本文の先頭へ
LNJ Logo 抗議声明:私たちは再度、 原子力規制委の川内原発優先審査決定の全面撤回と 田中俊一委員長の辞職を要求する
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1397662857372st...
Status: published
View


=======================
【抗議声明】
私たちは再度、
原子力規制委の川内原発優先審査決定の全面撤回と
田中俊一委員長の辞職を要求する
http://2011shinsai.info/node/5281
=======================

 原子力規制委員会が、原発再稼働のための前提条件である新規制基準の「適合
審査」合格への手続きに関して、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)を最
優先で審査することを決めた、と発表したのは3月13日である。これを前提にし
た3月26日の記者会見で田中俊一委員長は、以下のような発言をくりかえしている。
 「第一優先は川内に決まりましたね。今その方向で仕事は進めています。次々
と出てくるように、私は期待しています。事業者にきちっと対応していただけれ
ばね」。
 なんと電力会社の再稼働へ向かう動きを、公然と後押しし、急がせる言葉を吐
いているのだ。語るにおちるとは、このことである。
 田中らは、この間、自分たちの「科学的」審査は、「規制基準」に適合してい
るか否かであって、再稼働のための安全性全体の判断ではない、ゆえに、自分た
ちが再稼働を決定するわけではない、という主旨のことをくりかえし主張している。
 それがあらかじめの責任回避のための詭弁にすぎないことは、安倍晋三政権が
「規制委」の判断をもって次々と再稼働をスタートさせると公言し続けている事
実をふまえるだけでも、まったく明らかである。
 事実上、規制委の判断(決定)が原発再稼働を可能にするのである。ゆえに合
格スタンプを手にしながら、電力会社(事業者)に、急いで対応しろと要求して
みせるのは、再稼働を急がせているということをしか意味しないのだ。それは規
制委が再稼働を急ぐ〈原子力ムラ〉の出先機関にすぎない事実をあからさまに示
している。
 火山学者がこぞって危ないという警告を発している、大噴火山である桜島(か
つての噴火で数メートル〜10メートル以上の火砕流堆積物が見つかっている)を
近くにかかえる川内原発を、「最優先」にパスさせようという原発利権にむらが
る政治屋の姿勢、「周辺の火山が噴火しても、原発に影響はない」という九州電
力のデタラメきわまりない報告を「了承」してみせる、住民の命など、どうでも
いいという「御用科学者」ぶりは、断じて許せない。
 私たちは、あらためて、優先審査決定の全面撤回と、田中俊一委員長の辞職を
要求する。

2014年4月16日
 (「再稼働阻止・全国ネットワーク」呼びかけの抗議行動の日に)

福島原発事故緊急会議
 東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2F
 ピープルズ・プラン研究所気付
 e-mail: office【@】2011shinsai.info
  FAX:03-6424-5749

Created by staff01. Last modified on 2014-04-17 00:40:57 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について