本文の先頭へ
LNJ Logo 香港:全人民の議論で、大業を共謀しよう
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1203honkon
Status: published
View



〔レイバーネット国際部・I〕

香港では政府本部ビル包囲の行動が終了し、今後の運動も転換点を見せているようです。 以下は香港の區龍宇さんが12月2日にウェブメディアに掲載した論考の翻訳です。文中 の添馬公園は、政府本部ビル、立法会ビル、行政長官官邸に囲まれた巨大な公園で、ビク トリア港を挟んで対岸の九龍半島側の夜景が見える絶好のポイントです。 原文はこちら http://www.pentoy.hk/%E6%99%82%E4%BA%8B/a405/2014/12/02/%E5%8D%80%E9%BE%8D%E5%AE %87%EF%BC%9A%E5%85%A8%E6%B0%91%E5%95%86%E8%A8%8E%EF%BC%8C%E5%85%B1%E8%AC%80%E5%A 4%A7%E6%A5%AD/ =============== ◆全人民の議論で、大業を共謀しよう 區龍宇 学生連合会は政府本部ビルの包囲が失敗に終わったことを認めた。だが午前中いっぱいの 包囲それだけで、すでに勝利といえる。それは警察による11月25日の旺角での残虐行為に 対する力強い回答なのだ。たとえ失敗を認めたとしても、次のことを忘れるべきではない 。民主化闘争はたった一回の戦闘でその成否が決まるものではない。たった一度の決戦と いう可笑しな考えは、民主化運動をビジネスと同じような態度で扱うものだ。まるで一回 の勝ち負けでその優劣が決まるとでもいわんばかりに。 だが運動が曲がり角にあることは否定しがたいことかもしれない。一千余名の民衆が学生 団体の呼び掛けに呼応して政府本部ビルを包囲したが、添馬公園から行政長官官邸に迫る 階段を駆け下りよ、という呼びかけに応えるものはそう多くはなかった。中には躊躇する 者もいた。10月17日に旺角を奪回したときの英雄的行為と比較にもならない。 雨傘運動の背後にある巨大な大衆的情熱はすでに消散が始まりつつある。さらにオキュパ イを呼びかけた3人の自首によって、縁の下の力持ち的支えが今後は失われていくだろう 。だが、われわれはそう簡単にオキュパイを終わらせるわけにはいかない。運動は転化が 必要である。これまでの巨大な大衆的攻勢の運動を、長期的な組織化、宣伝戦、鼓舞、教 育に転化し、次のさらに大きな運動のために思想と実力を準備しよう。 転化へのかけはしは、そう遠くない時期に金鐘オキュパイの終了を宣言すると同時に、隣 接する添馬公園のオキュパイを実施し、長期的な雨傘民主大学の拠点にすることだろう。 雨傘民主大学では市民集会、民主主義の授業、そして雨傘運動ディスプレイのイベントを 定期的に開催しよう。あわせて、一年から二年のうちに恒久的な民主大学を設立するため のカンパ運動を呼びかけよう。学生連合会は雨傘民主大学の設立準備をする資格を持って いる。 永続的な民主大学というハードを建設するまで、添馬公園を長期的にオキュパイしよう。 それまではこの陣地を防衛し、強制排除をはねのけよう。添馬公園でのオキュパイは交通 に全く影響を与えることもないので、多くの市民の支持を得ることができるだろう。雨傘 運動はここに新たな拠点を得ることになるだろう。学生連合会は香港全18区から構成さ れる人民防衛隊を設立し、添馬オキュパイの輪番防衛を組織することも可能だ。 このような大衆的基礎のうえに、全18区からなる人民議会の設置を呼びかけ、民主主義 勢力の梃を草の根から組織化することもできるだろう。梃があれば地球さえ動かすことが できる。 あわせて、この週末を利用して、学生連合会は全民衆の討論の夕べを呼びかけ、オキュパ イ拠点のメインステージを民主的に開放し、一日目には短期、中期、長期の参加計画を議 論し、二日目にはさまざまな団体からの自由な発言を行わせるべきである。しかし事前に 次のことを明確にしておくべきである。学生連合会は11月30日の夜の行動の原則を堅 持し、非暴力と公共建造物破壊の禁止を堅持するという立場から、そうではない立場を吹 聴する主張は、あくまで個別の見解であり、学生連合会や集会全体の総意ではない、とい うことである。もしかりに発言の機会を利用して公共建造物の破壊や警察への襲撃を鼓舞 するものがいた場合は、学生連合会はそれに反対する意見を表明すべきである。さまざま な意 見はすべて、添馬公園での民主大学や各区の人民会議において継続して討論することがで きるだろう。 2014年12月2日

Created by staff01 and Staff. Last modified on 2014-12-03 10:34:17 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について