核のない世界へ!脱核大邱市民行動と韓国被爆2世が共同行動 | |||||||
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核のない世界へ!脱核大邱市民行動と韓国被爆2世が共同行動「核のない世界のための大邱市民行動」(脱核大邱市民行動)が2012年から始めた「脱核」火曜昼休み宣伝行動は、2014年9月30日に第100回を迎えました。その後もずっと、大邱で一番の繁華街・東城路(トンソンノ)という所で、「脱核」宣伝・署名行動を行なっています。 去る12月2日は、その109回目でした。この宣伝行動に、在韓被爆者2世で病気で苦しむ人たちの団体「韓国・原爆2世患友会」の韓正淳(ハン・ジョンスン)会長、陳景淑(チン・ギョンスク)事務局長が、初めて参加して下さいました。 韓会長(写真・左)は「水産物放射能汚染 国民は不安だ!」のプラカードを、陳事務局長(写真・右)は「(新古里原発から送電する)密陽・清道 送電線工事 中断せよ!」のプラカードを持っています。韓会長の後ろには、在韓被爆者と被爆2世・3世の現状を訴える写真パネル2枚があります。このパネルは、大邱KYC(韓国青年連合・大邱)が、「脱核大邱市民行動」に依頼して作成したものです。 いつもの通り、我らがシンガーソングライターの朴さんが「脱核」ソングを弾きながら、宣伝・署名活動を開始。当日はシベリアから寒波がやってきて、最低気温はマイナス1度、最高気温は1度。おまけに風が強くて、体感気温はそれ以下でした。 当日の署名は、「老朽化した古里核発電所1号機、月城2号機の即時閉鎖」でしたが、同時に「被爆者とその子孫のための特別法制定」の署名も、「脱核大邱市民行動」の仲間たちが一緒に集めてくれました。 中国からの留学生は、韓国の被爆者・2世・3世たちの写真パネルをよく読んでくれ、署名をしてくれました。それだけではなく、私たちの宣伝行動に最後まで参加してくれました。 そして宣伝行動の後は、留学生も一緒に昼食会。被爆者と被爆2世の現状を訴える韓会長と、それに真剣に聞き入る仲間たち。写真中央は、「脱核大邱市民行動」のイ・ドンウォン事務局長(大邱「みどりの党」脱核担当)。 陳事務局長も真剣な訴え。それに聞き入る大邱・環境運動連合のチョン・スクチェ事務局長。この大邱での宣伝行動と昼食会は、「脱核兵器」と「脱核発電所」の運動の連携、そしてヒバクシャとの連帯という重要な課題の出発点となりました。 この日の話し合いには、大邱KYCとそのOBたち(患友会を設立した故・金亨律氏は大邱KYCで記者会見した)、そして患友会のお二人と私・岡田が参加。今後まず、「大邱でヒバクシャ支援のためにどのような行動ができるのか」を考え運動方針を提起。それを元に、「脱核大邱市民行動」やその構成団体である、みどりの党、環境運動連合、YWCAなどで検討する、ということになりました。また、患友会側も可能な限り、火曜の昼休み宣伝・署名行動に参加するということです。 さて、私たちは核の恐怖からのがれて生きる権理を持っています。「ノー・ニュークス権」(脱核生存権)は、単に「権理」として主張すればよいものではありません。脱核発電所の運動を担う人たちと、世界のヒバクシャはどう連帯するのかを模索する上で、この日の共同行動は非常に大きな一歩になったと思います。 大邱はかって、1905年の国債補償運動、1947年10月の米軍に対する民衆抗争、1960年4.19革命の先駆けとなった2.28運動など、朝鮮・韓国で最も進歩的な都市でした。現在は、昨年の大統領選挙でも朴槿恵への得票率が90%にもなり、「大邱が変われば韓国が変わる」と揶揄されるほど保守的な都市とみなされています。その大邱から、「脱核発電所運動とヒバクシャとの連帯」という最も進歩的な運動を発信していきたいと思います。 〔動画・歌〕http://dg-simin.net/mov/141202/VID_20141202.mp4 【現地報告】岡田卓己(啓明文化大学招聘教授) Created by staff01. Last modified on 2014-12-17 13:14:26 Copyright: Default |