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LNJ Logo 中国:アディダス製造工場での職業病問題の解決を求め中国・香港・台湾・インドネシアで同時アクション
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News Item 0718china
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〔レイバーネット国際部発〕

中国・広州でアディダス製品(ゴルフクラブ)を製造する台湾資本の鉅東工場は、2012年末で生産を停止し、2013年3月に廃業しました。110名を上回る労働者が、白蝋病(手腕振動障害)や塵肺、ベンゼン中毒などの職業病の疑いがあるまま契約を解除されました。

大半の労働者は「今後は補償を求めない」という書類にサインをさせられましたが、一部の労働者が職業病への補償や治療をもとめて取り組みを続けています。

今回、発注責任者であるアディダスに対して、中国、香港、台湾、そして同様の問題を抱えて訴えを行ってきたインドネシアの労働者、労働団体がいっしょにアクションを起こしました。

以下は香港のアクションの呼びかけ団体のひとつ、全球化監察(グローバリゼーションモニター)のプレスリリースです。

原文(中国語)の記事はこちら(各地の画像があります)
http://p.tl/zy20

英語での記事はこちら
http://globalmon.org.hk/content/coordinated-actions-against-adidas-mainland-china-hk-taiwan-and-indonesia


台湾での行動および報告はこちら(画像があります)
http://www.coolloud.org.tw/node/74985

中国の労働者の訴えはこちら(YOUTUBE:中国語です)
http://www.youtube.com/watch?v=DiQS1Nvuwcs


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中国、香港、台湾、インドネシアの四地域で
はじめてのアディダス抗議の連携アクション

全球化監察(グローバリゼーションモニター)
2013年7月16日

7月15日、両岸三地(中国、台湾、香港)の労働団体と中国の労災労働者が、はじめて同一日に現地のアディダス事務所や旗艦店に対して抗議を行った。またインドネシア自立労組連盟(GSBI)は12日に同様のアクションを行った。

香港でのアクション

全球化監察は香港職工会連盟、国際労働組合総連合香港連絡所(IHLO)、労工教育サービスネットワーク、労働力、中国労働透視、インドネシア自立労組連盟(GSBI)、大学師生監察無良企業行動、左翼廿一、労工世界網、インドネシア人労働団体など10数の団体と共同でアディダス香港事務所に対する抗議行動をおこなった。同時刻に台湾でも多数の労働団体、そして中国国内でも労働者らが現地の旗艦店や代表オフィスに対して抗議行動を行い、台湾資本のサプライヤーである鉅東および興昂靴工場が労災被害者の賠償要求にすぐに応じること、そして労働安全衛生と労働条件の改善を行うこと、業務の整理をおこない、国際サプライチェーンに対する脆弱な監督責任をとることを求めた。

労働団体は、サプライヤーの鉅東娯楽有限公司と興昂国際有限公司の労災被害者の要求や、アディダスの安全衛生ガイドラインを形式だけでなく着実に遵守するように求めた。アディダスのシニアマネージャーHilde Gunn Vestadが請願書を受け取り、一週間以内に書面で回答することを約束した。参加団体は今後も労災被害者らに賠償が行われるまで事件の進展をモニタリングすることを約束した。

台湾での同時アクション

同一天,台灣及中國也發起聯合行動,這是首次兩岸三地的合作,要求品牌作出改善及讓台資接受公眾監察,行動如下:

同じ日、台湾と中国でも連帯アクションが行われた。これは両岸三地ではじめての協力であり、ブランド企業に対して改善を要求し、台湾資本に対する市民監視を求めるものであった。

台湾では、自主工聯、労災被害者協会、青年労働九五連盟など多くの労働団体が、台北市敦化南路のアディダス旗艦店に対する抗議行動をおこない、台湾にUターンするサプライヤーに対してアディダスが労働条件を改善するよう厳しく要求し、鉅明などのサプライヤーが労災被害者に対して誠実に対応し賠償に応じ、中国で発生した労災事故を教訓とし、台湾での同様の事故を起こさないよう求めた。

中国国内の労働者も同時アクション

広州の鉅東工場で職業病になった5人の労働者は、午前11時にアディダス広州の代表事務所に赴いて要望書を手渡した。広州代表事務所の職員が労働者と面会して労働者の訴えを聞いた。

インドネシアでは7月12日に行動が取り組まれた

7月12日午後1時、インドネシア自立労連(GSBI)に結集するPDK労働者200名がジャカルタにあるアディダス代表事務所に対して抗議行動を行った。一年前の同じ日、PDK労働者は同様の抗議行動を行ったが、いまだに賠償がなされていない。面会要求に応じたアディダスに対して労働者の要求を伝えるとともに、インドネシアのサプライヤーにおける劣悪な労働条件についても訴えた。

また中国と台湾における労働者の訴えに対する支持を伝え、アディダスが労災職業病の発生を未然に防ぐ措置をすぐにとらない場合は、インドネシア、香港、台湾、中国の労働団体は共同でさらに広範なアクションをとることも伝えた。アディダスは来週までに組合に対して書面で返答すると回答した。

(以下、報道URLリンクは略)

Created by staff01. Last modified on 2013-07-18 19:20:23 Copyright: Default

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