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・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」
・「ひのきみ全国ネット」の渡部です。
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【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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東京五輪に
【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
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対米従属で「世界征服」を夢想する
    デマゴギー政治家安倍首相を倒そう!
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最初に、前回のメール(<その6>(48))の中の
「学者の会」は、
「安全保障関連法案に反対する学者の会」のことです。
また、
<「日の丸・君が代」強制にも3000人以上が賛同している。>は、
正確には、
<「日の丸・君が代」強制反対にも3000人以上が賛同している>でした。
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本日(8月3日)、昨日の「全国学習交流会」を受けて、
文部科学省交渉が衆院第二議員会館で行われました。
文科省からは、
<大臣官房国際課>(1人)
<高等教育局国立大学法人支援課>(2人)
<初等中局教育局>(9人)
<生涯学習政策局>(1人)
の計13人が来ました。
こちら側の参加者は39人でした。

「全国学習交流集会」実行委員会では、前もって、
社民党の吉川議院を介して「質問書」を出しておきました。
それは、主に次のようなものでした。
 1、「日の丸・君が代」に関する質問
 2、大阪府・市の教育政策に関わる質問
 3、教育改革法案成立後の教育行政の変化等に関連して

この中で、「日の丸・君が代」に関しては、
「学習指導要領で義務づけている国や、
卒・入学式を国際儀礼習得の場としている国があるか」
という質問がありましたが、
それに関して文科省は全く答えられませんでした。

また、大阪の「職員基本条例」(3度目の不起立で免職)と処分に
ついては、「調査をし把握しているが、処分は懲戒権者の
判断だから、文科省は関知しない」というようなものでした。

さらに、大阪の被処分者・奥野さんが
「自分が知っている外国の記者などは、日本でこのようなことが
起きていることを知ると驚く。諸外国でも処分をしているのか。」
と質問すると、
「米・英・独・仏・中・韓の調査はやっているが、世界全体は
調べていない」という回答でした。
それで、「文科省は<国際人として>など言うが、
調べてもいないのに、どこの国もやっているかのように言っている」
などと批判すると、
文科省の役人は「現行の学習指導要領では・・」とか
「社会通念上」などと繰り返すばかりでした。

大学への「日・君」要請に関しては、
「文科省内部で議論したのではない。
大臣と話してそうなった」などと答えていました。
また、「大学の組織見直しを来年度から6年間の計画で行う」
というようなことも述べていました。
国立大学はどんどん目先の国策遂行大学になりそうです。

次に<道徳の教科化>については、
文科省の役人は、この間の彼ら内部の經過を述べ、
さらに、
「道徳教育は学校教育の<要>である。
各教科でも関連について明らかにしてやってもらいたい」
というようなことを述べました。

この<要>という言葉は初めて聞きました。
ということは、これからの学校教育では、
「道徳的国語」。「道徳的社会」、「道徳的数学」
「道徳的理科」「道徳的芸術」「道徳的体育」などというように
すべて<道徳>が支配するようになるでしょう。
その結果、科学的な思考は追いやられ、
<道徳>によって奇形化された学問が支配することになるでしょう。
しかし、結局のところ、戦前の「修身科」が戦後廃止されたように、
これも同じ道をたどるでしょう。

次に<教科書採択>のことが問題になりました。
その中で文科省は「採択地区が細分化した」と述べました。
これに対しては「横浜市や大阪市のように巨大な採択地区が
出来ているではないか」という強い批判の声があがりました。

最後の方では、文科省が自衛隊にも「総合学習」などでの協力要請を
していることに対し、「やるべきではない」という声が上がりましたが、
「取り消せない」という回答でした。。
その中で「職場体験と称して、実弾演習訓練見学をして何を学ぶのか」
という質問に対しては、
「社会についても学ぶことが大事。校長の判断だ」
というような答えをしてきました。
また、「9月1日に立川で行われる防災訓練に小中学生も<総合学習>で
動員される。しかし、小1、2年には<総合学習>は入っていない。
取りやめさせるべきだ」との批判に対しても、何も答えませんでした。

以上のように回答にならないものばかりでしたので、
最後に、こちら側が、
「きちんとした回答をもらっていない。国際的なことなど。
ですから私たちはもう一度文書で質問します。
改めて回答してもらいたい」、と言うと、
文科省はしぶしぶ「わかりました」と述べました。

以上から明らかなように、文科省の役人は、
与えられた制度や法などにいかに精通しうまくこなすか、
ということに汲汲としていました。
彼らにとって、与えられた仕事に対する疑問や批判を
持つことは、あってはならないことのようです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ところで今回で、
<「日の丸・君が代」問題等全国ネットの形成​へ>
のメールは終わりです。
しかし、「ひのきみ全国ネット」はついに結成されました。
これからは、さらにネットワークを広げ、
現在全国各地で澎湃として巻き起こりつつある、
人民大衆の闘いの一翼を担っていきたいと思います。

全国の皆さん!ともに連帯して闘いましょう!!
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「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
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