「沖縄戦集団自決削除」教科書検定への政治介入に抗議・院内集会開かれる | |||||||
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2月1日(月)午後2時、衆議院第一議員会館第三会議室で、約40人が参加する、 教科書の検定・採択のありかたについて院内集会が開かれ、高校歴史教科書から日本軍強制沖縄戦「集団自決」削除させた教科書検定についての取り組みの報告がされた。 高嶋伸欣氏(琉球大学名誉教授)は、沖縄戦記述問題要請団により中学の歴史教科書での記述復活の可能性が出たと報告した。また、沖縄戦についての歴史・地理についての記述ミスを指摘され2004年度教科書検定で不合格にされそうになったのを曖昧な表現を付け足して誤魔化して合格した扶桑社版や、2008年12月に誤記誤植が多すぎるとして一度不合格にされた自由者社版の教科書が指摘部分の修正なしで、2度も合格してしまった教科書検定のデタラメさを説明した。さらに「沖縄戦」についての教科書検定に当時の大島理森文部科学大臣(現自由民主党幹事長)による政治介入のあったことを報告。そして、このことについての是正を見逃し続ける川端達夫文部科学大臣に会見して「しっかりしろ」と檄を飛ばしてきたとの報告があった。 石山久男氏(歴史教育者協議会前委員長)は、1996年に当時の野党であった自由民主党が「高校教科書検定廃止」を選挙公約に挙げようとしていた事実を挙げ、教科書検定の改善について述べた。 俵義文氏(子どもの教科書ネット21事務局長)は、先進国のほとんどが教科書検定がないことと、教科書検定審議会の傍聴禁止について示し、教育現場に合った学校ごとの教科書選択制度の導入を主張した。 佐藤満喜子氏(教科書問題を考える横浜市民の会代表)は、横浜市の教科書採択同一化についての横浜市教育委員会のお粗末な審議と顛末を紹介し、その不当性を主張した。 衆議院は本会議中だったが、民主党・社会民主党・日本共産党の6人の衆議院議員たちが入れ替わり集会に参加し、それぞれが発言をした。 赤嶺政賢(共産・沖縄)は、「『日本軍の強制による集団自決』教科書削除に抗議する沖縄県民大集会に参加した11万人の沖縄県民の声を活かし、県民規模の取り組みで決着をつけたいと国会で訴え続ける。」と発言した。 瑞慶覧長敏(民主・沖縄)は、「普天間基地問題も教科書問題も同じ視点にたって取り組みたい」と発言した。 服部良一(社民・近畿)は、「外国人排斥問題でも判るように、文部科学省・法務省・外務省が三悪であると、国会内でも話題になっている。何とかしたい」と発言した。 「無理やり事実を隠したり曲げるときには、何か裏があると考えるべきです」(ノーベル物理学賞・益川敏英博士)の言葉が思い起こされます。 ( ジョニーH ) Created by JohnnyH. Last modified on 2010-02-02 18:15:51 Copyright: Default |