「朝鮮の
人民の奴隷状態に留意し、やがて朝鮮を自由独立のものにする」こととして
いる。そうであれば、台湾・朝鮮の領有は1931年の満州事変以前のことなの
で、15年戦争では理屈が合わないことになる。
  台湾は、日清戦争の講和条約で1895年に植民地となったのでそこまで遡る
必要がある。そうでなければポツダム宣言受諾によって日本から分離される
根拠がなくなる。その後に朝鮮の問題が出てくる。そうすると「いつ始まっ
たのか」という設問に対しては日清戦争による台湾の割譲、そこから数えて
ポツダム宣言受諾までの50年戦争と考えなければ筋が通らなくなる。
  韓国併合条約については有効・無効の議論があるが、日清戦争の下関条約
についてはそうした議論はないので、国際法で有効に結ばれた条約によって
日本が台湾を日本領にしたことになる。その台湾を分離することをポツダム
宣言に盛り込んだのは、すなわち50年戦争の清算を国際社会に約束したこと
で戦争が終わったと考えざるを得ない。

国際法遵守の記述がない開戦の詔勅

 では次に、その50年間をどう整理し、どう考えればいいのか。天皇が国家
主権を有した大日本帝国は、天皇の詔勅によって対外戦争が可能であった。
50年間に開戦の詔勅は4回出された。1894年の日清、1904年の日露、1914年
の一次大戦、1941年の二次大戦だ。興味深いことに、前の三つには国際法を
遵守する旨が書かれていたが、昭和天皇の四つ目にはその記述がない。昭和
天皇の侍従長の証言では、国際法遵守を書き込めばウソになるとして東条英
機が押し切ったとしている。
  また開戦の詔勅のない「事変」がたくさん勃発した。現在の内閣官房長官
にあたる内閣書記官長は、1937年の盧溝橋事件に際し、宣戦布告すれば軍需
物資の輸入が不自由になって国防に大きな穴があくとして宣戦布告はとり止
めたと証言している。では詔勅で宣戦布告はしないものの、実際には100万
超の軍を送り出し、一体そこで何をしていたのか。
  1931年に満州事変が勃発し、1932年に満州国が建設され、1933年に日本が
国際連盟を脱退し、1937年に盧溝橋事件・上海事変が勃発する。第一次大戦
で山東半島のドイツ軍に宣戦布告した日本は戦勝国として国際連盟の常任理
事国となっていた。しかし、満州国は事実上日本の傀儡国家だとのリットン
調査団報告の採択に際して日本は国際連盟を脱退した。そしてドイツで1933
年にナチス政権が誕生して日独が急接近し、日独伊の三国同盟にまで進ん
だ。つまり「事変」の名で宣戦布告なしに戦争を拡大し、また国際連盟を脱
退するなど、国際法を遵守する状況ではなかった。この流れからすれば、昭
和天皇の開戦の詔勅に国際法遵守が入らなかったのは当然だろう。
  一方、南京大虐殺・フィリピンでの死の行軍・タイでの泰緬鉄道、シンガ
ポールでの華僑虐殺、軍隊慰安婦、これらすべてが1931年以降の出来事であ
り、そのすべてに国際法が絡んでいる。また捕虜虐待で各地に禍根を残し、
BC級戦犯などが大きな国際法違反として裁かれた。

戦争犠牲者保護のジュネーブ条約加入が主権回復の条件だった

  そして1951年の講和条約締結に際して日本政府は「宣言」を発表し、「戦
争犠牲者の保護に関するジュネーブ4条約」に独立回復から1年以内に加入す
ることを約束した。それほど国際法に反する行動をしていたのだ。数日前に
三菱マテリアルが米国の捕虜に謝罪したと報道されたように、捕虜虐待は大
きな問題であり続けている。天皇の外国訪問時に問題になるのも国際法違
反、とりわけ捕虜虐待問題だ。東条英機は、捕虜に無駄飯を食わすわけには
いかないと労役を強いた。国際法をいかに無視してやってきたかが50年間の
問題の一つとして現在も尾を引いている。
  次に、国際法違反と朝鮮人・台湾人のBC級戦犯の問題がある。彼らは日本
臣民として戦場にかり出されたが銃を持たすわけにはいかず、白人捕虜の監
視員にされた。捕虜監視員は生き証人がいるので戦犯に問われやすく、巣鴨
プリズンへの幽閉だけでなく処刑された者もいた。講和条約は、独立回復後
は「日本国民」に対する刑執行を日本政府が引き継ぐとした。そして日本国
民ではなくなった朝鮮人・台湾人が釈放請求訴訟を起こしたが、最高裁は
「当時日本国民であり…日本国民として拘禁されていた者に対しては…国籍の
喪失または変更は…影響を及ぼさない」と判断して棄却した。

国籍を理由に戦後補償をしなかったのはG7で日本だけ

  一方、戦争で負傷や死亡した人の戦後補償においては、朝鮮人・台湾人は
外国人だから補償の対象にならないと、これも最高裁が判断している。つま
り罪はかぶれ、しかし補償はしないということだ。負傷や戦死した外国人に
対する欧米の措置を外務省が82年に調査したことがある。米・英・仏・伊・
西独の5か国を調査した結果、いずれも自国民とほぼ同一の一時金または年
金を支給というものだった。これにカナダと日本を加えたものが先進7か国
(G7)だが、カナダは植民地だったので調査の対象外だ。つまり国籍を理由
にまったく補償をしていないのは、G7の中で日本だけということだ。日本が
いかに「特別」であることか。
  こうした日本の過去にどう向きあうのか、在日の戦後補償裁判に関わる中
でその深刻さを感じた。そこで敗戦以前の50年間のどういう歴史がいま問わ
れているのか、その一端を語ってみた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
●3.反レイシズム情報

★集会・デモ・カウンター・セミナーなどのお知らせを掲載します。
 日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字
以内で、お送り下さい。件名に「のりこえねっと通信掲載希望」と明記して
下さい。

1) 子どもの貧困*連続講座 第1回「子どもの貧困の構造を知る」

日時: 8月6日(木)18:00〜20:30(予定)
場所: パルシステム東新宿本部2階第1会議室
(新宿区大久保2-2-6ラクアス東新宿 東京メトロ副都心線東新宿駅徒歩5分)
講師:  米山けい子さん(NPO法人フードバンク山梨理事長)
	丸山裕代さん(NPO法人しんぐるまざーずふぉーらむ理事)
参加費: 無料
主催:パルシステム連合会 後援:反貧困ネットワーク
申込:当日参加OKですが、可能であれば事前にメール等で参加申し込みく
ださい。パルシステム担当:瀬戸 tel03-6233-7235 seto-daisaku@pal.or.jp


2) 日本の歴史歪曲を許さない!全国大学生行動連続講座
 「歴史の決着を目指して」第7回
  植民地支配責任と「戦後」世界〜朝鮮現代史から考える〜」

日時:8月8日(土)14:30〜
場所:東京ボランティア・市民活動センター(JR・東京メトロ飯田橋駅)
講師:鄭栄桓氏(明治学院大学教員)
参加費:500円


3) 山谷夏祭り(屋台・コンサート・盆踊り、辺野古・高江の写真展など) 

日時:8月8日(土)9日(日)16:30〜20:00
     (カラオケ、ステージ演奏は17:00すぎから)
ステージ演奏:
8日:岡大介(カンカラ三線)、苫米地サトロ、中川五郎
9日:Swing MASA(sax & voice)、蟹座
場所:山谷玉姫公園(台東区清川2-13-18 南千住駅徒歩12分)
https://t.co/UJNIilsJl4
★大雨の場合には中止 ★カメラ等での撮影禁止。


4) 第7回在日朝鮮人運動史研究会・日韓合同研究会

日時:8月8日(土)13:30〜17:30(研究会)18:00〜(交流会)
	 9日(日)9:15〜(フィールドワーク)
会場:神戸学生青年センター
費用:参加費1000円(資料代込)
      交流会会費4000円(学生、韓国からの参加者は2000円)
宿泊:神戸学生青年センターで宿泊できます。(3000円、相部屋)
報告1:呉日煥「朝鮮人遺骨の送還に関する韓国・日本の政府間交渉」
報告2:崔永鎬「1952年の『日韓漁業協定交渉に対する日本側基本方針案』」
報告3:水野直樹「出入国管理庁初代長官鈴木一の在日朝鮮人政策論―国籍選
択権の主張を中心にー」
報告4:李杏理「敗戦前後のヤミ経済と朝鮮人の生活について」
 8月9日 フィールドワーク「タチソ」
案内:高槻「タチソ」戦跡保存の会 9:15 JR高槻駅集合 9:30〜13:00
参加費:資料代500円、他バス代実費
主催:在日朝鮮人運動史研究会関西部会(代表・飛田雄一)/在日朝鮮人運
動史研究会関東部会(代表:樋口雄一)/韓日民族問題学会(ソウル、代
表・鄭惠瓊)
★事前申し込みは飛田hida@ksyc.jpまで。


5)「戦後70年 東アジアフォーラム―過去・現在・未来―」

日時:8月14日(金)13:00〜18:00  終了後キャンドルデモ
会場:日本教育会館 一ツ橋ホールほか会議室
講師:内海愛子(恵泉女学園大学名誉教授)
   ウタ・ゲルラント(ドイツ「記憶・責任・未来」財団理事)
   徐載晶(ソ・ジェジョン、国際基督教大学上級准教授)
参加費:1000円
主催:「戦後70年、東アジアフォーラム―過去・現在・未来―」実行委員会
連絡先:フォーラム平和・人権・環境(平和フォーラム/担当朴承夏)
電話:03-5289-8222 FAX:03-5289-8223 メール:park@gensuikin.org


6) 日本軍「慰安婦」メモリアル・デーを国連記念日に
「今こそ謝罪・賠償・真の解決を!」パフォーマンス&アピール&デモ

日時:8月14日(金)18:00〜(デモ出発19:00)
場所:扇町公園 アピール 高里鈴代さん(基地・軍隊を許さない行動する
女たちの会共同代表)他
主催:日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク


7)アジアと日本の70年 映画&トーク「花はんめ」

日時:8月15日(土)18:30〜
会場:武蔵野プレイス4階フォーラム(中央線武蔵境駅南口徒歩1分)
トーク:金聖雄(映画「花はんめ」監督)
参加費:500円


――――――――――――――――――――――――――――――――――
●4.今週のヘイト街宣・デモ Pick Up

カウンター行動(抗議行動)される際は、十分お気をつけ下さい。
経験が少ない方は、複数での参加をお勧めします。

1)反靖国・反天皇・反原発 極左キャンドルデモへのカウンター

日時:8月8日(土) 18:00集合
集合場所:神保町交差点 地下鉄神保町駅A5番出口付近集合
http://map.enjoytokyo.jp/spot/?id=l_00006397
主催:行動する保守運動
現場責任者:桜井誠 (行動する保守運動)

※※去年参加しましたが、暴力的な妨害活動は激しいものがありました。平和
と歴史の問題をきちんと捉え返すことへの反動ですが、これに屈することは
できません。

2)安保法制賛成デモ in 広島

日時:8月5日(水)街宣 15:00〜16:00 デモ 16:30〜17:00
場所:14時30分に原爆ドーム前集合
現場責任者:直江 武

※わざわざ原爆投下70年の前日に、ヘイトデモを行おうとする人たちです。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
●5.新聞・雑誌記事・Webより

アウシュヴィッツ・ビルケナウを見学して
在日をやってると45  7月27日

ユダヤ文化フェスティバルを観にポーランドのクラクフに行ってきたのです
が、アウシュヴィッツ・ビルケナウにも行くことに。で、今回はそのアウ
シュヴィッツ・ビルケナウに行った時の話。
知識としてはほとんどが本や映画で知っていることだったんだけど、日本人
専属ガイドの中谷さんの丁寧な説明が素晴らしかったのもあり、とても貴重
な経験に。
(中略)
中谷さんの解説は、丁寧でわかりやすいだけではなくて、今の世界や日本の
問題とリンクさせながら語られます。
中谷さんの「なぜユダヤ人たちを助けようとする人が少なかったのか」「な
ぜユダヤ人たちを受け入れようとする国がほとんどなかったのか」といった
言葉は日本に帰ってからも頭の片隅に残っていて、ふと思い出してしまう。
ユダヤ人に対する様々なデマや偏見、それを利用して憎悪を煽る政治家、そ
れを支持する人たち、そしてそれを黙認する人たち、、、、。日本での在日
コリアンに 対するそれを想像していると、中谷さんが日本のヘイスピーチ
の話題にリンクさせて話し始めたので、心の中で少し笑ってしまったり。笑。
いま世界各地である難民や移民の問題にもリンクさせていた。どこにも受け
入れられない人たち、移住先で差別され排斥されようとしている人たち、そ
れを何とも 思わない人たち。そういう問題をどうやって解決していけばい
いのかが国際社会のテーマになっていると。中谷さんの「日本は難民をほと
んど受け入れていな い。おそらく日本に住む人にはまだ難民を受け入れる
ほどの精神的なキャパシティーはないでしょう。」という言葉で、カルデロ
ン・ノリコさんの件などを思い 出したり。
(中略)
なんだか、持ちきれないくらいたくさんのバトンを渡されたような感じで、
ちょっと重すぎるなあというのが正直な気持ちで、日本に帰ってからもいろ
いろ考えてんだけど、あんまり難しく考えすぎないで気楽にやった方がいい
気もする。笑。
そうそう、アウシュビッツからの帰りのバスの中で、ふとTwitterの画面を
開いたんだけど、ネットウヨクが「在日を通報して強制帰国させよう」っ
て、デ マに流されて騒いでて、すごく馬鹿らしい気持ちになった。大量の
ユダヤ人が殺された場所や彼らの遺品をみながら、「ナチスがでてきたと
き、ドイツ人たちは 近所のユダヤ人を通報していたんです」という話を聞
いたそのすぐあとだったのに。
馬鹿らしい気持ちになってクラクフに戻ってから、数日間、ユダヤ音楽のラ
イブで、肩を組んで踊るユダヤ人(だけじゃないけど)たちを、自分もライ
ブを楽しみながら眺めていたんだけど、あの場にいた人たちの笑顔は、たぶ
ん一生忘れないと思う。

http://triflingdoodle.tumblr.com/post/125168426016/45

---------------------------------------------------------------
「ヘイトスピーチの被害者をきちんと映し出さなければ」
 安田浩一vs.松江哲明【対談】
ハフィントンポスト日本版  7月28日

「在日特権を許さない市民の会」(在特会)のデモなど、日本でもヘイトス
ピーチ(憎悪表現による差別扇動)が社会問題化して久しい。
(略)
一方で差別を受ける当事者は、拳を振り上げて正面から戦う人ばかりではな
い。同じ社会の構成員として、どう向き合うべきなのか。1999年、自身や家
族のアイデンティティーを見つめた自伝的ドキュメンタリー映画「あんにょ
んキムチ」が高い評価を受けた、在日コリアン3世の映画監督・松江哲明さ
んと、安田さんが対談した。

──『ヘイトスピーチ』が5月末に刊行されました。『ネットと愛国』と比較
しても、安田さんがヘイトクライムへの旗幟を鮮明にされていて、読後感も
重いものがありました。読者からの反応はどうですか?

安田:まず圧倒的に多いのは罵倒、罵声。僕の場合は本を出すたびにつきも
のですが、読んだ人も読んでいない人も「おまえの一方的な主張だ」と言わ
れる。立場を鮮明にすることを好まない人もいます。僕は彼らを肯定したつ
もりはないんだけど「加害の対象者に寄り添っていない」という批判や、
「怒りしか見えてこないし、ルポとしての奥深さがない」という批判は当然
来ています。
それから、被差別の当事者からは「読むのが苦しかった」という人が圧倒的
に多いです。「思い出すたびに夜も眠れなくなった」「いろいろな風景や言
葉を思い出す」という反応はありました。僕自身も予測していたし、何のた
めらいもなく書いたわけじゃない。逡巡と、迷いと、いろんなものを振り
切って書いた部分は確かにあります。
今回、新書の編集者には、今までの読者と違う層を考えてほしいと言われま
した。オファーを受けてから2年もかかってしまったけど、まだ「ヘイトス
ピーチって何?」という人もいれば、ヘイトスピーチというものを誤解して
いる人もいる。たとえば単なる罵倒、罵声を「ヘイトスピーチ」と呼んでい
るマスコミ人がめちゃくちゃ多い。そういった人の顔をイメージしながら、
現状を見せたいという思いはありました。

──松江さんは、Twitterで感想をツイートしています。

松江:僕にとってはすごく力になる、安心できる本でした。変な言い方をす
れば「やはり差別をするような人間はこの程度なのだ」と分かると同時に、
安田さんのような書き手がいてくれる、ということが。と同時に、僕が帰化
しているとはいえ在日3世として、1999年の「あんにょんキムチ」を今作れ
るだろうかと考えてしまいました。
あの頃はちょうど日本では韓流ブームの始まりで、撮影で訪れた韓国でも日
本文化が解禁され始めた頃だったんです。それまで「在日」というと、必ず
強制連行や従軍慰安婦の話から始めないといけなかったのが「僕のおじい
ちゃんは」という話から始めた。僕自身のアイデンティティーの問題を「今
までの世代と僕らは違う」ということを自覚的に描けたし、それが新鮮だと
いう評価も頂いた。
一方で、僕は社会問題というより映像を撮りたいので、以後、出自について
のドキュメンタリーは撮っていないんですが、安田さんの本を読むと後ろめ
たさを感じるんですよ。「自分にはどんな表現をするべきなんだろうか」
と。たとえば僕やほかの人が、もっといろんな視点で描くべきことなのに、
まだまだ担い手がいないんじゃないか。そして僕は関われるのか、と考えま
した。一方で、そうじゃない人もいるだろうし。
(略)

http://www.huffingtonpost.jp/2015/07/21/yasuda-matsue-talk_n_7839260.html?utm_hp_ref=tw

---------------------------------------------------------------

ヘイトスピーチ規制法制化を
市民団体集会 仁比議員らあいさつ
しんぶん赤旗 7月29日

ヘイトスピーチ規制の法制化をもとめる集会=「STOPヘイトスピーチ〜
今こそ人種差別撤廃基本法の実現を」が22日、参院議員会館で開かれ、
140人が参加しました。主催は外国人人権法連絡会などの市民団体。日本
共産党の仁比聡平参院議員、池内さおり衆院議員、民主党、社民党の国会議
員があいさつしました。
仁比氏は、市民運動や国会論戦により、法務省の「ヘイトスピーチ、許さな
い」が始まったことなどこの間の変化について発言。「ヘイトスピーチが許
されないのは、個人の尊厳、権利、自由の基礎にあるアイデンティティーを
否定し、社会から排除しようと扇動するものだからだ」とのべ、民主党が国
会に提出した人種差別撤廃推進法案はただすべき点はあるが、国会で大いに
議論していくべきだと主張しました。
集会は、同法案の審議と参考人招致の実施、政府による外国人差別の実態調
査について差別問題の専門家や当事者の意見を聞くこと、などを求める決議
をあげました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-07-29/2015072902_03_1.html

---------------------------------------------------------------

ほっしゃん。がネトウヨの「在日」攻撃に怒って逆に「差別主義者」と炎
上!「在日認定」への正しい対処とは?
LITERA  7月29日

ほっしゃん。から改名したお笑い芸人の星田英利が炎上している。発端は7
月22日、ツイッターでこうつぶやいたことだった。
「のほほんと生きてる俺みたいなバカの戯言としては、国のリーダーならば
何のごまかしもなく、『遥かに危険度は増す。死ぬかもしれん。でも、国の
ために、国民のために、皆さんの貴重な命をかけてくれ!』って頭を下げる
のが現場の方々に対する最低限の礼儀やと思う」
安保法制で国民の危険が高くなるのかをのらりくらりとかわす安倍政権への
もっともな批判だが、これに対しネトウヨがこう噛み付いたのだ。
「危険度は増さない。安全策の為の法案だ。在日吉本が嘘で若い人々を先導
するな!!」
そう。連中の常套手段である“在日認定”というヤツだ。ところが、星田はこ
れに怒り、ネトウヨとの応酬となっていく。

星「在日吉本って?真面目に言うとる? マネージャー経由で弁護士に連絡
したよ。よろしく」
ネ「それは言論封殺の脅迫のつもりか? 事実でしょう」
 星「違うよ。訴えるわ。」
ネ「立派な脅しだよ。何を訴えるのか?」 

さらにやりとりは続くのだが、これに対し、ネット上では「在日」に反応し
たとして星田を「差別主義者」と批判する声が巻き起こり、炎上する騒ぎに
なったのだ。一部のニュースサイトでも「壮大なブーメラン」など星田を揶
揄する記事が掲載された。
しかし、今回の事態の本質はそんなことではないはずだ。確かに星田の反応
は感情的で稚拙だったし、ただのネットユーザーに「弁護士に連絡」「訴え
るわ」などという言葉を口にするのもどうかと思う。
(後略)

http://lite-ra.com/2015/07/post-1334.html

---------------------------------------------------------------

反ヘイトスピーチ意見書20都府県に拡大…民団が提出し滋賀でも可決
民団新聞  7月29日

【滋賀】滋賀県議会は16日、民団滋賀本部(朴鍾文団長)が提出していた
「ヘイトスピーチを禁止する法律の制定を求める意見書」を一部修正のうえ
で可決した。これで都道府県レベルでの意見書採択は北海道を除く東北、関
東、近畿、中国、九州まで広がり、合わせて20に達した。
会期中、朴団長と婦人会滋賀本部の金泰順会長らが会派のひとつ、「チーム
しが」の協力を得て、自民、公明、共産、良知会の各会派を精力的に回り、
ヘイトスピーチ根絶を訴えてきた。
可決された意見書によれば、「これを放置しておくことは、2020年東京オリ
ンピック・パラリンピック競技大会などの国際交流事業にも多大な影響を与
えることになる」としている。
6月定例会ではすでに東京都と三重県も採択している。また、市町村まで含
めると181議会(16日現在)に増えた。

http://www.mindan.org/front/newsDetail.php?category=0&newsid=20726

---------------------------------------------------------------

ヘイトスピーチで国に意見書 兵庫県内5議会が対策要望
神戸新聞NEXT  7月29日

人種差別的なヘイトスピーチ(憎悪表現)について、兵庫県議会や神戸市議
会など県内5議会が今年、国に対策を求める意見書を可決していたことが分
かった。今国会に野党が人種差別撤廃基本法案を提出しているが、審議入り
すらしていない。神戸では独自対策を盛り込んだ条例の制定を市に求める動
きも出てきており、地域から声が高まっている。
「在日特権を許さない市民の会(在特会)」などが、在日コリアンなど特定
の人種や国籍の人たちを罵倒する街宣活動を行い、社会問題化した。
昨年8月、国連の人種差別撤廃委員会が、差別をあおる行為に関与した個人
や団体を捜査し、必要な場合は起訴するよう勧告。同年12月には、京都市
の朝鮮学校が、ヘイトスピーチで授業を妨害されたとして損害賠償を求めた
訴訟で、最高裁が在特会側の上告を退け、判決が確定した。
兵庫県議会と神戸市議会は3月、差別をあおる表現行為への対策を国に求め
る意見書を可決。播磨町議会も同趣旨の意見書を可決し、宝塚市、稲美町の
議会は法整備の必要性にも触れた。
また、神戸では市民らが「すべての人に尊厳と人権を!ヘイトクライムをな
くそう 神戸連絡会」を立ち上げ、「ヘイトスピーチ規制条例」の制定を市
に求めるための学習会を6月に初めて開いた。
規制条例を定めた自治体はなく、大阪市で制定を求めるNPO法人「多民族
共生人権教育センター」の文公輝(ムンゴンフィ)事務局次長は「京都、大
阪、神戸の3都市が連携することで、国を動かす力になる」と訴え、神戸連
絡会のメンバーの自営業宮崎勝歓(かつよし)さん(36)=神戸市中央
区=も「人種差別は不要。国籍にこだわらず、日常的に交流できる社会にし
たい」と話している。(高田康夫)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150729-00000008-kobenext-l28

---------------------------------------------------------------

産経新聞に「ヘイトスピーチ」の意味を理解する能力は無いことが判明
国会前デモをデマで攻撃も
BUZZAP!  7月29日

産経新聞の編集部には時事的な単語を学習する能力がないことが明らかに
なってしまいました。詳細は以下から。
 今年5月にBUZZAP!では産経新聞の乾正人編集長が「ヘイトスピーチ」の意
味を全く理解しない署名記事で大恥をかいた件をお伝えしました。

この署名記事の中で乾正人編集長はその代表が作家の大江健三郎さんです。
彼は憲法記念日に横浜で開かれた「護憲集会」での演説で、安倍晋三首相批
判に熱を入れるあまり、「安倍」と呼び捨てにしていました。

どんなに相手の考え方や性格が嫌いでも、一国の首相を呼び捨てで非難する
のは、大江さんが大嫌いなはずの「ヘイトスピーチ」そのものです。
(【編集日誌】大江健三郎氏の“熱弁”は… ? 産経ニュースより引用)
として、ヘイトスピーチとは何かを完全に理解していないことを明らかにし
てしまっていましたが、新たに問題となったのが7月29日付けで公開された
産経新聞政治部田中一世記者による【政界徒然草】と題されたコラム。

「戦争法案」に反対する国会前デモを題材とした内容ですが、残念ながらヘ
イトスピーチの意味をいまだ正確に理解できていません。
「戦争したがる総理はヤメロ! 戦争したがる総理はイラナイ!」
「勝手に決めるな、屁理屈言うな!」
「なんか自民党 感じ悪いよね!」

衆院の特別委員会で安保関連法案が可決され、本会議での採決を翌日に控え
た15日。シュプレヒコールが国会周辺に響いた。倫理的に問題のある「ヘイ
トスピーチ」といって過言ではない。

以前もお伝えしたように、ヘイトスピーチとは人種、民族、血統、国籍、宗
教、性別、セクシュアリティなど、変更不能もしくは困難な属性に対する差
別及び差別を煽動する表現(言論だけに限りません)のこと。単なる罵倒や
非難とは全く性質が違うものです。
しかも、国民が政府や権力者に対して意見を表明し、批判を自由に行えるの
は民主主義国の基本中の基本。時の政権が(自民党であれ民主党であれその
他の政党であれ)納得の行かない政治を行うのであれば、それに対するデモ
や抗議がある種の「反政府集会」の様相を帯びるのも自然なことで全く問題
ありません。
(略)
http://buzzap.jp/news/20150729-sankei-kokkaimae/

――――――――――――――――――――――――――――――――――
●6.編集後記

 朝日新聞の記者が、英語とフランス語で「ナチス支援者が安倍晋三政権の
支持者である」とツイートしたことを誤りと認め、削除し謝罪したというこ
とでニュースになっています。銀座の安保法制推進デモ(8月2日)でも
ハーケンクロイツが掲げられたと書いたなら間違いだけど、そうでないなら
間違いではないでしょう。特にこのデモの主宰者は、さんざん民主党政権時
代に「民主党を支持する韓国民団」を騙っていた方ですし、去年のデモでに
ハーケンクロイツの旗を持ってデモした方も、大手を振って銀座デモに参加
していました。あの安保法制推進デモに参加された方は、自民党・安倍政権
よりも民主党を支持しているのでしょうか。(か)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★メールアドレスのご変更等は、info@norikoenet.org までご連絡下さい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■のりこえねっと通信 0088号 2015年8月4日発行
info@norikoenet.org
発行:のりこえねっと事務局
運営団体:のりこえねっと

〒169-0072
東京都新宿区大久保2-7-1大久保フジビル 311 ペンの事務所気付
Tel.03-5155-0385/Fax.03-5155-0383

公式サイトURL http://www.norikoenet.org/
Twitter https://twitter.com/norikoenet

◆お問い合わせは、上記の公式サイト、最上部の各種
「お問い合わせフォーム」よりご連絡下さい。
(C) のりこえねっと All rights reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


Created by staff01. Last modified on 2015-08-04 19:14:03 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について