ガザ情報:イスラエルの世論操作の手法 | |||||||
Menu
おしらせ
・2024総会(報告) ・レイバーネットTV(4/24) ・あるくラジオ(4/20) ・川柳班(投句「風」) ・ブッククラブ(6/8) ・シネクラブ ・ねりまの会(4/17) ・フィールドワーク(5/31) ・三多摩レイバー映画祭(6/2) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第89回(2024/4/10) ●〔週刊 本の発見〕第342回(2024/4/18) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/3/28) ●川柳「笑い茸」NO.152(2024/3/27) ●フランス発・グローバルニュース第8回(2024/4/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」89回(2023/12/31) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合
|
佐々木です。 新芽MLからの転載です。 イスラエルの世論操作の手法がよくわかる貴重な情報です。 転載ここからーーーーーーーー 寺尾です。 コリンさんからのメールの転送です。 メールの件名は(無題)でしたが「ネヴ・ゴードン教授の論考(コリンさんよ り)」としました。 重複して受信された方には大変申し訳ありません。御手数をお掛けしますが 削除してくださることでお許しください。 転送・転載歓迎。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 以下転送 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Subject: [AML 23620] (無題) From: "Global Watch/Paris" Date: 2009/01/18 21:39 コリンです。 イスラエルのネゲブ・ベン・グーリオン大学政治学部教授ネヴ・ゴードンの 論考の荒訳です。 イスラエルのメディア状態、またその質が少し分かります。 −−−−−転送可ーーーーーーーーー どのように、『倫理的な』戦争を売るのか? イスラエルによる情報操作は、驚くべきものであるだけでなく、恐るべきものだ ネヴ・ゴードン(ネゲブ・ベン・グーリオン大学政治学部部長、著作に『イ スラエルの占領』カルフォルニア大学出版局) 2009年、1月16-18日週末版 インフォ・パレスチナ・ネットに転載された仏語版から翻訳:http: //www.info-palestine.net/article.php3?id_article=5871 原文:How to Sell "Ethical" Warfare :Israel's Media Management is Not Just Impressive, It's Terrifying By NEVE GORDON http://www.counterpunch.org/gordon01162009.html 私の学生の一人が、昨日警察に捕まり、一夜を刑務所で過ごした。この学生 Rの軽犯罪は、ガザに対するイスラエルの攻撃に反対してデモしたからだっ た。ガザに対するイスラエルの容赦ない戦争の始まりから監獄にぶち込まれ た700人以上のイスラエル人に、彼は合流したわけだ。それらのうちの230人 はまだ鉄格子の中にいると推測されている。イスラエルの文脈の中では、デ モ参加者たちを弾圧し、抵抗の息の根を止めるこの戦略は、今までになかっ たもので、世界のメディアがそのことについて触れないのは、少々忌まわし いことだ。 同時に、イスラエルのメディアは、戦争批判を現地のテレビでは一切しない という具合に、政府の方針の言いなりになっている。実際、状況は、ジャー ナリストや司会者たちが、現在、軍のスポークスマンよりも戦争に対して批 判的ではないという馬鹿げた状態になってしまった。あらゆる批判的な分析 の不在によって、イスラエル人の78%、ユダヤ系イスラエル人の98%が戦 争を支持していることは、驚くにあたらない。 しかし、批判的な声を黙らせることは、世論の支持を得るための唯一の方法 とは言えない。一つの支持は、論理的な見かけを持った論拠によって、作り 出されるのだ。攻撃の後ろから戦争を支持するようにイスラエル人たちを説 得するために、これらのメディア、軍と政府が用いている方法の一つは、ハ マースに対して、倫理的な軍事行動をイスラエルがしていると主張すること だ。アイヤル・ワイズマンのように、その論理は、彼の著作『Hollow Land』で、的確さを持ってそれを観察されたように、自制の論理である。 イスラエルのメディアは、イスラエルの自制について、軍隊がしえることと 実際に彼らがしていることの落差について主張しながら、継続的に強調して いる。ここに、イスラエル人たちが現況について日毎に聞いている繰り返し の例をいくつか挙げよう。 1) イスラエルは、予告なしに、飛行機でパレスチナの家々を 空爆できる。しかし、軍事担当者が、個人的に住民と、−少なくとも電話で −、攻撃の10分前には連絡を取り、彼らの家が破壊される時点にいることを 通告している。言外に、イスラエル軍は、予告なしにも破壊できるのだ、し かし、人間の生命を尊重するから、それをしないのだ、と言わんばかりなのだ。 2) イスラエルは、壊滅的なミサイルを発射する数分前に、意 地悪な爆弾 −家を本当には破壊しない− を使用している。ここでもまた、 イスラエル軍はもっとパレスチナ人を殺すことができるが、それをしないこ とを選択しているのだということを見せようとしている。 3) イスラエルは、アル・シファ病院にハマースの指導者たち が避難していることを知っている。このことを言明しつつ、イスラエルは、 その手段を持っているにもかかわらず、この医療センターを壊滅させるよう なことはしないのだということを見せているのだ。 4) 人道危機のために、イスラエル軍は、一日に数時間ずつ、 人道支援物資のトラックがガザ地区に入れるように、攻撃を停止している。 ここでもまた、イスラエル軍は、これらのガザへの搬入を禁止することもで きる、というものだ。 これらのライト・モチーフによってイスラエルが送っているメッセージは、 ターゲットとしている聴視者によって、二つの異なった意味合いがある。 パレスチナ人たちには、このメッセージは、明らかな脅迫のメッセージだ。 イスラエルの自制は、終了することもあり、いつも新しいエスカレートがあ り得るのだということだ。イスラエル軍の現在の攻撃の殺人的能力がどうで あれ、その考えは、パレスチナ住民に、暴力はもっと殺人的でもっと激しく することもできるのだということを見せつつ、彼らを驚かすことだ。暴力が 意味するもの、行使された暴力とこれからあり得る暴力は、常に危険な脅威 であるということだ。 イスラエル人たちには、メッセージは、倫理的次元である。イスラエル軍 は、所有している暴力の巨大な兵器によって盲滅法に荒れ狂うこともできる が、このような選択はしない、なぜなら、ハマースと違い、この軍隊は、人 間の生命に対する価値を認識しているからだというものだ。 この最後の引用は、イスラエル人たちにとって、かなりの反響を持っている ように見える。しかしながら、それは、間違ったモラルに基づいている。我 々は、もっと暴力的に振る舞うことができるが、自制を選択しているのだ、 という事実は、どのような場合においても、モラルの次元ではない。イスラ エル軍は、ガザ地区全体を壊滅することができるが、実際は、建物の15%し か壊していないという行動は、モラルの行動ではない。イスラエル軍が数千 人の子供たちを殺すことができるが、300人「しか」殺さないのだと言う 『強固になった鉛』作戦を少しも倫理的な作戦にはしないのだ。 結局、この戦争のためのこれらの行動を支援するためにイスラエル政府が援 用しているモラルは、むなしいことだ。だが、これらの行動は、現実には、 今日の暴力の最初の源を見つめるというイスラエルの意志の欠如を明らかに しているのだ。それは、ハマースではなく、ガザ地区、西岸地区、東エルサ レムの占領である。 私の学生Rや他のイスラエルのデモ参加者たちは、この明らかな事実をよく 理解しているように思える。彼らが表現することを妨げるために、イスラエ ルは、彼らを逮捕して、市民の自由を押しつぶしているのである。 --------------------- Original Message Ends -------------------- Created by staff01. Last modified on 2009-01-20 12:58:27 Copyright: Default |