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中国：無錫のNikon光学儀器有限公司で連日のストライキ
台湾・中央社　５月１２日報道
（原文）
http://www.cna.com.tw/ShowNews/Detail.aspx?pNewsID=201005120098&pType0=aCN&pTypeSel=0

中央社　１２日　江蘇省無錫市の日系企業、Nikon光学儀器有限公司では連日大規
模なストライキとデモ行進が発生している。少なくとも十数名の労働者が中毒症
状を訴えたが、会社側がその事実を隠匿しようとしたのではないか、という疑い
が広まったことが原因と見られる。

香港「大公報」紙によると、４月２９日夜中１時ごろ、無錫Nikonの５０数名の夜
勤の労働者が突如目まいや吐き気を訴え、重い症状を訴えた労働者は病院で治療
を受けた。

無錫新区管理委員会の通達では、元凶は付近の薬品工場の廃水処理過程に問題が
あったとされた。現在、その薬品工場はすでに原因となった薬品の生産ラインを
停止し、汚水処理池も封鎖されたという。

しかし、アンモニアや硫化水素の濃度が基準値以下になったと政府関係者が発表
した４月３０日以降も、多数の労働者が中毒症状を訴えており、現在すでに300-400
人に達していると、何人かの労働者は語っている。

会社による検査では問題は見受けられなかったという。自分で病院に行って検査
を行った労働者のなかには二酸化硫黄中毒といわれたものもいた。Nikon工場以外
の周辺の労働者には中毒症状が報告されていないことから、労働者はNikon工場が
原因ではないかと疑っている。

５月７日から、疑いを持った労働者がNikon工場の入り口で抗議をおこない、賠償
を要求している。１０日と１１日には５００−６００人規模にまでふくらみ、昨
日の午前中には街頭をデモ行進した。

複数の労働者によると、現地政府によって派遣された数百名の機動隊と労働者の
間で衝突があり、２０名以上の労働者が負傷した。ある女性労働者は乱暴に引き
倒されたという。警察は数十名の女性労働者を無理やり車に押し込み、工場敷地
内へ連行し、外出を禁じた。連行され取調べを受けたものもいる。

無錫Nikonの呉舟平・総経理助理は、生産過程で有毒物質は使わない、労働者によ
るこういった反応の原因が何なのか当局の捜査の結果を待っている、と語った。
現在、工場は生産停止状態で、労働者には健康診断を実施しており、労働者の安
全が確認された時点で生産再開となる。

無錫Nikonは２００２年に設立され、光学機器や撮影機器生産で世界的に有名な日
本Nikon株式会社が中国に設立した最大の１００％子会社で、工場棟４棟、工員5500
人を有する。行員の９割以上が女性である。

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※その後１３日の香港紙「大公報」では、１２日現在、会社ゲート前には会社が
用意した大型バスが止まっており、バスで健康診断に向かう労働者の姿がみられ
る。デモや抗議はなく、多数の警官が警備に当たっているともある。会社の経営
陣によると、会社の健康診断を信頼できない場合は有給で健康診断を行い、その
費用も会社が負担するという。
http://www.takungpao.com/news/10/05/13/ZM-1256924.htm