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LNJ Logo 韓国 : インターネット放送「ニュースK」がスタート〜解雇されたジャーナリストが中心
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韓国 : インターネット放送「ニュースK」がスタート

韓国で4月1日に「ニュースK」というインターネット放送がスタートしました。 リンク先は、その記念すべき第一回放送です。
https://www.youtube.com/watch?v=HFWcThIiyWU

李明博政権による放送局に対する弾圧で、韓国のテレビの公正性が大きく損なわ れ、2012年には異例の放送局ストライキが起きましたが、残念ながら総選挙の後 も政治家は約束を守らず、問題はまったく解決しませんでした。青瓦台筋から送 り込まれた社長の意向を受けて、政権に批判的な番組は制作できなくなり、問題 意識を持つジャーナリストたちは解雇されてしまいました。

そのようにして解雇されたジャーナリストたちが中心になって、現在のマスコミ による報道に満足していない多くの人々に呼びかけて設立されたのが「国民TV」 という「メディア協同組合」、つまり政権や資本による介入・歪曲のない公正な 報道のために視聴者が出資・参加する、放送の協同組合です。

国民TVは昨年3月に設立総会を開き、これまで比較的負担が小さいインターネッ ト・ラジオを中心に番組を制作してきましたが、4月からはインターネット・テ レビに進出することになりました。 インターネット・ラジオは全日放送するラジオ局ですが、テレビはまだ全日放送 まではできない状態ですが、今回スタートした夜8時の「ニュースK」は、主流メ ディアのメインの報道番組に挑戦するニュース番組です。

ニュースKのキャス ターは、YTNを解雇されたノ・ジョンミン記者(写真)。 インターネットで公開されている第一回放送を見てもわかるように、とてもクォ リティが高いニュース番組で、そのまま地上波で放送しても違和感がないほどで す。今後、毎日放送していくということです。

なお、4月1日の段階で国民TVの組合員数は2万3,506人で、出資金一口5万ウォ ン、7万8091口が集まっているので現在の出資金総額は約40億ウォン弱、日本円 換算で約4億円弱の規模になります。

韓国では、この国民TV以外にも市民の出資で運営される「ニュース打破」があ り、これは調査報道専門で毎週数本の番組を制作するグループで、インターネッ トの他にRTVというパブリック・アクセス衛星チャンネルを通じて放送されてい ます。コストがかかるので大資本のメディアでなければ不可能と言われてきた高 度な調査報道を市民の手で実現したことが特徴で、その背景にはやはり現在のメ ディアに不満を持つ多くのジャーナリストと市民が存在しています。(安田幸弘)


Created by staff01. Last modified on 2014-04-03 15:46:33 Copyright: Default

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