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LNJ Logo 竪川カフェ、南條さん写真展&トーク大成功
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*レイバーネットMLから

杭迫です。

7月14日(土)に竪川河川敷公園で開催した“竪川カフェ”の特別版、
【山谷――1980年代と<現在>をつなぐ野外写真展 『山谷への回廊』から】は、のべ70名もの方々にお越しいただき、大成功でした。
レイバーネットにおける告知を見て来てくださった方もたくさんいました。

カフェのマスターである山谷労働者福祉会館活動委員会の藤田五郎さんによる、
お礼の気持ちも込めた報告文を紹介させてください。

8月4日・5日に開催される山谷夏祭り、
8月11日の竪川カフェでも、新しいパネルを加えて
『山谷への回廊』からの写真展を開催します。
7月14日に来られなかった方は、ぜひ足をお運びください。

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<7・14竪川カフェ〜南條さん写真展&トーク大成功〜>

7月14日、毎月恒例(となりつつある)竪川カフェ。
今月は夏の特別企画として、
「山谷1980年代と<現在>をつなぐ・・・写真展 『山谷への回廊』から &トークと交流」
・・・と題して行われました。
アフガニスタンで地雷を踏み、33歳の若さで夭折した写真家・南條直子。
彼女が、20代単身で山谷に出向き(79、81、82、86年)取り続けた写真を中心に、
編まれた『山谷への回廊』(織田忍編著)刊行を記念しての試みです。

竪川の多目的広場を遮断するべく江東区によって設置されたフェンスには、
本書からパネルにした写真30点がかけられました。
その光景はまるで、沖縄・辺野古の米軍基地フェンスに無数にかけられた
布切れなどのメッセージ群を思わせるようでした。

前日までの悪天候は去り、夏らしい暑さのなかで、
野外カフェの準備が竪川の仲間たちの尽力でセッティングされ、
亀戸駅から道案内の役を担ってくれる仲間も。

午後2時頃からは、写真を見ながらのトークの場で、
まず、編著者の織田さんから、この本をてがけようとしたきっかけ、苦労、
山谷への思い(織田さんは、80年代当時の山谷は経験していません)を語りました。

その後、支援者として激動の山谷を経験した何人かの方から、
当時の山谷の様子や自身と山谷との関わり、今思うことなど。
びっくりしたのは、本書に登場する山谷争議団活動家の南さん(故人)に、
5歳のころに寿で遊んでもらったという方が参加されたことです。
その頃の写真や、新聞に載った記事なども持参され、
若き南さんの(闘争現場ではない) 顔が、とても良い感じでした。

竪川の仲間たちも、自己紹介とあいさつ。
その後は夕方5時過ぎまで、のべ70人近くもの人たちが写真を見ながら談論、
世代や経験、立場を越えて、相互に対話したり交流したりのひと時がもてたこと、
本当に有意義な取り組みになったと思います。用意した『山谷への回廊』も完売でした。

正確の数は把握してませんが、当日参加された方で、
この竪川に初めて来られた方が20人前後はいました。
80年代当時活動され、今も集会やデモ、夏祭りなどで顔を合わせる面々も、
竪川は初めてという人が何人もいて、いい機会になりました。
この当時に生まれていなかった、現役の学生も何人か見えました。
ボランティア支援などで山谷に関わる学生がこうした歴史に出合うというのも、
この写真集のおかげでしょう。(「山谷」映画上映にも最近は、若い人たちが増えてます)

総じてレイバーネット、反原発運動〜経産省前テント、ラバンデリア、医療相談会など、さまざまなところで、今日の催しを知ったり、ビラを見て来られた人たちが多く、こうした出会いを今後の竪川カフェにも生かしていきたいです。

残念ながら当日来られなかった皆さん、写真展はまだまだ続きます。

第2弾は、8月4日・5日に玉姫公園で行われる山谷夏祭りで、
期間中は公園の一角に展示します。
夏祭りの詳しいスケジュールはまたあらためて発信します。
ぜひ、おいでください。7月14日に参加された皆さんとも、再会できる日を楽しみにしています。

また、8月の竪川カフェ(8月11日・土曜・13時頃〜多目的広場)も、おいでください。
夏真っ盛りのなかでの、出会いのカフェにしたいと考えています。
今後とも、よろしくお願いします。

発売中の「本の雑誌」(8月号 17頁)に、「5月のベスト」コーナーで、
模索舎の榎本智至さんが「戦後日本の闘いを伝える2冊の本」と題して、
『三里塚の夏を観る―映画から読み解く成田闘争』(DVD付き 太田出版)と並べて
『山谷からの回廊』を取り上げています。
エンターテインメント系の本が中心のこの雑誌に、
こういう形で取り上げられてことは画期的なことです。(『三里塚〜』も大おすすめです)

以下、引用

「〜この2冊からは、記録者が現場に寄り添うことで切り取った風景が伝わり、
本を手に取り見る者へ躍動感と権力の暴力に対する怒りに似た何かの感情を与える。
そしてこの2つの現場における闘いはけっして過去のものではなく、
現在に至るまで闘争の場であり闘いを続けている人たちがいることを忘れてはならない」

私自身の関わりも含め、三里塚と山谷の闘いが連なっていたあの時代が今につながります。
同時に、三里塚反対同盟の皆さんが現在まで30年以上、
連帯をこめた野菜カンパを山谷の越冬闘争などに続けていることも、ぜひ、知ってほしいです。

藤田五郎(山谷労働者福祉会館活動委員会)

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Created by staff01. Last modified on 2012-07-29 10:36:37 Copyright: Default

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