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LNJ Logo 人を育てる会社が人を切るのか!〜市進学院非正規労働者がストライキ
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News Item 0331hokoku
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非常勤講師の給料削減、不当解雇、51歳定年制などをはじめ、次々と非正規労働者の労働条件を削減してきた学習塾・市進学院で、3月31日、全国一般東京東部労組の市進支部組合員8名がストライキを決行した。学習塾で子どもたちを教育している講師たちが、自分の子どもを塾に通わせるどころか、明日をどう食いつないでいくか道筋も見えない事態となっている。

「子どもたちが中高に進学する時期に、解雇された」というのは、東部労組市進支部組合員のひとり。「人を育てる会社が、こんなふうに不当に人を切っていいのか!」と、スト当日、会社に対して怒りをぶつけた。市進学院は、塾生たちを開成中学や千葉高校、筑波大学附属高校などに入学させるような進学塾である。


 ↑千葉高教組・国労・地域ユニオンなどたくさんの支援者が集まる


 ↑入口シャッターは閉鎖してビルの上からはカメラ

しかし学院は、組合の申し入れに応じるとしておきながら、当日になって入口のシャッターを閉鎖し、約束を反故にした。市川市にある本社前には、東京東部労組の組合員や支援者ら100名ほどが集まり、2名の解雇撤回、51歳定年制の撤廃や講師の差別をやめるよう求めた。

委員長の並木創一さんは、団体交渉で代表取締役が50歳になる組合員に向かって「あなたはもう50歳なんだから、どうかお引き取り願いたい」と言ったことを聞き、「迷いがふっきれた」と語った。「働く仲間が解雇されているのを黙って見過ごしていいのか?」と思うようになり、自分たちの雇用と生活を守るために立ちあがった。

会社はこの間、業績不振を理由に組合員の賃金を20〜30%以上もカットし、中には毎月の給料の手取りが15万円を切る組合員もいるという。にもかかわらず、役員報酬は2000万円を超える。

「子どもたちに憲法や法律を教えているくせに、(会社は)守っていない」という市進支部の組合員たちは、一年更新で20年以上も反復更新されながら働いてきた。「従業員の生活を守るのは、企業の責任。経営者はこれまでも責任を取らず、莫大な利益をあげてきた。このことは断固許すわけにはいかない」と、支部組合員たちは今後も闘っていくことを誓った。(松元ちえ)

動画(YouTube 10分 取材=レイバーネットTV)


Created by staff01. Last modified on 2013-04-01 14:41:40 Copyright: Default

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