『週刊亜北斎』葉月3号〜海守るよりまずおのれ保安する | |||||||
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『週刊亜北斎』葉月3号の「世相吟詠」です。 ◆ 小事故で泣き寝入りする人もいて 「500人が死んだ大事故の遺族はいいなぁ」などと言ったら、多分袋叩きにあ うだろう。しかしちょっとだけ言いたい。同じ死亡事故でも、セスナ機で2名死 亡したような場合、遺族の主張は通りにくい。マスメディアも大々的には採り上 げてくれない。まして25年の慰霊祭など、考えるべくもない。 要は、団結の力があるからこそ原因追及もできるのだということだ。「一人の 命は地球より重い」と言っている人には、「数にも意味がある」ということも考 えてほしい。 ◆ 亡き親のカイショにすがるパラサイト 死亡通知を出さず、親の遺骨をリュックに詰めて暮らしていた人。そして親の 年金を黙って受け取り続けていた人。いやはや何とも‥‥。究極のパラサイトとい うべきか。 ◆ 海守るよりまずおのれ保安する 第6管区海上保安本部広島航空基地のヘリコプター「あきづる」墜落事故。 林6管本部長は謝罪したものの組織的隠蔽は否定。 ま、具体的に組織的な情報隠しがあったかどうかは別にしても、官一般に共通 の情報隠し体質があることはまぎれもない事実。原発しかり、警察しかり。さて 次はどの組織だろう。 ◆ 「看取られて死ぬ」が不思議な世になりそう 生活保護を拒否して暮らしていた人が、この猛暑で、扇風機もなく独り死ん だ。家族がいるはずなのに一人で死んだ人もいる。 孤独死は孤立死、そしてそれは「孤立した生」に行き着く。孤立しない生き方 を模索すべき時代。 さて、この猛暑はいつまで? ◆ 遠慮がちにツクツクボウシ鳴く猛暑 もうとっくにオレたちの出番だよな? とツクツクボウシも戸惑っているに違 いない。 このまま行けば日本には春と秋がなくなるのではないかと危惧をしている。 ・美しき二季が自慢の我が祖国 なんてことになりかねない。 亜北斎 Created by staff01. Last modified on 2010-08-22 23:04:35 Copyright: Default |