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２０１２年３月１９日、午後二時から８２４号法廷にて、大河原宗平さんの冤罪逮捕された事による、群馬県警を相手取った、損害賠償請求訴訟が行なわれました。

原告、大河原さんの請求している、県警が大河原さんを逮捕した時に撮影していた逮捕ビデオの原本、DVDの提出については、「検討します」との答え。 次回の裁判は２０１２年５月２８日午後二時から８２４号法廷で開廷という事で、二ヶ月間もの間、裁判の日程が空く事になり、裁判は長引く模様。

また、弁護人も病気を理由に代理人から外れてしまう、という支援者にとってはガッカリするニュースばかりとなった、今回の裁判、原告本人と情報サイト運営者、橘匠さんに、お話を伺いました。

___今回も改ざんしたビデオの本体を出して来てないですが___

大河原「県警はDVDを保管してるという事を回答してしまっています。出すまでにこれだけの時間を要するという事です、二ヶ月も。そのDVDをだすかどうか検討するという事でね」

＿＿警察側が、証拠をだすのを検討ですか＿＿

大河原「どこまでも、どこまでも隠し続けるという事が県警の方針というのが解りました。（冤罪で逮捕したと）無条件降伏するかと思えばそれもないし、まだこれからもビデオを、そのオリジナルをそれっぽく改造するんだと思います」

＿＿弁護士さんに何か脅迫、圧力の感触はありましたか＿＿

大河原「それは、おおいに、思っています。そういう力が金か地位か、当然あります。圧力があると思いますよね」

＿＿弁護士が外れて本人訴訟に戻りました、次の裁判まで二ヶ月もあります＿＿

大河原「裁判所は良い進行してくださってると思っていますが、それだけの期間を、ビデオ偽造の為の時間を与えるよ、という事です」

＿＿県警側は今日の裁判で何か証拠を出して来ましたか＿＿

大河原「今月１２日の月曜日にはこちらの書面が裁判所に届いていますファックスで相手側にはこちらの準備書面が届いているんです。人事異動で忙しく時間が無かった、と言ってもなんらかの書類を出すべきなのに、上申書も何も出ていない。 プロの弁護士が付いているのに、こちらから書いた書面は四枚、ですよ、それに否認するとか何かあっても良いのに、それも出ませんでした」

＿＿県警側が出した書類はありましたか＿＿

大河原「０枚です。何も無いです訴訟代理人の変更が出ただけです」

＿＿裁判の感触は？県警側は及び腰、とか迷走、とか感じますか＿＿

大河原「いえいえ、県警の方は裁判所が逃がしてくれてると思ってるでしょうね裁判所が逃げる時間を与えるから。『どんどん逃げな』と」

＿＿裁判所は警察にビデオやその原本のDVDの改ざんの猶予を与えている、とお感じになってる、という事ですね、有り難うございます＿＿

＿＿真相JAPAN主催の橘匠さんにお伺いします、裁判所は警察の味方なのでしょうか＿＿

橘「裁判所と警察が喧嘩する事、バーサスになる事はあり得ない無いです」

大河原「警察が一番強い組織です、裁判官を守ってるのも警察」

橘「裁判官って結局一番弱いですよ、警察にSPをして貰ってますし。立場が弱いですよ、警察検察に逆らえないですよ」

＿＿裁判官が警察、検察に逆らえない？＿＿

橘「だから、９９．９%の有罪率になる訳です。検察、警察の言う通りに、判決を書く、冤罪が蔓延る訳です」

＿＿大河原さんは別の裁判で復職を願って、提訴されてますが、定年まで二年を切っていますが向こうは復職が出来ない様に引き延ばしを狙っているのでは＿＿

大河原「それはあると思いますね、長いです、この裁判」

＿＿早く良い判決が出る事を支援者も望んでいます＿＿

大河原「そうです、そして警察が早く過ちを認めて私を復帰させる、それが現場が一番、傷が浅いやり方です。（大河原さんを逮捕する為に）現場に来た１０人は上の命令で動いて来てる訳ですから、『上の命令があった』という事をはっきりさせて自分達の責任を払拭させる為にも、上司の過ちを認めるのが現場の１０人が助かる方法です」

＿＿その為にも早くDVDを法廷に出させて、冤罪の検証をする必要がありますね。有り難うございます＿＿

警察側が保管している、逮捕の証拠のDVDを提出させるのに、二ヶ月も猶予を与える裁判所。

裁判所が警察よりも立場が下なら、三権分立は絵空事だし、冤罪が無くなる事はない、とても残念な構造をこの国は持っている。 大河原さんの裁判にこれからも注目して行きたい。

２０１２年３月２５日　報告　上田眞実　twitter アカウント　@irakusa

（写真は裁判後の報告会の大河原宗平さん。１９日撮影）