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LNJ Logo 社民党不当解雇裁判、控訴審でも不当・反動判決!
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投稿者: 松下信之

控訴審でも不当判決
―司法反動に屈せず、社民主義再生の闘いの場は最高裁判所へ―

 本日、社民党現執行部による「整理解雇」に対して解雇無効を訴えていた裁判の判決で、東京高等裁判所は原告敗訴というたいへんな不当判決を言い渡しました。東京地方裁判所の不当判決に続き、東京高等裁判所までが不当判決を出したということから、日本の司法反動がここまで進んでいる現実を、私たちは直視せざるを得ません。

 いわゆる「整理解雇4要件」は、労働者の首切りに最大限の制約を加えるものであり、三井・三池闘争をはじめとした日本の労働者・労働運動が、社会党の政治的支援を得ながら、文字通り血を流しながら勝ち取ってきたものです。その労働者の基本的権利を、こともあろうに法的には社会党の後継政党である社民党現執行部が自ら否定し、裁判所の不当判決を促進し、不当判決によって形式的に救われ、司法反動を歓迎して小躍りしている姿を見たら、志半ばで倒れた社会党の同志たちは満身に怒りが満ち溢れるに違いありません。この不当判決によって、経営者は恣意的に労働者の首を切ることができるという、労働者にとって悪夢のような社会が生み出されることでしょう。それを促進した社民党現執行部は、自ら社会党の歴史と社会民主主義を否定したのです。

 社民党現執行部は、東京地方裁判所の不当判決以降、被解雇者への抑圧と人権侵害を強め、出勤闘争への刑事告訴をちらつかせた弾圧、憲法で保障された表現の自由であるホームページ・ブログへの攻撃を強めただけでなく、社民党全国連合事務局を強権的に支配し、「働く者がものを言えない職場」へと事務局を変貌させました。今回の原告敗訴は、単に「整理解雇4要件」が事実上死文化されただけではなく、社民党現執行部による憲法違反とも言える一連の非民主的な弾圧と人権侵害を司法が容認するという、言葉に言い表せないほどの反動性を持つものです。

 かつて衆議院の小選挙区制に反対し、社会党に期待を寄せていた知識人も、社民党現執行部のていたらくと腐敗に愛想を尽かしているのです。そんな社民党であるにもかかわらず、被解雇者は党費を納め、選挙カンパを払い、党活動の案内が来るのを待ち続け、主体的に社民党を支援し、自主的に選挙活動を応援し続けてきています。

 不当解雇撤回の闘いはまだまだ終っていません。被整理解雇者は直ちに上告への準備を進め、新たな闘いのステージはいよいよ最高裁判所へと移行します。また、もう一人の被整理解雇者も一審の不当判決に屈することなく、控訴審へと不当解雇撤回の闘いを続けています。

 私たちは、社民党現執行部による不当解雇によって一段と進んだ司法反動に抗し、不撓不屈の精神で、政党職員の労働基本権を擁護し、社民党を社会民主主義の中核的政党として再生させる闘いを断固として継続します。この間、裁判闘争の行方を注目し、被解雇者と当ネットワークに大きなご支援をいただいた党員・党支持者・労働者・市民の一人一人に心から感謝申し上げるとともに、これからの闘いに一層のご理解とご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

2007年9月13日

社民党不当解雇撤回闘争支援ネットワーク
http://www.shaminto.net/
代表世話人・木村健二ほか

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