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LNJ Logo 声明・社民党職員解雇無効裁判の控訴に当たって
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投稿者: 松下信之

社民党現執行部による一方的な「整理解雇」の無効を争った東京地方裁判所での一審では不当にも原告の訴えが退けられたため、被解雇者は本日、東京高等裁判所に控訴の手続きをおこないました。

 第一審判決は、「政党職員には労働法制は適用されない」という社民党現執行部のあまりに無茶苦茶な主張を認めることはありませんでした。その意味で、この裁判はようやく本来の労働裁判となりましたが、具体的な「解雇4要件」については原告の主張を認めませんでした。被解雇者は憲法で保障された権利を行使し、東京高等裁判所の公正な判断を仰ぐこととしました。

この裁判闘争は、当初から予想されていた通り、「解雇4要件」の死文化を阻止し、すべての労働者の雇用を守る闘いとなりました。社会民主主義を実行行為で否定する社民党現執行部に対して、労働者の基本的権利を擁護し、日本における社会民主主義を確立することが私たちの目標です。社会民主主義を再生させるためには、社民党現執行部と闘わなければならないという矛盾に満ちた現実に、被解雇者と私たちは向き合わざるを得ません。

第一審の不当判決が伝わると、全国から多くの激励と怒りの声が当支援ネットワークに寄せられました。「こんなことで解雇が許されるなら、日本でクビの切れない労働者はいなくなる」、「自分も解雇撤回を闘っているので、ぜひ頑張ってほしい」、「社民党が労働者の出勤闘争を刑事弾圧しようとするなんて、昔の社会党はどこに行ってしまったのか」、「30年間社会新報を購読しているが、この解雇問題をきっかけにお金のムダではないかと考えている」等々、本来は社民党の熱心な支持者であるはずの、弱い立場にある市民・労働者が、この整理解雇をきっかけに社民党に愛想を尽かす寸前まで行っています。

 社会民主主義を自らのメンツと自己保身のために破壊して、恥じるどころか『社会新報』紙面で堂々と「勝利宣言」している社民党現執行部の姿は、滑稽かつ醜悪です。これでは社民党候補者や党員が、自信を持って社民党支持を訴えられなくなるのも当然です。統一自治体選挙で多くの社民党候補者が、社民党色を出さずに選挙戦を闘っていますが、これは選挙の戦術・戦略の問題だけではなく、「社民党」を前面に出すと自分への支持が広がらないと考えているためではないでしょうか。社民党候補であることへの自信がない。「自社ブランド」への自信がなければ、「営業」も「拡販」もできるはずがありません。社民党候補者、党員から自信を奪っているのが、他ならぬ社民党現執行部の言行不一致です。

 全国から多くの激励を受けて、私たちはこの闘いが、単に被解雇者の雇用問題であるだけではなく、すべての労働者の労働基本権と社会民主主義を守り、社民党を真に社会民主主義の政党として再生する活動だということを、いよいよ具体的に理解するようになっています。この裁判闘争の勝利なくして、社民党の政治的復活はあり得ません。私たちは第一審の不当判決にひるむことなく、被解雇者を支え、全国の良識ある社民党員、党支持者、市民、労働者とともに東京高等裁判所での闘いに勝利します。

2007年4月23日
社民党不当解雇撤回闘争支援ネットワーク
代表世話人・木村健二ほか

http://www.shaminto.net/

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