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LNJ Logo 報告:「裁判所前の男」大高正二さん裁判、本気の弁護人の力
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*レイバーネットMLより

木村まきです。

 本日(11月24日)、「裁判所前の男」大高正二さんの裁判を傍聴しました。
 裁判の詳細は、ほかの方によって報告されると思いますので、ほんの一部分だけを速報します。
 開廷13時30分。
 いつもは429号法廷だが、426号法廷だった。理由を知人に聞いたら、監視カメラの映像を法
廷で上映するので、その設備のある法廷に変更されたと。それはいいことだと思ったが、傍聴席が少
なくて31席。それに対して62人が集まった。

 監視カメラの映像を観て、大高さんが暴行をしたのか否かの検証、弁護人の弁論、冒頭陳述、証人
尋問、反対尋問。
 前回の公判から、私選弁護人が登場。本日はさらに3名の弁護人が加わり、4名がそれぞれ、適格
な発言を行い、裁判官、検察官を追い詰めた。大高さんに解任された国選弁護人2名も、弁護人席の
後列に就いた。裁判長が大高さんが解任することは認めないと言ったためである。閉廷まで発言はし
なかった。

 法廷の左右には大きなスクリーン(モニター)があり、さらに、裁判官、検察官、弁護人などのた
めに、何台もの受像機が机の上に置かれていた。証言台にも1台。
 しかし、傍聴人には見せる必要はないと、左右のスクリーンは使用せず。弁護人はすぐに抗議。裁
判の公開に反する、傍聴する権利が奪われると。多和田隆史裁判長は「異議を棄却します、それでは
再生してください」と言い、傍聴人はいないものと無視し、映像が流された。

 松原明さんの証人尋問は3時22分から。証言が始まる前に、多和田裁判長は「ゆっくり、はっき
り、大きな声で答えてください」と言った。この言葉は、検察官や検察側証人にも言うべきなのに、これ
らの人が、聞こえないほどの声で言っても、注意を促すことはない。

  松原さんは、大きな声で、自分が見たこと、思ったことを明確に証言。  大高さんの裁判所前での訴えている内容についてどう思うかを尋ねられた松原さんは、「ひとつ例をあげれば大高さんはこう主張していた。
事件数が年間数十万に対して裁判官の数は2200しかなく、一人あたり受け持つ事件数は300〜500件と大変多い。
これでは事実をきちんと調べ判断するまともな裁判ができない。もっと裁判官を増やすべきだと。これを聞いて
大高さんはたんに裁判所を批判するだけでなく、よくするための方法を真剣に考えている。かれの知識の量はすごい、裁判所のことを
一番考えている人だと思った」と証言した。私は傍聴席の一番前に座っていて、大高さんがよく見える位置だった 。この松原証言に、とても嬉しそうに笑っていた。  前回の公判、そして本日の公判を傍聴し、有能な、本気の弁護人の力を見せつけられた。  多和田裁判長は、私選弁護人がついたので、何が何でも大高さんを有罪にと思っているという情報 も入っていたが、絶対許せることではない。この4名の弁護人、そして傍聴に来た人々(抽選に外れ て3時間も待っている人もいる)、裁判所まで来れなくても、関心を持っている人達の総力で捏造を跳 ね除けよう。広く、社会に知らせよう。  トイレに行くほんの少しの時間でも、手錠をかけられ、腰紐につながれる姿を、今回も目の前で見 た。犯人は国の側なのに。

  次回公判は、1月23日 426号法廷。1時30分〜4時30分。


Created by staff01. Last modified on 2011-11-25 09:22:12 Copyright: Default

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