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報告:「秘密保護法」反対!ロック・アクション〜川崎でも様々な取り組みが続く

4月6日(日)午後、川崎市の溝ノ口駅前において、「秘密保護法を考える川崎市民の会」 は、「12・6を忘れない」ロック・アクションに取り組みました。寒くて暗い日、途中で雨が降 りだし、雷も鳴りましたが、頑張って続けていると小降りになり、2時から4時近くまで実 施。結集したのは14名で、マイクを使ったアピール、通行人へのチラシ配布、川崎市議 会に「秘密保護法の廃止を求める意見書を国会に提出すること」を求める請願署名、そ して「集団的自衛権の行使に賛成?・反対?」を問うシール投票を行いました。

道行く人は足早でしたが、比較的若い人が立ち止まって応じてくれたのが、この日の収穫でしょう。その一方、「戦争はあってはならいこと」「こんな日本を孫に残すわけにいかな い」との思いで、駆けつけた戦争体験者の方も、体力が許す限り手伝ってくれました。また 付近では、地元の原水協の方々が「ビキニ被曝者支援」の定例行動をしており、互いに 激励しながらの取組みとなりました。不特定多数の市民に訴え、積極的に対話していくた めに、街頭宣伝は欠かせません。他の市民団体とも協力し、全国の仲間とも連帯しなが ら、川崎市内の各地で街頭活動は続けていこうと思います。

話は前後しますが、4月4日(金)夕方、川崎市の多摩市民館において、清水雅彦さん(日 本体育大学教授)講演会「秘密保護法は何をねらうのか?」を、当会と地元「九条の会」と の共催で開催しました。地元市民を中心に、全体の集会参加者は約100名。清水先生の 講演を軸に、会からアピールや行動提起、「六年生バンド」によるプロテストソングの演奏 があり、参加者全体の交流を深めました。

清水先生はまず、「憲法9条は変えない方がいいと、国民の大多数は言っている。実際に 声をあげることしか、今の状況を変えられない。皆さん一緒に頑張っていきましょう」と挨 拶。明大雄弁部に所属していた学生時代、中曽根政権による国家秘密法制定策動に反 対する街頭活動などをしていたことを、話してくださいました。講演要旨としては、秘密保 護法の概略と、成立経過と反対する市民やマスコミの動向分析、今後の流れ、そして「集 団的自衛権」に関する若干の説明、というものでした。

秘密保護法の成立については、市民やマスコミの反対運動が出遅れたこと、特にマスメ ディアの動きが悪いこと、憲法学者も保守化していることなどをあげられました。しかし、 運動は盛り上がり、未だ下火にはなっていない。それどころか、全国で様々な動きが起き ており、反対の声が強ければ、政治家は勝手なことはできないから、こうした活動を続け ることが大事、というお話でした。

秘密保護法の特徴については、「国家を頂点とした、国民より国家が大事な体制を作りた い。国家が大事なので、国民に情報を与えない。国家に情報を集めた方が安全」というこ と。さらに、「国家の安全と社会秩序優先、知る権利より国家の安全重視。それが自民党 の考えであり、党の改憲案」という分析をされました。集団的自衛権にも触れながら、「日 本がやるべきことは、憲法前文にあるように、世界の貧困をなくすこと。アメリカと一緒に 戦争をすることではない」と強調しておられました。

今後の方針としては、秘密保護法の施行を遅らせ、施行されても実際の運用が難しいよ うにすべきということでした。反対の声が強ければ、マスコミや市民団体への弾圧は困難 で、例えば破防法や通信傍受法は、制定されても反対の声が強くて簡単には使えないも のになっていると指摘。但し、集団的自衛権を認め、武器輸出を解禁し、監視国家をつく ろうとしている自民党なので、秘密保護法だけの取り組みではいけない、というお話でし た。

最後に、署名とシール投票の中間報告です。

4日 清水先生講演会で
・川崎市議会への請願署名 16筆
・「秘密保護法」廃止署名  41筆
6日 溝ノ口駅前宣伝で
・川崎市議会への請願署名 23筆
・「秘密保護法」廃止署名  7筆
6日 同上
・「集団的自衛権」シール投票 
総 数  64  
 賛 成  8(12.5%)
 分らない 6(9.4%)
 反 対  50(78.1%)

これらは今後も、継続して取り組んでいく予定です。

【主催者Web】http://secrecy-bill-kawasaki.jimdo.com/
【報 告】佐藤和之(佼成学園教職員組合)


Created by staff01. Last modified on 2014-04-07 10:47:10 Copyright: Default

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