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LNJ Logo デモクラシー・ナウ!情報 : ジェレミー・スケイヒルが語る パリ襲撃とアルカイダの関与
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先週は日本の人質事件に加えて世界各地で事件が起こり、めまぐるしい展開が続きま
した。字幕は間に合いませんが、DN英語版ではイエメンやサウジアラビアなどについ
てホットな情勢分析が見られます。スクリプトもついていますので、ぜひチェックし
てみてください。また、イスラム国の人質に関しては、ちょうど朝日カルチャーで字
幕をつけているジェームズ・フォーリー記者の動画のほかにも、人質解放の交渉をし
ないという米国政府の姿勢を問うセグメントもありますので、チェックしてみてくだ
さい


・ジェレミー・スケイヒルが語る パリ襲撃とアルカイダの関与 そして米国がイエ
メンで密かに行った戦争

http://democracynow.jp/dailynews/15/01/12/2


・米国人の人質は殺害される一方、他国籍者は釈放:米国の人質政策は米国民の命を
犠牲にしているのか?

http://democracynow.jp/dailynews/14/12/30/1


・米国はシリアで米国人の人質を見捨てたのか? ピーター・カッシグ釈放をめぐる
秘密交渉の裏側

http://democracynow.jp/dailynews/14/12/30/2


・グレン・グリーンウォルドが語るテロの“専門家”になる方法:事実を無視し、イ
スラム教徒を責め、米国のプロパガンダを喧伝

http://democracynow.jp/dailynews/15/01/13/1


・イスラム国で斬首されたジェームス・フォーリーの本当の声

http://democracynow.jp/editorblog/15-01-05-8604


☆現在クラウドファンディングのおかげで字幕をつけることができた長編動画の掲載
を続けています。最終の動画は第ノーム・チョムスキーを取り上げたフランス人監督
による新作ドキュメンタリー映画『背の高い男は幸せ?』の後半です。

https://readyfor.jp/projects/DemocracyNowJP2


新着ストリーミング ********************************************

2013/12/3 ノーム・チョムスキーが告白 本当は大学教育を受けていない 自分の映
画も見ていない

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アニメ手法を使った斬新な映画『背の高い男は幸せ?』(Is the Man Who Is Tall
Happy?)のお披露目の上映で、主人公(?)のノーム・チョムスキーがミシェル・ゴ
ンドリー監督の対談が行われました。チョムスキーは自分が受けた教育について「じ
つは私は研究者としての専門資格を持っていません」と、最初から聴衆をびっくりさ
せます。じっさい、言語学の世界に革命を起こした大学者も、若い頃には先行きが見
えず、「このまま大学からドロップアウトしてキブツで暮らそうか」などと考える不
安定な時期もあったようです。もうひとつのトピックは、20年ほど前につくられた長
編映画『チョムスキーとメディア 〜マニュファクチャリング・コンセント』です。
こちらもチョムスキーを主人公としたマニアックで型破りな作品です。2人の監督の
うちピーター・ウィントニックが上映会の直前の11月18日に亡くなったこともあり、
この伝説の作品についてもチョムスキーが振り返ります。(9分)

続きはこちらから→ http://democracynow.jp/video/20131203-2

*ミシェル・ゴンドリー(Michel Gondry): 新作記録映画『背の高い男は幸せ?』の監
督、アニメーター。フランス出身で、過去の作品には、アカデミー賞脚本賞受賞の
『エターナル・サンシャイン』など多数の話題作のほか、音楽ビデオでも売れっ子の
作家。

字幕翻訳:斉木裕明 / 校正:桜井まり子

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 今週の お勧めトピックス(英語のみ) 

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○独占:新たに発見された1964年のキング牧師演説 公民権、人種差別、南アフリカ
のアパルトヘイトについて語る

http://www.democracynow.org/2015/1/19/exclusive_newly_discovered_1964_mlk_sp
eech

デモクラシー・ナウ!とパシフィカ・ラジオ・アーカイブスが、1964年12月7日に撮
影されたマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の新たな映像を独占放送しま
す。この映像は、オスロでノーベル平和賞を受賞する数日前に、ロンドンで人種差
別、公民権への戦い、そして南アフリカのネルソン・マンデラへの支持と反アパルト
ヘイトへの戦いについて演説を行ったもので、パシフィカ・ラジオのヨーロッパ特派
員だったサウル・バーンスタインによって撮影されました。バーンスタインによるこ
の記録映像は、パシフィカ・ラジオ・アーカイブスの責任者ブライアン・デシャザー
が最近発見しました。


○イエメンでクーデター? ジェレミー・スケイヒルとアイオナ・クレイグが語る権
力を掌握するための反政府勢力の攻撃とサウジの役割、アラビア半島のアルカイダ

http://www.democracynow.org/2015/1/20/a_coup_in_yemen_jeremy_scahill

イエメンのアルカイダが発表した脅迫に世界が注目する一方、イエメン政府は崩壊寸
前です。シーア派の武装組織フシとアブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領
政権の対立は、首都サヌアで過去数ヶ月で最悪の暴力的衝突を起こしました。フーシ
の戦闘員らはクーデターを狙ってイエメンの大統領府に進攻したと報じられていま
す。この数日前には大統領の側近が戦闘員らに誘拐されました。政府側の戦闘員らは
フーシと闘う一方、その暴動が1年前に比べ破壊的になる一方の「アラビア半島のア
ルカイダ」(AQAP)に対する米国支援の攻撃も行っています。AQAPがパリのシャル
リー・エブド攻撃の犯行声明を出した数日後には、また新たな衝突がおきました。イ
エメン政府はクーデターによって倒されてしまうのでしょうか? 2人のゲストに話
を聞きます。長年イエメンから報道し、最近までイエメンが公認した最後の外国人記
者だったアイオナ・クレイグと、オンライン雑誌『インターセプト』の共同創立者
で、AQAPがシャルリー・エブド社での殺人の責任者であることをスクープした記者で
あるジェレミー・スケイヒルです。スケイヒルは彼の著書とドキュメンタリー映画
『汚い戦争:世界は戦場だ』のために、イエメンで幅広く取材してきました。


○FOXニュースが謝罪する一方、ジェレミー・スケイヒルが語る偽りの「テロ専門
家」と本当の戦争報道への課題

http://www.democracynow.org/2015/1/20/as_fox_news_apologizes_jeremy_scahill

FOXニュースは、パリでの攻撃の直後にイスラム教徒についての誤報を放送したこと
を謝罪しました。1月第4週末に自称テロリズム専門家のスティーブ・エマーソンは、
英国のバーミンガム市全域を含む欧州の一部には、イスラム教徒でない人は近づかな
い完全にイスラム教化された地域があると放送中に主張しました。エマーソンは謝罪
を余儀なくされましたが、いわゆる「行ってはいけない区域」についてのこの主張
は、FOXニュースの他のゲストとキャスターたちによっても繰り返されました。「CNN
マネー」(CNN Money)の集計によると、FOXニュースは4つの番組でイスラム教徒に
ついての報道を謝罪する時間を取りました。オンライン雑誌『インターセプト』の共
同創立者であるジェレミー・スケイヒルから、FOXニュースや他の大手ケーブルネッ
トワークの中でのいわゆる「テロリズム専門家」の増加について話を聞きます。スケ
イヒルは、CNNとの最近の2回のインタビューの中で、「民間企業でも働き、我々が恐
れるべきとする見解で金を稼いでいる分析家」をニュース大手などが使っていること
を批判しました。スケイヒルはさらに、シャルリー・エブド社での虐殺を報じる上で
匿名のアルカイダの情報源を使っていることに対する連邦捜査局(FBI)のジェーム
ズ・コミー長官からの激しい批判に応え、アルカイダの反抗声明がイエメンでの米国
の無人機戦争にどんな意味があるのかを分析してくれます。



○グアテマラの汚い戦争を裁く:リゴベルタ・メンチュウが歓迎する大使館虐殺事件
の判決と独裁者の裁判

http://www.democracynow.org/2015/1/20/prosecuting_guatemalas_dirty_war_rigob
erta_menchu

人権活動家たちの大規模な勝利として、グアテマラの裁判所は1980年のスペイン大使
館虐殺事件に有罪判決を下しました。同裁判所は1月19日、政府の抑圧に抗議してグ
アテマラ市のスペイン大使館を占拠していた37人の農民活動家と学生組織者たちへの
攻撃を命じたことに対し、元警察署長のペドロ・ガルシア・アレドンドに責任がある
との判決を下しました。1月19日の判決によると、アレドンドは大使館に火を放ち、
活動家たちを焼き殺すよう命じた当の警察官だったといいます。彼は別の2件の殺人
でも有罪宣告を受け、全部で90年の禁錮刑を言い渡されました。このスペイン大使館
虐殺事件の犠牲者の一人は、先住民の農民指導者で、後にノーベル賞を受賞したリゴ
ベルタ・メンチュウの父親であるドン・ビセンテ・メンチュウでした。グアテマラ市
からリゴベルタ・メンチュウに、この歴史的な判決について話を聞きます。また、グ
アテマラの内戦についての3部作のドキュメンタリーの第3作が完成間近の映画監督パ
メラ・イエーツからも話を聞きます。同作品は、元独裁者のエフライン・リオス・モ
ントの大虐殺の裁判が、グアテマラの非暴力抵抗運動をいかに力付けたかを検証して
います。


○フィリス・ベニス: 戦争の「新しいページ」を開いたとオバマ大統領 しかし米
国の無人機攻撃は世界各地で続く

http://www.democracynow.org/2015/1/21/phyllis_bennis_as_obama_hails_turning

今日はオバマ大統領の一般教書演説の分析です。まず外交政策について。オバマ大統
領はキューバとの関係を正常化する決定を弁明し、グアンタナモ収容所の閉鎖を再び
誓い、イスラム国との戦争拡大の承認を要求しました。「無人機」や「拷問」という
言葉は演説中一度づつ使われました。政策研究所のフィリス・ベニスに演説の感想を
伺います。


○キース・エリソン下院議員:オバマはTPP承認を迫り イラクとシリアでの戦争拡
大に関する権限を追求

http://www.democracynow.org/2015/1/21/rep_keith_ellison_on_obamas_push

革新議員団(Congressional Progressive Caucus) の共同代表であり初のイスラム教
徒議員であるキース・エリソン下院議員にオバマ大統領の一般教書演説の反響を伺い
ます。彼はオバマの戦争政策、環太平洋経済協定(TPP)、「ロビン・フッド税」と経
済的格差の拡大について話します。


○ラルフ・ネーダー: オバマ大統領の一般教書演説に欠けていたもの

http://www.democracynow.org/2015/1/21/ralph_nader_on_what_was_missing

オバマ大統領の一般教書演説は、主に経済、中流階級を支える政策、学校教育、保
育、税制優遇措置推進などに焦点を当てたものでした。しかしこれで十分でしょう
か?長年消費者運動家、企業批評家であり元米大統領候補のラルフ・ネーダーに話を
聞きます。彼の近著にはUnstoppable: The Emerging Left-Right Alliance to
Dismantle the Corporate State(『もうとまらない 企業国家をぶっつぶす右派・
左派連合の台頭』)があります。


○デイビット・ケイ・ジョンストン: 富裕層による貧困層に対する階級闘争が仕掛
けられている

http://www.democracynow.org/2015/1/21/david_cay_johnston_class_war_is

共和党は、オバマ大統領が一般教書演説で階級闘争を仕掛けていると批判しました。
彼が増税を推進し、米国のトップ1%の富裕層が恩恵を受ける抜け穴を閉ざすと発言し
たことを指しています。デビッド・ケイ・ジョンストンは、ピュリッツァー賞受賞
ジャーナリストで税問題の記者です。ジョンストンによれば、ワシントンでは確かに
階級闘争が起っていると言います。しかしそれは富裕層による貧困層に対する闘争で
す。新著にDivided. The Perils of Our Growing Inequality(『分断 格差の拡大
がもたらす危険』)があります。


○シチズンズ・ユナイテッド判決から5年 コーク兄弟後援の議員が一般教書演説へ
の共和党の反論を披露

http://www.democracynow.org/2015/1/21/on_5th_anniversary_of_citizens_united

5年前の今日、米国最高裁判所は企業や組合が無制限に政治的資金を使うことが出来
る画期的な「シチズンズ・ユナイテッド(Citizens United)」判決を出しました。
この判決後、最も多のく政治資金を活用したのは、億万長者のデイビッドとチャール
ズのコーク兄弟です。20日の夜、オバマ大統領の演説に対する反論を述べた、アイオ
ワ州選出のジョニ・アーンスト共和党議員は、コーク兄弟に援護され新しく選出され
た上院議員です。一方、今週末には、共和党の大統領候補と見られる4人の議員、
テッド・クルーズ上院議員、マルコ・ルビオ上院議員、ランド・ポール上院議員、
ウィスコンシン州知事知事スコット・ウォーカーが、コーク兄弟が主催する、裕福な
保守派のみが参加できる会合に出席します。長年の消費者運動家であるラルフ・ネー
ダーと「メディア民主主義センター」(Center for Media and Democracy)の事務局
長、リサ・グレイブスに話を聞きます。同センターは、「コーク党による一般教書演
説への反応」という見出しの記事を発表しました。


○米拷問室の内側:12年間の虐待と恐怖を綴った 囚人の「グアンタナモ日記」

http://www.democracynow.org/2015/1/22/inside_the_us_torture_chambers_prisone
rs

7年にわたる法的闘争を経て出版された、グアンタナモ湾の米収容所に収容されてい
た元囚人の日記が、予想外のベストセラーとなっています。モハメドゥ・ウルド・ス
ラヒの日記には、特例拘置引き渡し、拷問、そして罪状なしで拘束された自身の経験
が詳細に記されています。スラヒは12年以上同収容所で拘束されました。2010年にス
ラヒの釈放命令が出ましたが、現在も拘束は続いています。「独房――箱と言った方
が正しいだろう――は、冷え込んだままにされ、私はほぼずっと震えていた」と彼は
書きます。「日光を目にすることは許されなかった。ときどき与えられる運動時間も
夜だった。他の囚人を見たり接触したりすることができないようにするためだ。文字
通り恐怖の生活だった。一晩も静かに眠れた記憶がない。それから70日間に渡り、私
は甘美なる眠りを貪ることは叶わなかった。尋問は24時間連続し、1日に3交代、とき
には4交代で続行された。休みの日はほとんどない」。俳優のコリン・ファースとド
ミニク・ウエストが日記を朗読する、スラヒの事例についてのガーディアン紙の動画
クリップを紹介します。3人のゲストに話を聞きます。スラヒの弁護を務めたナン
シー・ホランダー、同書の編集をしたラリー・シームス、そしてグアンタナモ軍刑務
所の主任軍検察官のモーリス・デイヴィス大佐です。 サラヒを「テロリストと呼ぶ
のは、フォレスト・ガンプをそう呼ぶのと同じくらいナンセンス」とデイビスは言い
ます。


○「太平洋版グアンタナモ収容所」 オーストラリアにに拘留された難民たちが孤島
の勾留施設でハンスト

http://www.democracynow.org/2015/1/22/guantanamo_of_the_pacific_australian_a
sylum

「太平洋版グアンタナモ収容所」と呼ばれる施設で、大規模なハンガーストライキが
行われています。マヌス島の勾留施設は、オーストラリア政府が出資してオーストラ
リアの請負業者トランスフィールド・サービス(Transfield Services)社が運営し
ていますが、パプアニューギニアの領内に位置します。収容者は犯罪で告発されてい
るのではなく、戦火に飲まれた国々から逃れて来た人々で、難民として認定されるま
で、無期限に待たされています。難民たちは自分たちをパプアニューギニアに再定住
させようとするオーストラリア連邦政府の計画を阻止するよう国連に介入を求めてい
ます。パプアニューギニアに行けば迫害される恐れがあると、彼らは申し立てていま
す。亡命者の一部は、勾留施設の背の高い鉄条網内に立てこもっており、他にも抗議
の方法は次第に過激なものになり、洗剤を飲んだり、剃刀の刃を飲み込んだり、はて
は自分たちの口を縫って閉じることによって訴える者も出てきています。ゲストは
オーストラリアの人権弁護士ジェニファー・ロビンソンと、社会正義を題材とした映
画監督で、ニューヨーク市でマヌス島収容者への連帯を表明するため徹夜の集会を組
織したアレックス・ケリーです


○米国の中東対テロ戦の「模範的パートナー」イエメン政権が崩壊の危機に

http://www.democracynow.org/2015/1/23/hailed_as_us_counterterrorism_model_in

イエメンでは22日、アブド・ラッボ・マンスール・ハディ大統領、首相と全閣僚が辞
任し、政権が崩壊しました。この一斉辞任は、シーア派の反政府組織フーシが首都サ
ヌアの大統領公邸を制圧した数時間後に起きました。ハディ大統領は、フーシが政治
権限拡大の見返りに重要施設から撤退するとした停戦合意を破ったことから、政権の
放棄を余儀なくされたと述べました。フーシの背後には、2011年の民衆蜂起で退陣す
るまで長年国家指導者の地位にあったアリ・アブドッラー・サーレハ前大統領がいる
ものとみられています。オバマ政権は、イエメン政府を対テロ戦の協力関係が「成
功」した手本として賞揚してきましたが、22日にはイエメンの米国大使館からさらに
多くの駐在員を引き揚げると発表しました。専門家の中には、イエメン情勢が内戦に
発展し、アラビア半島のアルカイダ(AQAP)の勢力拡大につながるのではないか
と懸念する声もあります。一方、オックスファムは、イエメンでは住民の半数以上が
援助を必要としており、このまま政情不安が続けば非常に大規模な人道危機が発生す
る恐れがあると警告しています。ロンドンのタイムズ紙のイエメン通信員として4年
間サヌアに駐在したアイオナ・クレイグ記者に話を聞きます。



○サウジのアブドラ国王死去 「慈悲深い独裁じゃない、ただの独裁者」

http://www.democracynow.org/2015/1/23/remembering_saudis_king_abdullah_he_wa
s

サウジアラビアのアブドラ国王が90歳で死去しました。アブドラ・ビン・アブドルア
ジスは、世界の石油確認埋蔵量の5分の1を握り、世界最大の権力者の一人であるとと
もに、中東における米国の重要な協力者でした。オバマ大統領は「中東や周辺地域の
安定と安全保障に貢献した」としてアブドラを称える声明を発表しました。しかし、
多くの政治分析家は、シリアの反体制蜂起をイランとの代理戦争に転換させたとして
アブドラを批判しています。2010年にウィキリークスが公開した米国外交公電は、サ
ウジアラビアがイスラム主義武装集団への最大の資金供給源であると特定していま
す。アブドラはまた、隣国バーレーンで民主化を求める民衆蜂起が起きると戦車部隊
を送って鎮圧に協力しました。最近では、サウジアラビアがブロガー、ライーフ・バ
ダウィに下した処分も批判を受けています。バダウィはイスラムを侮辱したなどの罪
状で禁錮10年とむち打ち1000回の判決を受けました。むち打ちは1週間に50回ずつ、
執行されます。新しい国王には、アブドラの異母弟のサルマン皇太子が即位しまし
た。ラトガーズ大学中東研究所長でDesert Kingdom: How Oil and Water Forged
Modern Saudi Arabia (『砂漠の王国:水と油でこね上げたサウジアラビアの近
代』)の著者、トビー・ジョーンズに話を聞きます。


○連邦司法省が黒人射殺警官の公民権法違反起訴を拒絶 制度改革要求が再燃

http://www.democracynow.org/2015/1/23/a_systemic_failure_new_calls_for

米国司法省は、ミズーリ州ファーガソンで武器を持たない十代のアフリカ系アメリカ
人マイケル・ブラウンを射殺した警官ダレン・ウィルソンを、公民権法違反の罪状で
起訴することは見送るもようです。21日のニューヨーク・タイムズ紙の報道による
と、最終決定権はエリック・ホルダー司法長官が握っていますが、ほぼ間違いなく、
不起訴を勧告している調査官たちに同調するものとみられています。司法省では、
ファーガソン市警が人種的偏見を基にした基準で通行車の取締を行っており、過剰な
暴力を行使しているという報告についてのより広範な調査を引き続き進行中です。一
方、全米黒人地位向上協会法的擁護基金 (NAACP Legal Defense Fund)が提訴してい
た、ウィルソンに対する刑事訴追の可能性を審議するための新たな大陪審の要求は、
判事に却下されました。NAACPは、ロバート・マカロック検事が、証人の偽証を見逃
すと決定するなど不適切な行動を取ったことに懸念を表明してきました。このような
動きに先立ち、オバマ大統領が20日の一般教書演説でファーガソンについて1度しか
言及しなかったことを受け、活動家たちは自前の「黒人の一般教書演説(the State
of the Black Union)」のビデオを公開しました。憲法上の権利センター(the
Center for Constitutional Rights)」代表のビンセント・ウォレンに話を聞きま
す。


○民間諜報企業へのハッキングを報道したバレット・ブラウン記者に禁錮5年の判決

http://www.democracynow.org/2015/1/23/barrett_brown_sentenced_to_five_years

アノニマスに協力したとされる活動家でジャーナリストのバレット・ブラウンに禁錮
5年間の判決が下されました。賠償金と罰金を合わせて90万ドル近くの支払いも命じ
られています。ブラウンは2014年、脅迫状の送信、サイバー攻撃の共犯、司法妨害の
罪状について有罪を認め、今年1月22日に判決を言い渡されました。ブラウンは民間
諜報機関や軍事請負業者の極めて隠蔽された業界を調査したために、不正に攻撃され
たと支持者たちは主張しています。22日の判決後、ブラウンは皮肉たっぷりの声明を
発表しました。そこには、こう書かれています。「朗報!サイバー軍産複合体への私
の調査がきわめて優秀だったので、米国政府は本日、私を刑務所官民業複合体に送り
込み、調査に当たらせるとの決定を下した」。ブラウンの事件をめぐってライターで
システム・アドミニストレーターのケビン・ギャラガーに話を聞きます。ギャラガー
は、「バレット・ブラウンに自由を」(Free Barrett Brown)という支援ネットワー
クを率いる活動家でもあります。政府がブラウンについて述べていることを信じては
ならない、とギャレットは言います。


○最高裁 元航空保安官の解雇は不当と政府職員の内部告発を支持

http://www.democracynow.org/2015/1/23/in_victory_for_govt_whistleblowers_sup
reme

米国最高裁判所が、連邦職員が内部告発を行う権利を支持する画期的な判決を下しま
した。元国土安全保障省運輸保安庁連邦航空保安官ロバート・マクリーンによる内部
告発をめぐる裁判です。マクリーンは2003年7月、MSNBCの記者に対し、米国機ハイ
ジャック計画の可能性を警告されていたにもかかわらず、米国国土安全保障省は費用
を惜しんで、特定の長距離便に航空保安官を搭乗させる措置をやめさせたと暴露しま
した。MSNBCの報道は激しい抗議を引き起こし、政策は急遽、撤回されました。3年
後、マクリーンは情報源だったことを認めた後、解雇されました。マクリーンは解雇
を不当として不服を申し立て、数年にわたる司法闘争が繰り広げられました。最高裁
が今週、7対2で彼の主張を認める判決を出し、ようやく結審となりました。問題とさ
れたのは、マクリーンの行動が、米国の内部告発者保護法で保護されるかどうかでし
た。同法は、違法行為や重大な失態、市民の安全を脅かすような事態であれば、職員
がそれを公表することを保護しています。ロバート・マクリーン本人と、最高裁でマ
クリーンの弁護にあたったニール・カチャル弁護士に聞きます。カチャルは、元米国
訟務長官代理でした。


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