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橋下の橋下による橋下のための大阪市長選挙

         投稿 takeshi(大阪・44歳)

昨日(3月23日)の大阪市長選挙で橋下徹前市長が“再選”を果たしたが、大方の有権者の間ではこうなることなど予め充分にわかり切っていたことだろうと思います。

なぜなら先月の突然の辞任から投票日までの時間が短かったうえ、他3人の候補者の公約を見ても程度の差こそあれ、尽く内容が類似していたからです。

要するに、公務員削減と交通局など市の部局や公共施設の整理統合、及び民営化(潰し)という点において橋下を含む全候補者が先ず基本に据えており、いわばドングリの背比べでしかなかったのです。

だからといって棄権する訳にゆかず、行政経験や政策手腕が未知数の候補より仕方なく勝手知った橋下を選んでしまったというのが本当の所でしょう(やはり、知名度がモノを言ったのか)。

結果として23.5%(!)という大阪市長選挙では史上最低の投票率、並び“次点という候補者”に45000票もの白票が流れたことこそ紛れもない証拠です。

大阪の有権者、ひいては国民の大多数は今回の結果に情けなくバカバカしくシラケた思いをしたばかりか、

政治不信と権力者・体制への失望と怒りを新たにしたのは間違いないでしょう。

無投票同然で再選されたばかりか、6億円も市民の税金が浪費されたのだから。

しかし経緯や理由は何であれ、トップ当選したのだから再び市長となって市役所に戻れるという彼の計算と計画、つまり出直し選挙に名を借りたパフォーマンスは見事に成功したのです。

以前にも述べましたが、彼にとって大阪都構想や市の部局の統廃合、並び民営化などは所詮どうでもよく、

とにかく関西の政財界とつながりを作ることが第一だったのです。

そしてこれらを足掛かりに中央政界への進出、ゆくゆくは首相(ドン)に自身を押し上げるための布石であることが一層鮮明に見えてきたと思うのです。

今回の選挙で彼は、わずかな得票であれ当選したからといえ信任されたとは考えず、必ずや次なる作戦を練っていることでしょう。

維新から擁立を見送られたはいえ、安倍政権下で我が国が「戦争のできる普通の国家」への道を進みつつある昨今、私達市民はこれらと連動してゆくであろう彼と周囲の動きを不断なく監視し、引き続き「NO!」の声を上げてゆかなくてはなければなりません。

選挙は残念な結果に終わりました。

だからといって諦めず、地道でも良いから市民本位・国民本位の政治を取り戻そうではありませんか!


Created by staff01. Last modified on 2014-03-24 10:49:08 Copyright: Default

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