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死ぬな!辞めるな!闘おう!通信
08年07月15日 発行■人事交流=強制配転に反対する近畿郵政労働者の会
 
「闘う力」、「歌う力」、「踊る力」、の豊かさを知った一日
武庫川ユニオン第21回定期大会と20周年を祝う集い

7月13日(日)、尼崎労働福祉会館において武庫川ユニオンの第21回定期大会と結成20周年を祝う集いが開催された。午前11時に始まった定期大会は組合員の2/3が出席(委任状を含む)した。400人組織ともなると代議員制を敷く組合が多いが、武庫川ユニオンは組合員一人ひとりの声を受け止める直接民主制を採用している。副委員長の鳥羽さんが仮議長の挨拶を行い、議長団に、ふれあい分会と尼崎市役所分会の組合員が選出された。冒頭の委員長挨拶の要旨は、20周年という節目で武庫川ユニオンは二十歳、大人の仲間入りをした。500人組織を展望したが、その途上の400人である。市役所分会の闘いを始め課題は山積みであり、一人ひとりの組合員の成長を含めて1、000人組織を目指すとのことであった。

名古屋ふれあいユニオンの連帯メッセージを読み上げた後、小西書記長から活動経過および新年度の活動方針の提起があった。華々しい闘いを展開した、100名の加入があったが、組織拡大としては課題を残したと言える。新年度には新しい分会の結成が見込める。グローバルエアカーゴ分会において協約を締結しないことを巡って8時間のストライキを貫徹した。生鮮食品の職場では珍しい、現在は解雇撤回闘争が進行中である。マブチ分会における闘いは勝利的に和解したことが報告された。尼崎市役所分会の闘いについては当初長期間のストになるとは想定していなかった。甘い見通しであったが、労働組合が許せないことは許せないとして闘ったことで尼崎地域の闘いにとどまらず、全国の非正規労働者の闘いへと広がり、派遣業者が入札を思いとどまり、結果として直接雇用を勝ち取ることが出来た。今次の体制において、市役所分会が闘いに突入した際他の職場における取り組みが疎かになると言う欠点がもう一方で露呈した。この問題を克服し組織強化を図りたい、とのことであった。

情勢を巡って、世界中で原油価格の高騰による問題・闘争が生じている。スペインでは漁民のストライキが巻き起こり町には魚が無くなった。組合員から日本人は何故ストライキに立ち上がらないのかとの強い批判がある。この問題については改めて真剣に考える必要がある。組織強化を巡って新たな専従を迎えるためにも500人組織をなんとしても達成したい。自分の問題から出発するが自分の隣にいる非正規職の労働者の問題について取り組めるようにしたい。組織拡大のためには拠点を作ってきた、地域・職場に組織化の出来るオルガナイザーを育てていきたい。外国人労働者の通訳が出来る専従も育成していきたい。制度政策闘争として尼崎市役所に対してリビングウェッジ条例の制定を求めてきたが、大きな前進があった。今年度中に条例制定を求めていきたい。来年の市議会議員選挙は現職を応援する。方針提起の最後に春闘が終結していない環境クリエイト分会において、賃上げを求めて7月中にもストライキを構えて闘うと結んだ。
大会資格審査報告によって大会が成立したことを宣言した後、2007年度の会計報告と2008年度の予算案の提起が行われた。会計監査報告がなされ、その後質疑応答に移った。最初に市役所分会の労働者からは無期限ストライキによる闘いとなったが支援のもとで勝利できたことについてのお礼があった。次いでこれからの格差社会との闘いにおいて、資本からの攻撃が続くことに対して労働組合としての職安機能の確立が必要ではないかとの意見が表明された。答弁として阪神・淡路大震災の際に検討したことがあったが、労働条件を要求することと受け入れ企業との付き合いの関係で色々と苦悩する点があるので、人材供給事業については今後の検討課題としたいとのことであった。クリエイト分会からは闘争を設定しているので、その際支援をお願いしたいとの訴えがあった。マブチ滋賀支部の外国人労働者からは今年はみんなの力で尼崎市役所などを闘ったので、段々やる気をもらった。凄いことをしているが、今の日本ではもっともっと武庫川ユニオンの力が求められているのではないか。武庫川ユニオンが燃えるようにお願いしたいとの発言があった。07年活動経過報告・08年度活動方針案・07年度会計報告・会計監査報告・08年度予算案が一括して採択された。スト権確立投票は全員の賛成で承認され、人事については全ての候補者が賛成多数で信任された。

会場を移して祝う会が行われ、料理と飲みものを口にしながら、20年の歩みを編集した映像上映有り、バンド演奏有り、市役所分会の闘いを再現した演劇有りで、時折笑いを誘いながら闘いの経過を分かり易く紹介する催しであった。支持協力関係の新社会党の県議・市議団、顧問弁護団の発言もあった。和気藹々とした祝う会が行われ、運動そのものを楽しみながら取り組むという武庫川ユニオンの良い面が伝わってくる一日であった。


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