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世界と日本が直面する問題に切り込む〜レイバーフェスタ2014

                  神部紅(首都圏青年ユニオン)

    *メインの香港ゲスト・マルコさん、タムさん

12月20日、東京・田町で開催された第13回のレイバーフェスタ2014は、世界と日本が直面する問題に切り込むイベントとなった。第二部は「冗談じゃないよ!若者貧困社会」「ブラックバイトに負けない!」上映。ジャーナリスト・和光大教授の竹信三恵子さん、首都圏青年ユニオンの神部紅、ブラックバイトで働く当事者とのトークセッション。会場の平均年齢は高めだったこともあり(笑)、いまの学生たちのアルバイトの実態をはじめて聞く方も多かったようで、会場は終始どよめいていた。


    *第2部のトークセッション

メイン企画は「香港オキュパイがやってきた!」。現場からタムさん(独立系労組)とマルコさん(大学生・メディア活動家)が来日。映像や写真を交えて報告を行った。「我要真普選」(本当の普通選挙が欲しい)、「自分たちの首相は、自分たちで選ばせろ!」。2016年の立法会(香港議会)と2017年の行政長官選挙をより民主的な制度で実施することを平和的に求めた学生たちに対して、権力は警察を介入させ、催涙弾、ペッパースプレーなどで暴力的に弾圧した。学生たちを暴力的に押さえつけたことが、市民たちの深い怒りと疑念をよび、逆に香港市民たちによる抗議行動を誘発。権力が放った催涙弾やペッパースプレーから実際に身を守るために「傘」が使われ、それが運動のシンボルとなった。実際には1年以上前からこうした運動の仕掛けが進められていたようだが、「若者たちが未来をとりもどす」、「我以公理為前驅」(私たちは道理をもって前進する)などのスローガンと占拠運動は多くの香港市民の支持を得たそうだ。

香港の民主化運動史上かつてない規模で展開されたこの民主化闘争は、何を求めていたのか。私は非常に関心を持って注目していたが、今回わずかではあったがその一端を聞けて元気をもらえた。

2カ月以上にわたり香港のメインストリートをオキュパイ(占拠)した「雨傘運動」は247人を逮捕するなどの強制排除によって、その第一幕を終えた。報告してくれた2人は「雨傘運動ははじまりにすぎない」と口にしていた、日本ではなにができるだろうか考えていきたい。


   *ブラックバイト当事者と筆者(右)


Created by staff01. Last modified on 2014-12-20 23:25:46 Copyright: Default

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