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たんぽぽ舎です。【TMM:No1852】
2013年5月31日(金)その2 地震と原発事故情報−4つの情報をお知らせします
                            転送歓迎
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★1.東京地検は東電を強制起訴せよ!
   福島の叫びを聞け、再稼働を許さないぞ―日比谷に1000人
   48万円のカンパ、5/31告訴団行動の速報
                  柳田 真 (たんぽぽ舎)
★2.◆日印の核(原子力)協定を結んではならない理由◆ <中>
   インドとの協定、インドが狙う高純度プルトニウム
                    山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.「再稼働阻止!」「福島を忘れない!」この2本柱で1年間活動する
   大地震の切迫に、自治体から原発大惨事を再び起こさないための
   全力活動に取り組もう
   反原発自治体議員・市民連盟の5/26第3回総会方針 (上)
★4.<「原子炉時限爆弾-大地震におびえる日本列島-」広瀬隆著>を読んで
   3・11震災前に初読、そして今読み直しして
   あらためて分かる原発事故と地震のつながり
                永山一美(たんぽぽ舎運営委員)
━━━━━━━
※6月6日(木)開会19:00 学習会にご参加を!
 電気料金1円値上げすれば、東電の増収2682億円!
 キーワードは「二重投資」!
 講 師:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
 会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円
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┗■1.東京地検は東電を強制起訴せよ!
 |  福島の叫びを聞け、再稼働を許さないぞ―日比谷に1000人
 |  48万円のカンパ、5/31告訴団行動の速報
 └──── 柳田 真 (たんぽぽ舎)

○ 5月31日(金)、福島原発告訴団の3つの行動が行われた。
日比谷野音での集会、東京地検前での集会、東京電力前の集会の3つである。
約1000人が参加し(前回は700人)、カンパも47.9万円集まった。たんぽぽ舎も全
力をあげて取り組み、2つの横断幕「くらしと未来を奪った国=東電よ!フクシ
マの叫びを聞け」、「フクシマを忘れない」を作成し持参(かなりの人が写真を
撮っていた)、また1000枚のビラを配布、30人強で参加した。
○ 午後1時30分からの日比谷での集会は2時間、3つの報告だった。
・福島からの叫び、リレートーク
・全国からの叫び、リレートーク(広瀬隆さんも)
・弁護士からの現況報告
シュプレヒコールは
・福島の叫びを聞け!
・福島を忘れさせないぞ!
・東京地検は強制起訴せよ!
・東電は自首せよ!
・再稼働を許さないぞ!
○ 狭い東京地検前と狭い東京電力前での行動、抗議集会も参加した人々の熱意
で敢然となされた。


┏┓
┗■2.◆日印の核(原子力)協定を結んではならない理由◆ <中>
 |  インドとの協定、インドが狙う高純度プルトニウム
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

インドとの協定

 インドのマンモハン・シン首相が5月27日に来日し安倍首相と会談する。実は
2012年11月民主党野田政権時代もシン首相は来日予定だったが、衆議院解散によ
りキャンセルされた。今回の日印首脳会談では主要議題の一つが日印核協定に向
けた交渉の推進である。これにより原発輸出を含む核の協力関係が構築される。
 インドは、核拡散防止条約外で核兵器を行った最初の国になった。カナダから
輸入したCANDU炉(重水炉)を使い、核兵器用プルトニウムを抽出、1974年
と1998年に核実験を行った。包括的核実験禁止条約(CTBT)にも加盟せず
「核保有国」であることを主張している。
 隣国のパキスタンもインドの核武装に刺激され、中国からの技術協力を得て
1998年にウラン型原爆を開発し実験に成功した。
 これら南アジアの核の緊張がインド、パキスタンに中国、イランなどが関連す
るアジアの核軍拡に発展している。イスラエルと米国によるイラン核兵器開発へ
の武力行使の可能性は高まることはあれ、解消される見通しはない。加えてイン
ドの核兵器開発の高度化が進めば、アジアの緊張状態はさらに悪化するであろう。
 日印核協定とは、このような観点からも日本にとって極めて危険でもある。

インドが狙う高純度プルトニウム

 インドはウラニウム・プルトニウムサイクルではなく、トリウム・ウラニウム
サイクルによる原子力開発を続けてきた。この方が核拡散防止上有利だからとい
う理由だ。
確かにトリウムサイクルでは核兵器は作りづらい。だが、日本と核協定を結ぶと
いうことは、このトリウムサイクルではなくプルトニウムサイクルへの転換を意
味する。
それはインドの核兵器開発に密接に関わることになる。
 核兵器開発で、最も重要な点は、純度の高いプルトニウムを生産することだが、
核兵器を保有する国々の中でこれが十分可能なのはNPT条約核武装国5カ国に
限定される。特に高度な戦術核兵器を開発するためには、水爆の起爆剤に高純度
プルトニウム239が欠かせない。一般に軽水炉や重水炉で生成できるプルトニ
ウム239は純度93%程度、黒鉛炉を使っても95%台だが、高速中性子炉(常陽
ともんじゅ)を使えば99%にまで高められる。フランスがフェニックスやラプソ
ディという、今はもう廃炉になった高速炉から取り出したプルトニウムがこれに
当たる。
 インドも(そして中国も)高速炉開発を続けているが、この最も大きな動機は、
戦術核兵器用の高純度プルトニウム取得である。
 インドは現在原子力潜水艦アリハントを保有しているが、これに搭載可能なS
LBM(潜水艦発射弾道弾ミサイル)の開発を進めている。それに取り付ける多
弾頭戦術核には高性能水爆を当てるのが普通である。しかしインドにはその技術
はない。中国の核兵器に対抗可能な小形戦術核弾頭の開発を急速に進める動機は
ここにある。
 しかし原子炉でプルトニウム生成が出来ても、燃料を再処理して取り出すには
特別なノウハウが必要となる。実は日本にはそれがある。高速炉用燃料再処理は
まだ行われていないが、東海再処理工場においてMOX(ウランプルトニウム混
合酸化物燃料)の再処理が行われてきた。また、リサイクル機器試験施設(RE
TF)において開発しようとしているのは、まさしくこの技術である。だがRE
TFは「もんじゅ」が稼働していないため完成していない。ビルはあるが中身が
ない。つまり再処理用の設備一式は取り付けられていない。問題はその設計図で
ある。
 三菱重工と原子力研究開発機構が保有しているとみられる設計図は、核兵器開
発をしている国はどこでも、のどから手が出るほど欲しいものだ。さすがに最も
危険な技術情報を、そう簡単に提供することはないだろう。しかし思い出さねば
ならないのは、インドが最初に核兵器開発に成功したのは、大勢の科学者を米国
の国立研究所などで「平和利用の」目的で、技術協力と訓練のため送り込んだこ
とだ。このままでは日本の技術援助による「インド戦術核弾頭」が製造される。
 ただし、具体的かつ明示的には起こらないかもしれない。アブドゥル・カディ
ール・カーンのパキスタン核開発のような「わかりやすい」核兵器技術の流出は
ないかもしれない。しかし核兵器開発は常に米ソからの技術流出により進んでい
った。核の国際協力を続ける限り、それを止める方法は、おそらく無い。日本が
「もんじゅ・高速炉路線」を完全に放棄したら、インドはおそらく日本に興味を
失うであろう。(つづく)


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┗■3.「再稼働阻止!」「福島を忘れない!」この2本柱で1年間活動する
 |  大地震の切迫に、自治体から原発大惨事を再び起こさないための
 |  全力活動に取り組もう
 |  反原発自治体議員・市民連盟の5/26第3回総会方針  (上)
 └──── 反原発自治体議員・市民連盟

[1]今秋からの再稼働ラッシュに備えよう

 安倍内閣は、参院選の公約に原発推進と再稼働を掲げました。原子力規制委員
会が、7月に規制基準を策定し、「基準に合った」ところから再稼働を進める計
画です。すでに、四国電力伊方原発、九州電力川内原発・玄海原発、北海道泊原
発、関西電力高浜原発などが準備を進めています。安倍内閣は核燃料サイクル維
持を宣言し、原発の輸出で原子力産業を支える姿勢です。
 一方で、政府の原子力委員会の(近藤駿介委員長)の小委員会が、原発が過酷
事故を起こす「事故発生頻度」を試算したところ、抜本的な安全強化策を施さな
いまま、原発を安易に再稼働させると、原発のどれかが、10年以内に放射性物質
を大量に飛散させる過酷事故を起こすという衝撃的な結果が出ています。
5月に政府の地震調査委員会は、南海トラフを震源域とするマグニチュード8以
上の大地震について、今後50年内に90%以上、10年以内なら20%程度で「切迫性
が高い」と発表。政府もこれを認め、太平洋沿岸の津波予想を大幅に見直し、津
波対策の強化を命じました。
 東京都は首都直下型地震の予測から、防災計画の全面的見直しを行い、都下自
治体に改定を命じました。損保会社は、初年度と次年度各15%の地震保険料の値
上げを発表しています。
 これだけのリスクを冒して、設計基準の強化や具体的な地震・津波対策を講じ
ないまま再稼働に走るのは、福島を忘れた暴挙であり、取り返しのつかない大惨
事は避けられません。
 反原発自治体議員・市民連盟は、その結成の目的と組織の真価をかけて、今年
の秋から始る再稼働の動きと全面的に闘い、そのために以下の課題に全力で取組
みます。

[2]活動方針

(1)原発立地住民・自治体議員と結び、原発再稼働を阻止します。(第1の柱)
 「再稼働阻止全国ネットワーク」を支え、原発立地の住民と連携し、以下の行
動を進めます。

1.原発現地支援の活動:「現地の主体と意見を尊重し、『それ』を応援するも
のとして、また我々も現地だという意識で、従来水準を1まわりも2まわり大き
く広くするために(知恵と工夫と努力)」(2012年11月「再稼働阻止全国ネット
ワーク」結成大会の議案「方針」から抜粋)
2.その後半年間の再稼働阻止ネットでの議論と取り組みを通じて、1月に全国
合宿を東京で、4月羽咋で、5月柏崎・刈羽現地交流集会などを実施し、以下の
取り組みを決定しました。

イ 6月2日(日)国会包囲行動で原発現地からの参加と発言
ロ 6月3日(月)再稼働阻止ネットが現地の住民代表を中心に規制庁との交渉
ハ 6月23日(日)−24日(月)愛媛県伊方現地行動と県・町への申し入れ
ニ 6月29日(土)−30日(日)福井県大飯現地行動(大飯現地アクション主催)
ホ 7月13日(土)−14日(日)北海道泊現地行動
ヘ 8月には九州川内原発現地相談会も計画中
(続く)

注:5月26日(日)「スペースたんぽぽ」で第3回総会が開催されました。


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┗■4.<「原子炉時限爆弾-大地震におびえる日本列島-」広瀬隆著>を読んで
 |  3・11震災前に初読、そして今読み直しして
 |  あらためて分かる原発事故と地震のつながり
 └──── 永山一美(たんぽぽ舎運営委員)

 3・11発生の数か月前に発売されたこの書籍、震災から二年以上経ったいま、
再度読み直してみました。
 著者が長年にわたり懸念して来た「地殻変動・地震と原発」について、専門的
な知識者に有りがちな堅苦しい内容ではなく、
 地殻変動の起こり方、原発の起き得る事故の危険性をはじめ、ある程度の的を
を絞り、読みやすく、かつ、詳細に書かれています。
 著者の「出来るだけ沢山のみなさんに事の大事を伝えよう」とされている丁寧
さが伝わる一冊に感じました。
 メディアや政府の原発等々の情報操作が叫ばれる昨今、私たちも情報が流れな
いことにより、様々な事に関心が向かず、
 いつの間にか終わった事のように感じさせられてしまっているのが、大多数の
方の正直な気持ちではないでしょうか。
 だからこそ、私たち個人個人が意識的に様々な情報を集め、関心を持ち、行動
を起こしていかなければいけない新たな時期に来ているようにも感じるのです。
 震災前の発行でありながら、書かれている内容の出来事が次々と起きているこ
と、まだまだ起こり得る原発と地震のあれこれについても、指針となるような話
が書かれていました。
 この本は、読み物としても読みやすく、さらに原発震災と地震に向き合い、そ
の危険性に気持ちを新たする意味でもとても参考になりました。

注:ダイヤモンド社発行、1500円+税、たんぽぽ舎でも扱い中

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