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LNJ Logo 報告 : CS神奈川懇話会 「沖縄・八重山の教科書問題」
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11.18 第十六回CS神奈川懇話会

「沖縄・八重山の教科書問題」報告


2011年11月18日(金)午後6時30分より、川崎市の中原市民館において、市民連帯神奈川懇話会「沖縄・八重山の教科書問題」を開催しました。全体の参加者は14人で、我孫子市から来た方もいました。また、川崎から山梨県へ転居した方からも事前に問合せがあり、集会配布資料を送付しました。

まず、谷田部光昭さん(西表島在住・市民自主学級企画委員)が、沖縄八重山地区(石垣市・与那国町・竹富町)における、「つくる会」系育鵬社版中学公民教科書の採択問題を報告しました。最初に動画とスライドで、現地の美しい風景と、自衛隊員上陸の様子、さらに住民の抗議集会などを説明。さらに前日のニュースとして、与那国中学校校長が、生徒による自衛隊誘致反対の署名用紙を、無断で取り上げたことを紹介しました。そして、文科省は東京書籍版教科書を採択した竹富町に対して無償給与しない方針だが、これは憲法違反だと指摘。それに対し、教科書採択権限のある3市町の教育委員会が、協議した決定事項は適法であり、尊重すべきと訴えました。

次に特別報告として、山口紫乃さん(川崎の教科書問題を考える会)が、川崎における「つくる会」系教科書採択阻止運動の教訓を報告。地元の市民団体への呼びかけ、集会と署名活動、教科書学習会の組織化、教科書展示会への参加と意見提出、学校調査票・意見の分析と資料作成、教科書採択市教委委員会への傍聴動員、弁護士会との声明文作成、市議や教育委員へのロビイング、そして他地域の運動体との情報交換など、精力的な実践報告に圧倒されました。「つくる会」系育鵬社版中学公民教科書は、憲法敵視、天皇賛美、自衛隊容認、日米軍事同盟肯定といった内容ですが、それでも山口さんは「川崎では阻止したが、現在どの自治体でもこの教科書が採択される危険がある」と警告しました。

両報告には重要な論点が多く、質疑応答も時間が足りない状況でしたが、参加していた宮古出身の労働者は、先島諸島(宮古列島・八重山列島)への自衛隊配備の動向を指摘し、本土との連帯で阻止しようと訴えました。集会後の懇親会でも、沖縄各地域の歴史や文化や政治状況が話題になり、聞いていて大変勉強になりました。また、教育反対運動に関しては、改悪教育基本法や「つくる会」系教科書や現行教育制度を前提にした、困難な中でも粘り強く創意工夫ある闘いを展開している人々を知り、頭が下がる思いでした。
          
なお、谷田部さんのブログ「<平和と人権><八重山>−情報自衛隊の沖縄八重山配備に反対します。軍隊のいない島に自衛隊・米軍が来ませんように」では、沖縄八重山における教科書問題や自衛隊配備の動向が、随時紹介されています。ここからネット署名などもできるので、是非ご覧下さい。=>http://teyata.blog.ocn.ne.jp/blog/
 
佐藤和之(CS神奈川世話人)

現地報告で紹介された写真の一部



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