例会報告〜ワーキング・プアの現場から | |||||||
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海樹です。おそくなりましたが、例会報告です。
レイバーネット例会報告 11月14日、東京しごとセンターにおいて、レイバーネット日本の11月例会「ワーキング・プアの現場から」が開催され、50名が参加した。例会で は、首都圏青年ユニオン、女性ユニオン東京、出版ネッツの方々が現場での実体験をふまえて報告をおこなった。 やっとの思いで見つけたハローワークの求人 が偽装請負の仕事だったといった実例が報告されたり、仕事についても5ヶ月で契約を切られてしまう(有給休暇を取らせない経営側の作戦)、賃金が安過ぎるためせっかく労働組合に入っても組合費を払うことができずに組合から離れざるを得ない実態がある、組合は団交に次ぐ団交で疲れてしまっている、などといったことが報告された。 参加者は改めて改善しない労働現場の実態を実感した。例会に参加した若い方々は口々に「働いても将来が見えないのがつらい」と訴えていた。 コメンテーター役の石川源嗣氏(労働相談センター理事長)は、「月500件もの労働相談があり、とても対応しきれない状態。ボランティアも84名登録しているがおいつかない」と働く現場の労働条件がますます深刻になっている点を指摘した。 続いて、参加者を交えて意見交換が行われたが、「組合を結成して事態が改善したという事例をマスコミの取材で切々と話しても、その部分はカットされ、かわりに、景気が回復して来ても職に就けない“可愛そうな人”といったような取り上げ方がされるのはどういうことか」という怒りの声があがったり、労基署に相談にいくと「はやくお嫁に行きなさい」などとあしらわれたという事例などがあがったり、次々と報告が述べられた。 また映像で、産廃の運搬処理会社「タケエイ」の闘争(会社が社員にしますと約束しながら1年の有期雇用にしていたという)が紹介されたりした。 話しは、今後、どうすればいいのか?に移っていった。総論としては、個人の対応には限界があり、労働組合で集団的労使関係を築くことが必要という意見で一致した。若い方からは「労働組合というと“とっつきにくい”のはたしかだが、組合の中で自分自身が活かされると思えれば忙しくても出席する」という発言があった。 また、これからは「スペシャリストが主導する組合は伸びない。現場の当事者が声をあげてたたかうことが重要」、「非正規雇用の圧倒的多数 は女性であり、女性労働者の組織化が大きな課題」とする意見がだされた。 例会は、その後二次会会場に場を移し、さらなる意見交換、情報交換を重ねた。 杜 海樹 Created by staff01. Last modified on 2006-11-20 09:29:38 Copyright: Default |