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東京・全国の仲間の皆さんへ。


被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。

「処分撤回を求めて(342)再処分を許すな!緊急都教委要請行動報告」を送信します
。

◆再処分を前提にした事情聴取を行うな!―都教委要請行動に25人

既報の通り、都教委は、東京「君が代」裁判三次訴訟(原告50名 2007年〜200
9年処分取消等請求事件)の東京地裁判決(1月16日)で都教委が敗訴し控訴を断念し
減給処分取消が確定した21名の内、現職の都立高校教員9名に改めて戒告処分を出し直
す(再処分)を画策しています

被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団は、理不尽な「見せしめ」である再処分攻撃を
許さないため、来週にも予想される都教委の再処分のための事情聴取を前に、昨日2月2
6日、「再処分を許すな!都教委要請行動」を行いました。

この要請行動には、緊急の呼びかけにもかかわらず、容易ならざる事態を憂えて該当者を
含む原告・支援者ら25名が駆け付け、都庁会議室の椅子が足りなくなるほどでした。都
教育庁側は、上野正之教育庁総務部教育情報課長、阿部望同広聴担当係長が対応しました
。

◆まず違法行為を都民に謝罪せよ!―都教委はブラック企業か

被処分者の会共同代表より要請書を手交した後、被処分者の会事務局の補足説明として「
違法な処分を行った行為を謝罪をせず、再発防止策を講じることなく、現職の都立高校教
員9名のみ切り離して『給与等の是正措置』を行うというのは、明らかに再処分の準備だ
。再処分を前提にした事情聴取を行うな。」と強く要求しました。

参加した両弁護士からは、「現職教員だけ切り離して『給与等の是正措置』を行うのでは
なく、21名を一括して処理するのが法的には原則だ。」とか「現職教員だけを切り離す
のは、恣意的な選別で明らかなイジメだ。」との発言がありました。

該当者のSさんは、「10・23通達から12年で自由闊達な東京の教育が破壊された。
裁判で負けて自ら控訴を断念したのだから、違法行為を都民に謝罪すべきだ。」と発言し
ました。

参加者からは、「現職の教員だけを選んで弾圧するずるがしこいやり方は許せない。都教
委はブラック企業だ。」との厳しい糾弾の声があがりました。

上野教育情報課長は、「皆さんの切迫している様子は感じている。要請の趣旨を所管課に
しっかり伝える。」と答えました。

最後に被処分者の会より、要請事項に「再処分に向けた事情聴取を行わないこと。」を追
加して、誠実な回答を求めました。要請書全文を書きに掲載しますのでお読みください。

現職の都立高校教員への再処分を許さないため、共に頑張りましょう。

◆都議会共産党、生活者ネットなどにも協力を要請―熱心に聞いてくれる

上記都教委要請の後、10名が都議会各会派への要請、状況説明を行いました。

共産党都議団は、小竹ひろ子都議会文教委員長(文京区)らが対応し、要請を熱心に聞い
てくれ、再処分を許さないために協力を約束してくれました。

共産党は、2013年12月の二次訴訟原告7名(都立高校教員)の再処分問題の時には
教育庁人事部長に申し入れをしてくれました。また、今回2月24日の都議会本会議では
、松村友昭都議が代表質問で最高裁判決と10・23通達に基づく教職員の大量処分の問
題を採り上げて知事に質問しましたが、知事が答えず比留間教育長が「最高裁判決で職務
命令は違憲とは言えない、とされた。国旗・国歌の指導は教職員の責務だ。」と答弁しま
した。そこで再質問で知事の答弁を求めましたが、またもや比留間教育長が同じ答弁を繰
り返すだけで、最高裁判決で、職務命令が思想良心の「間接的制約」であるとされ、減給
・停職処分が取り消されたことには一言も触れませんでした。教育長答弁の時だけ、自民
党席がにわかに活性化して大拍手を送っていました。
 
生活者ネットの小松久子都議(杉並区)も、友好的で熱心に要請に耳を傾け、協力を約束
してくれました。都議会の現状として「『日の丸・君が代』、処分などの問題で本会議な
どで質問するのは勇気がいる。」とのことでした。「日の丸・君が代」問題が、言論の自
由を危うくしている状況にあることを痛感しました。

以下、長くなりますが、都教委要請書をお読みください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
要 請 書

2015年2月26日

東京都教育委員会
教育委員長 木村  孟  殿
教育長    比留間 英人 殿

「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
 共同代表 岩木 俊一  星野直之

<要請の趣旨>

1.本年1月16日、東京地方裁判所(民事11部佐々木宗啓裁判長)は、東京「君が代
」裁判第三次訴訟(平成22年(行ウ)第94号 懲戒処分取消等請求事件)において、
最高裁判決(2012年1月、2013年9月)を踏襲し、「裁量権の逸脱・濫用で違法
」として31件(26名)の減給・停職処分を取り消しました。

2.東京都教育委員会は、上記判決を受けて、1月29日、減給・停職処分を取り消され
た26名の原告の内、5名だけを控訴し、21名については控訴せず、処分取消が確定し
ました。

3.ところが都教委は、上記21名の内、現職の都立高校教員9名(再任用職員2名を含
む)に対してのみ、「給与等の是正措置に伴う必要書類」(人事部職員課長名)を弁護団
に送付し、一方的に2月27日を同書類の提出期限としてきました。

4.最高裁に続き、東京地裁でも「違法」とされた減給・停職処分を行い、教育行政とし
て重大な責任が問われる行為であるにも係わらず、原告らに謝罪し、名誉回復・権利回復
の措置を講ぜず、再発防止策をも講じることなく、「当該各事案に係る判決の内容に応じ
て必要な対応を行います」(2月12日付人事部職員課回答)として、給与等の経済的損
失分の回復をするだけの対応は全くの「居直り」に他なりません。

5.また、現職の教員9名のみを切り離して先行して「給与等の是正措置」を行うという
のは、東京「君が代」裁判二次訴訟で減給処分を取り消された現職の都立高校教員に新た
に戒告処分を発令(以下再処分という)した事例(2013年12月17日)に鑑みると
、今回も減給処分が取り消された現職教職員(再任用職員を含む)9名に対し「再処分」
を科すとの意図があると疑わざるを得ません。

そこで以下、緊急に要請するとともに、期限までに誠意ある回答を強く求めます。

<要請事項>

1.「給与等の是正措置」を行う前に、処分取消が確定した21名の原告に直ちに謝罪し
、二度と「違法な」処分をすることがないように再発防止策を明らかにすること。

2.5名に対する控訴を取り下げること。

3.「給与等の是正措置」は在職者9名を切り離して先行させるのではなく、21名全員
について一括して行うこと。関連して、在職者9名を切り離して先行させた理由を明らか
にすること。

4.処分を取り消された原告の名誉回復・権利回復のために、当面、以下の措置を早急に
講じること。
(1)「給与等の是正措置」の前に、取り消された処分について履歴カードからの「処分
履歴」の抹消を行うこと。
(2)都教委ホームページ等での懲戒処分の公表と同じ方法で処分が取り消された事実を
公表すること。
(3)処分取り消しと関連して被処分者の永年勤続表彰に伴うリフレッシュ休暇、退職時
感謝状その他に関わる名誉・権利回復措置を講じること。

5.問題解決のための「話し合いを行わない」で、教育委員会への請願であるのに「教育
委員会への報告及び教育委員会での審議は行いません」という方針(2月12日付回答)
を改め、都教育庁の責任ある職員と被処分者の会・同弁護団との話し合いの場を早期に設
定すること。また、本要請書を教育委員会で配付し、慎重に検討、議論し、回答すること
。

(要請事項・追加)再処分に向けた事情聴取を行わないこと。

<連絡先>「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会・東京「君が代」裁判
原告団事務局長 近藤 徹
       
<回答期限> 2015年3月2日(月)。上記近藤まで文書及びFAXで回答すること
。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆粘り強く闘われている「日の丸・君が代」強制反対の裁判の傍聴を!

★東京「再雇用拒否」第三次訴訟第6回口頭弁論
(東京地裁民事19部。原告3名。2011年再雇用拒否の損害賠償請求。)
 3月5日(木)
  10時30分〜裁判所前でビラまき
  11時 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順) 
  11時30分 開廷  
  東京地裁527号(定員42名)

★東京「君が代」裁判第四次訴訟第5回口頭弁論
(東京地裁民事11部。2010〜13年処分取消請求、原告14名)
 5月22日(金)
  15時30分 傍聴希望者集合(抽選未定 裁判所前で案内あり) 
  16時 開廷 
  東京地裁527号(定員42名) 
  報告集会:場所未定、追って連絡

★再雇用拒否撤回第二次訴訟・地裁判決→いよいよ判決です!
(東京地裁民事36部。07・08・09年再雇用拒否の損害賠償請求、原告22名)
 5月25日(月)
  13時傍聴希望者集合(抽選なし・先着順 裁判所前で案内あり) 
  13時30分開廷 
  東京地裁103号(大法廷・定員98名)
  報告集会:場所未定、追って連絡
 *早めにお出で下さい。旗出しがあるので傍聴抽選に外れた方も裁判所前でお待ちくだ
さい


HPに三次訴訟判決全文、声明文、都教委要請書を掲載。
「お知らせ」、通達関連裁判進行状況等随時更新。
各種判決文、声明文、行動予定、資料等入手可能。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090−5327−8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160−0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
被処分者の会HP↓(2月22日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
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