本文の先頭へ
LNJ Logo 処分撤回を求めて(178):卒業式処分発令の報告
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 0401kondo
Status: published
View


東京・全国の仲間の皆さんへ。

被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。

「処分撤回を求めて(178):卒業式処分発令の報告」を送信します。長くなりま
すが、最後までお読み下さい。

◆卒業式の「君が代」処分に抗議!処分者数延べ436名に

昨日3月31日、都教委の卒業式での「君が代」処分に抗議する集会・記者会見が全
水道会館で行われました。この集会は被処分者の会など都立学校六者(原告団)で構
成する卒入学式対策本部が主催して行いました。約120名の人々が参加して集会会
場を埋め尽くしました。

集会・記者会見では、対策本部より卒業式を巡る状況の説明、該当者6名(処分者全
員)の発言などがありました。

特に都立高校で初めて処分を受けた2名は、口を揃えて、「私たちの背後には都教委
の間違った教育支配で苦しんでいる多くの教員がいる。決して孤立していない。」と
確信を持って述べました。(その他の発言は長くなるので詳細は略します。)

◆3・10東京高裁(大橋裁判長)の「処分取消」判決を無視

今回の処分は、卒業式シーズンの最中の東京高裁(大橋裁判長)の一審原告逆転勝訴
(処分取消)の判決を全く無視して強行されました。都教委は最高裁に上告している
ことを理由に、「日の丸・君が代」を強制する10・23通達に基づく処分は「裁量
権の逸脱・濫用」「不法行為」との3月10日の司法の判断に背いて、処分をする
「無法者」の姿勢をあらわにしました。

(都教委がホームページで処分者数・処分内容・学校名を公表しています。)
  ↓(以下クリックを)
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/p_gakko/hukumujiko/100330-2.pdf

<卒業式の処分の内訳>

1.都立江北高校(定時制) 戒告(不起立1回目)
2.都立立川高校(定時制) 戒告(不起立1回目)
3.都立杉並総合高校 減給10分の1・6月(不起立3回目)
4.都立東大和高校 減給10分の1・6月(不起立3回目)
5.七生特別支援学校 減給10分の1・1月(不起立2回目)
6.北特別支援学校 停職6月(不起立6回目扱い)
 計6名

<学校種別>
 都立高校4名(うち初めての不起立2名)
 都立特別支援学校2名

<発令日> 3月30日
異例なことに該当者の学校又は自宅に2名以上の都教委職員が処分発令書を持参しま
した。

これで10・23通達に基づく「君が代」処分は延べ436名になりました。

★処分発令抗議・入学式で処分するな! 都教委要請行動★
 この状況を受けて都教委要請行動を行います。是非大勢来て下さい。
 4月4日(金)
  16時15分都庁第1庁舎1Fロビー集合
         (第2庁舎ではありません)
  16時30分〜 同庁舎25F107会議室
 ●都教委の都合で、急遽時間が変更になりましたのでご注意下さい。

◆以下、卒業式処分抗議声明(長いので一部略します)を貼り付けます。全文を入手
したい人は近藤までご連絡下さい。ファイルを送付します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
卒業式における「日の丸・君が代」不当処分に抗議する声明

3月30日、東京都教育委員会(都教委)は臨時会を開催し、卒業式での「君が代」
斉唱時の不起立などを理由に6名の教職員の懲戒処分を決定し、3月30日、該当者
に対する処分発令を強行した(内訳:高校4名、特別支援学校2名)。2003年1
0・23通達以来、2010年春までの延べ430名という前代未聞の大量処分(別
紙参照)に続く昨日の不当な処分の強行は、職務命令を根拠に処分を振りかざして、
教職員・生徒に「日の丸・君が代」を強制する教育破壊の暴挙である。私たちは、こ
の暴挙に満身の怒りを込めて抗議し、不当処分の撤回を求めるものである。

今私たちは、東京都・東京都教委を被告として、10・23通達関連の処分取消請求
訴訟を争っている。・・・3月10日、東京高裁第2民事部は、東京「君が代」訴訟
第一次訴訟において、一審判決を覆し原告167名の処分取り消しを申し渡した。同
判決は、「・・・原告の不起立・不伴奏が真摯な動機による「やむにやまれぬ行動
だった」と認めた。また、・・・「本件処分は、社会観念上著しく妥当を欠き、裁量
権を逸脱し、又はこれを濫用したものというべきである」と断じた。

また、都教委は、今年も非常勤教員などの採用選考において過去の卒業式などでの処
分を理由に採用を拒否している。一審が「10・23通達」とそれに基づく校長の職
務命令は、違憲・違法であり「いかなる処分もしてはならない」と判じた予防訴訟と
ともに、この問題も最高裁に係属している。・・・

今や学校現場は、10・23通達はもとより、・・・2006年4月13日の職員会
議の挙手採決等を禁止する「学校運営の適正化通知」などでがんじがらめにされ、教
職員が「物も言えない」雰囲気が蔓延しようとしている。・・・

私たちは、都教委の「暴走」にストップをかけ、自由で民主的な教育を学校現場に甦
らせ、生徒が主人公の卒業式・入学式を取り戻すため、生徒・保護者・市民と手を携
え、「日の丸・君が代」強制に反対し、都教委の暴圧に屈せず、不当処分撤回まで闘
い抜くものである。何よりもこの国を「戦争をする国」にさせず、「教え子を再び戦
場に送らない」ために!

2011年3月31日
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団
 共同代表  清川 久基  星野 直之
 連絡先:事務局長 近藤 徹
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・高裁逆転勝訴を力に。各裁判の傍聴をお願いします!・・・

★最雇用拒否撤回第二次訴訟第7回口頭弁論
4月25日(月)
 15時開廷(傍聴抽選なし・先着順)
 東京地裁103号(大法廷・定員100名)

★東京「君が代」裁判二次訴訟・地裁判決★
(東京地裁民事19部、05・06年処分取消請求、原告66名)
6月16日(木) いよいよ地裁判決日決定!
 12時40分原告・支援者弁護士会館集合(地裁へ行進)
 13時10分傍聴抽選〆切(予定)
 13時30分開廷
 東京地裁103号法廷(大法廷・定員100名)

★東京「君が代」裁判三次訴訟第5回口頭弁論
6月24日(金)
 14時40分傍聴抽選〆切(予定)
 15時開廷
 東京地裁527号(定員42名)
 →多くの人が抽選に並び大法廷(定員100名)の復活を勝ち取ろう!

●東京地裁・高裁への行き方 地下鉄霞ヶ関A1出口。徒歩1分。

下記HPでは行動予定、裁判資料、声明文などが入手できます。今回の高裁判決全
文、原告団・弁護団声明・東京弁護士会会長声明も速報掲載しましたので入手できま
す。
************
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「日の丸・君が代」処分取消訴訟原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090−5327−8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
被処分者の会HP↓(3月27日新規更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス
可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
************ 

Created by staff01. Last modified on 2011-04-01 20:55:41 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について