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「どうする汚染水─10.12 第2回汚染水問題学習会」京都

 10月12日(土)、京都で「どうする汚染水─10.12 第2回汚染水問題学習会」が開かれた。サブタイトルは「再稼動してる場合か! どうする? 汚染水」。

 講師は美浜の会(美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会)代表の小山英之さんで、会場の「下京いきいき市民活動センター」集会室には20数名が集まった。  

 まず最初に、福島第一原発の汚染水の実情から話は始まった。汚染水を地下水の問題であるかのように報道されているが、それは間違いだということ。溶融燃料の冷却のために毎日400トンを炉内に注いでいるために発生している汚染であって、それに地下水400トンが加わって1日800トンの汚染水が発生しているということであった。ひとつのタンクが2日とちょっとで満杯になってしまう量なのだそうだ。

 漏出場所の図や原子炉の構造図などを示しながらの漏水の実態や凍土壁の話からは、この問題が安倍のいう「ブロック」などとは程遠い、途方もない事故であることを思い知らされた。

 このほかにも九州電力の「炉心は溶けるにまかせよう」という、規制庁すら首を傾げる事故想定の話や、10月2日に行われた規制庁との交渉で明らかになったことなども含め、リアルな事実が報告された。

 当面の対策として、小山さんは「《国際的な叡智》を結集して、《公開の場で》《早急に》対策を検討すべき」という指針を挙げて、この日の話を締めくくった。

 * * * * *

 この汚染水問題学習会は、「キンカン行動」(毎週金曜日に関西電力京都支店前で脱原発を訴え続けている行動)に集う人たちの中から「汚染水について勉強しよう」という声が上がり、大飯原発が止まった9月15日の集会の後「汚染水問題を憂うる京都府民有志」の名で立ち上げを企画したもの。

 1週間後にはまず第1回の学習会を木原壮林さん(京都悠悠化学研究所)を講師に急遽開催し、今回が2回目となる。

 当日司会を務めた児玉正人さんによれば、第3回としては海洋水への影響と水産物の汚染の問題を、食の話とも絡めてとりあげたいとのこと。講師の人選および日程は目下検討中とのことであった。

(報告:正木斗周)


Created by staff01. Last modified on 2013-10-14 13:10:37 Copyright: Default

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