がんばれ「プロ野球選手会」ユニオン | |||||||
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ゼネラルユニオンの強み1985年に労働組合日本プロ野球選手会が結成されたとき、労働戦線の再編問題 で揺れていた当時の総評書記局ではちょっとした騒ぎになっていた。 1975年のストライキ権奪還ストライキ(スト権スト)の敗北以降、急坂を転げ 落ちるような労働運動の敗退の中で、数少ない前向きの新しいニュースだったから だ。 あれから約20年が経った。9月7日付けの「朝日新聞」朝刊1面を見て、深い感 慨を持った労働運動体験者は多かったと思う。私もその一人だ。 新聞の1面トップに「ストライキ」の文字が躍るのは、おそらく75年のスト権ス ト以来、30年ぶりのことではないだろうか。 日本プロ野球選手会に対して激励のエールを送りつつ、二つ感想を述べたいと思 う。 一つは日本プロ野球選手会が個人加盟の労働組合であるという点だ。やはり、今の 日本社会と向き合い、闘おうとするとき、それがプロ野球であれ何であれ、ゼネラル ユニオンでなければ対応できないことを示してはいないだろうか。 二つ目は、一つ目とも関係するのだが、戦後の上意下達の企業社会の腐敗と解体状 況の凄まじさを、日本プロ野球組織や12球団オーナーの無責任な対応が見事に表現 しているのではないだろうか。彼らは責任ある対応をまったく示さないまま、他人の 影に見を隠して時の過ぎるのを待っているだけだ。 日本的企業社会が根元から崩壊しつつある。それとの対比で、ゼネラルユニオンで ある日本プロ野球選手会の何というみずみずしい姿であることか。 希望がほの見える思いだ。 江藤正修 Created byStaff. Created on 2004-09-08 19:27:55 / Last modified on 2005-09-05 02:59:56 Copyright: Default |