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全造船関東地協・早川事務局長がトヨタ社の不当性を激しく糾弾
↑ 全造船関東地協・早川事務局長がトヨタ社の不当性を激しく糾弾

 早春を感じさせる暖かい2月24日夕刻、東京千代田区のトヨタ東京本社前にフィリピントヨタ社での組合員232名の解雇撤回を求めるフィリピントヨタ労組(TMPCWA)を支援する会・東京総行動の一行、約100名がトヨタ社に対して抗議集会を開いた。挨拶に立った全造船関東地協早川寛事務局長は、「トヨタは一昨年のILOの高位使節団の早期解決勧告を無視し、さらに昨年8月4名の組合幹部を解雇した。また、フィリピン政府の労働雇用省からも解決の指導を受けているにもかかわらず、トヨタ社は解決に向けた交渉を頑迷に拒否し続けている。現地組合員の10年にわたる闘いと世界的な支援の広がりは決してこのトヨタ社の横暴を許さない。早急に解決に努力することを要求する」と激しく訴えた。

トヨタ東京本社前に100人の支援者が集まった
↑ トヨタ東京本社前に100人の支援者が集まった

「トヨタは解雇を撤回せよ」のシュプレヒコール
↑ 全員で「トヨタは解雇を撤回せよ」のシュプレヒコール

<文と写真・報道部TM>


[資料]

2011年2月24日

「フィリピントヨタにおける労働争議の解決に関する申入れ書」

トヨタ自動車株式会社 豊田 章男 社長殿

フィリピントヨタ労働組合(TMPCWA)委員長 エド・クベロ フィリピントヨタ労組を支援する会共同代表   山際 正道

 貴殿は昨年来の私たちからの度重なる申入れ要請書に対して全く無回答の態度を取り続 けて来ました。しかも貴殿はこのことについて今日まで私たちに対して何の意思表示もし て来られませんでした。このような貴殿の態度はあまりにも不誠実ではないでしょうか。

 また、フィリピントヨタ社の経営陣も問題解決のために積極的な姿勢を示さず、現在 フィリピン労働雇用省は、貴社と我が組合の不法に解雇された組合員間の長期間に亘る労 働争議に関して解決の可能性を見い出すべく、ILO高位使節団の勧告の実現のために懸 命に指導性を発揮しています。しかし、これについてもまた貴殿及び貴社は依然として現 地の問題は現地で解決するよう現地に任せてあると言って何もして来ませんでした。

 その反対に、貴殿及びフィリピントヨタ社が行ったことは昨年八月に我が組合の四名の 組合員と中心的なリーダーへの新たな違法な(会社によって周到に仕組まれたデッチ上げ 事件)解雇でした。更には、今なお会社内で働いている我が組合員たちに対して貴殿たち は攻撃をし続けています。

 本年に入り、われわれ組合の代表がフィリピン労働雇用省(DOLE)の責任者との面 談を持ちました。その中で、DOLEの責任者は「解雇者の職場復帰問題について、トヨ タ経営陣は依然としてこの問題を取組みたくないと言っている」と、われわれに告げまし た。トヨタにとっては、面子を失うことになるから職場復帰に関する如何なる話合いにも トヨタは強く反対するという態度を取り続けていると、DOLEの責任者はわれわれに 語ってくれました。しかし、DOLEはこれからも時間を割いてトヨタへの説得に努めて いるということで、引き続きわれわれを助力するとのことです。

 われわれは、貴殿とフィリピントヨタ社がILO高位使節団の勧告の実施に応えて、 フィリピン労働雇用省の指導性に従って解決のための行動を即刻とることを貴殿に重ねて 強く要求します。

 貴殿は、今こそ、自らの問題としてこれまでのやり方を真剣に反省して、問題の解決に ギアを入れ替えるべきです。北米トヨタでのリコール問題では貴殿ご自身が率先して解決 に向けて努力されたように、フィリピンでも貴殿が先頭に立ってその解決姿勢を内外に向 かって明確に発信すべきです。

以上

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フィリピントヨタ労組を支援する会
ホームページ: http://www.green.dti.ne.jp/protest_toyota/
e-mail : protest-toyota(at)list.jca.apc.org
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