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重慶特殊鋼工場労働者の抗議行動鎮圧され2名死亡

 自由アジア放送局、燕明記者の報道 2005.10.07

 重慶市で開幕するアジア太平洋市長会議の前夜に当たる金曜日(10/7)、重慶特殊鋼工場の労働者は抗議集会を開いたが、弾圧され、労働者代表3名が逮捕、24名が殴られて負傷し、その内の2名が死亡した。

数千名のリストラされた労働者は、指導者がいなくなり、統一した行動がとれない状態にあるが、事態は依然緊迫している。以下は自由アジア放送局・燕明氏の報道。
 
重慶特殊鋼工場の数千名の労働者による抗議行動は2ヶ月以上続いている。木曜日(10/6)午前、市役所前で行われた座り込みが強制的に排除された。その日の夜、工場の外の国道で徹夜の座り込みが行われた。金曜日の博訊新聞が伝えるところによれば、午前10時半、警察は路上のバリケードを撤去し、千人以上の公安警察と機動隊を警備についている。11時半、現場にはまだ多くの人がいた。しかし指導者が逮捕されたため、統一した行動がとれない状態にあった。
 重慶特殊鋼工場の何さんは記者に次のように語った。警察は朝6時半から逮捕と殴り込みを開始し、2名の老女が死亡した。今日の朝6時半に警察に逮捕されたのは3名の労働者代表で、その内の1人は陳応明、もう1人は杜麗華である。8時半になると、200人以上の私服警官が労働者の中に潜り込み、警察の車2台をひっくり返した。警察は即座に機動隊に連絡し200人あまりの機動隊が駆け付け、誰彼かまわず殴りだした。わたしが知るかぎり、24名が入院し、2名が亡くなった。70歳と50歳の女性同志である。
 別の被リストラ労働者も、2名が死亡した、彼女らは殴れ蹴られて死んだと証言した。
 もう1人の被リストラ労働者は、10月6日10時に、工場内のスピーカーが交通妨害は違法行為であり、指導者は逮捕されると放送していたと述べた。
 そこで記者は重慶市公安局に取材し、指揮センターが警官隊を派遣したことをつかんだ。指揮センターは「われわれは取材に応じられない。宣伝課に行きたまえ」と述べた。
 ところが、公安局宣伝課は電話を受ける者がいなかった。また重慶市役所の電話も話し中でつながらなかった。
 重慶特殊鋼工場はもともと面積4.5km2、2万人以上の労働者を擁する大工場であった。労働者が街頭に出て抗議行動を起こす原因は、早くから報道されていた事なのだが、以下の通りである。
 この工場は今年の7月に破産を宣言した。しかし解雇契約、解雇後の労働者の待遇などに関する処置が不適切であった。古参労働者によれば、工場が破産宣告する直前に、東華会社なる会社が設立され、工場の財産設備を占有し、返却していない。誰もが汚職があったと思っている。東華会社が占有している工場内の設備、建物、土地など全ての資産は、工場が破産したのであるから、法律に従って売却し、その基金をみんなに分配すべきだ。未だに問題が解決しないのは、分配もせず、売却もしないからだ。東華会社は、重慶市共産党経済委員会と個人が起こした私営企業である。会社は今でも営業を続けているが、毎月のように欠損を出しているらしい。このままでは、すべての資産が持ち去られてしまうのではないか。(博訊記者・蔡楚)

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