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※WSF2015に参加された皆様、お疲れさまです。そろそろチュニスから日本に戻られてい
る方もいらっしゃるかと存じます。
 さて、参加された小倉利丸さんからも簡単なご指摘がありましたが、WSF2015では、ボ
ランティア・スタッフの抗議行動があったと伝え聞いております。その背景にある情報ら
しきものがありましたので、訳出します。
 なかなかWSF開催も一筋縄ではいかないことがわかります。

--
〔2015年3月28日07:47、WSF公式Facebookページに投稿〕

通訳における困難に関して ――ノマド08(通訳機器運営の責任団体)からのコミュニ
ケ

 多くの団体が適切な活動条件を享受できてこなかったし、その活動を妨げるさまざまな
障壁を経験してきた。これらの障壁のうち、私たちは次の点を指摘することができた。す
なわち、閉ざされた会議室であり、通訳者の不在であり、言葉の不通であり、通訳ブース
の不設置であり、電源不足などである。
 ノマド08は、WSF2013に結成された共同事業体であり、各時限あたり50ブースの通
訳機材を提供する任にあたっているが、以下の詳細について、WSFに来られた友人であ
る団体と運動の注意を喚起せざるをえなくなった。
 
―― 最初の参加者が到着してしまったフォーラム開始時の〔2015/3/25〕水曜午前八
時半までに、機材を設置すべきいくつかの部屋が利用できなった。WSF会場の事前利用
を私たちが主張していたにもかかわらず、こうなったのである。それに加えて、警備体制
が敷かれたために、通訳者が時間通りにキャンパスに入れず、プログラムの第一時限目の
通訳にあたることができなくなった。

―― これらの事情にもかかわらず、ノマド08のボランティアは、良好な活動状態を保
証すべく緊急対策を行い、二時限目には各部屋の通訳要請の50%に対応するに至り、三
時限目には70%の対応にまでたどりついた。

―― 〔同日〕水曜日から〔翌〕木曜にかけての夜には、深夜に及ぶボランティアの多大
な努力のおかげで、機材要請のあったすべての部屋について、準備が整った。

―― 〔翌日にあたる2015/3/26〕木曜日の朝、私たちは驚愕した。すなわち、六つの
部屋で機材が盗難され、しかも他の二部屋では破壊行為が行われたことが、私たちのチー
ムにわかったのである。

―― その時点から、ノマド08は、毎晩すべての配置機材を回収し、翌日、それらを再
配置することに決めた。このことが、私たちのボランティアの活動負担を増大させること
になった。

 私たちは、その他にも遭遇した困難に言及することもできる。しかし、このコミュニケ
によって私たちが望むのは、いくつかの背景要因を提示し、それによって私たちが受け取
ったさまざまな疑問に対して説明を与えることである。さらに言えば、上記の背景要因が
あって、ボランティアたちは抗議運動を起こしたのであり、私たちも、2015年3月27日金
曜日午後3時にあったこの運動への参加を選択したのである。

 私たちとしては、フォーラムに参加している仲間たち全員に次のことを思い起こしてい
ただきたい。ノマド08は、2008年の鉱山地帯での社会運動で活動していた大卒失業青年
が始めた自由な技術のための協同事業的な体験である。6ヶ月もの間、ノマド08のメン
バーは、全電子機材と全通訳ブースの設置・製造に従事してきた。私たちはまた、これら
の機材の使用と、とりわけ会議室での運用について、80人のボランティアに訓練講座を提
供してきたのである。

 私たちは、あらゆる団体・ジャーナリストに対して、科学学部(FST)数学科にある
ビレッジ・ノマドを来訪し、午前10時S1教室にてノマド08、APO33〔ビレッジ・
ノマドで通訳配信整備に協力した芸術的・技術的・理論的研究NGO〕、そしてインドで
のWSF2004における同じようなイニシアティブに由来するノマド・インターナショナル
と会合することを要請する。より詳細な情報については、電話番号〔略〕のALAAに連
絡していただきたい。

--
原文
https://www.facebook.com/fsm2015/posts/903083193075756 [2015年3月28日閲覧
]
(日本語訳 大屋定晴)
※英語版から翻訳。フランス語版も参照。

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