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「天皇を戴く国家」はゴメン!〜安倍政権の改憲・教育破壊に反対する全国集会

 安倍政権はいま、改憲とともに日本の教育政策を根本的に破壊しようとしている。4月20日、「日の丸・君が代」強制をはじめ、こうした事態にストップをかけようと東京・日比谷図書館ホールで集会が開かれた。主催は、「4・20集会」実行委員会。159名が参加した。高橋哲也氏(東京大学大学院教授・写真)は講演で、次のように語った。

・・・安倍政権のめざすのは戦争ができる国。そのために「人類普遍の原理」でなりたつ国家を、「天皇を戴く」国家に変えようとしている。つまり、国家権力が国民の上に君臨する国家だ。そこでは、国家が認める範囲でしか人権は認められない。帝国憲法への先祖がえりだ。自民党の教育再生実行本部では、教科書に政府見解や閣議決定を書きこむ方針が出された。政府に都合のいいことは書き、都合の悪いことは削除する。かつての植民地支配・侵略戦争を正当化する安倍政権は、国際的に孤立化の道を歩まざるをえない。また、道徳教育の特別教科化がはかられようとしいている。「我が国を愛する心」を教え、つまるところ「天皇を戴く国家」の教育を立ち上げようとしている。「日の丸・君が代」の強制は、戦後民主主義の否定であり、天皇国家化の根幹だ。子どもたちが自分の頭で考えることを否定することは、日本の教育を壊すだけでなく、国自体を崩壊させる。民主主義は、一人ひとりが自分で考え、責任を持つことで機能するからだ。・・・

 集会では、「日の丸」「君が代」強制がすすむ、東京、大阪から報告があった。東京では、連続6回の不起立をした田中聡史さんが「再発防止の名の下、毎年10回以上の研修を受けさせられた」と発言。大阪の辻谷博子さん(写真上)は、「昨年、二度目の不起立で減給処分を受けた。教育、労働、憲法を争う裁判を始めた。どうしても負けるわけにはいかない」と語った。

 全国からの報告では、広島の保護者(写真上)が「子どもたちの門出を祝う式が、いろいろな圧力で変質している。悲しみと怒りを感じる。自分の子ども、この国の子どもを戦争に行かせたくない。何世代もの先の子どもたちのために闘い続ける」と語り、大きな拍手を浴びた。また、宮城の教員土屋聡さんは「脱原発の交流の中で、君が代問題を若者に理解してもらえた。学校の中でも伝えていきたい」と力強く述べた。

 「日の丸・君が代」強制と安倍政権の改憲・教育破壊に反対する「全国ネットワーク」の提起もあった。労組の活動が停滞するなか、市民と多様な関係を築きたいとしている。幅広く柔軟な運動が、改憲・教育破壊をくいとめる大きな力になることを期待する。(佐々木有美)


Created by staff01. Last modified on 2014-04-21 13:04:24 Copyright: Default

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