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大慶・遼陽労働者のその後
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中国、大慶での抗議行動はまだ続いているようです。

3月28日(木)には鉄人広場(石油管理局前の広場)では1000人規模の抗 議行動があったことが確認されています。広場では、警察による弾圧(拘束)が あるのでは、といううわさが広場を飛び交っているようです。

4月1日(月)には一万人以上の労働者が石油管理局前の鉄人広場で請願行動を展 開しました。この日は広場にいた機動隊は少なくなっていたのですが、その代わ りに多くの私服警察が、あちこちで労働者の行動を監視しているようです。

4月2日(火)にも一万人近くの労働者が続けて請願行動。政府は4月4日、5日の 両日に、抗議行動の中心場所になっている鉄人広場でイベントを行うので、すべ ての請願者は広場に入ることはできないと通達したそうです。

遼陽では状況は厳しいようで、逮捕された四人の労働者が起訴されました。当局 による監視と弾圧がつづいているようです。以下は、中国労働者通信からの最新 情報と香港紙に掲載された関連ニュースです。

稲垣 豊(APWSL日本委員会http://www.jca.apc.org/apwsljp/)

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大慶と遼陽労働者の闘いの動向

2002年4月2日

遼陽では、3月30日に四人の遼陽鉄合金工場の労働者代表である姚福信、ホウ 慶祥、肖雲良、王兆明が、非合法デモ行進の罪で正式に起訴された。彼らの家族 はすでに弁護士を探し始めている。

大慶では、韓東方(中国労働者通信の代表)が4月2日に大慶の労働者から得た 情報によると、3月1日から始まった労働者の抗議行動は現在も続けられてい る。大慶石油管理局が一方的に早期退職者との協約を破棄したことに抗議したも のである。3月5日、市政府は10人の労働者代表との交渉に応じたが、10人の労働 者代表は交渉中市政府ビル内に拘束された。数日後、彼らは元の上司に呼び出さ れ、二度と抗議行動には参加しない、もし参加したらサイド拘束されるという誓 約書にサインさせられた。それ以降この10人の労働者代表たちは行動に参加して いない。

3月4日ごろ、60歳前後で大慶の労働者の抗議行動に参加していた退職者が警察に 逮捕された。同じときには50歳くらいの女性労働者が、鉄人広場でアジテーショ ンした後に、三人の私服警察に拘束されている。

中国労働者通信

(以上)

*写真は遼陽市政府前で抗議する労働者。市政府のゲートに掲げられているスローガンには「法に従った行政を よりよき公僕を目指そう」と書いてある。

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逮捕された労働者リーダーが心臓病で入院

香港紙「明報」2002年3月30日

(中国)東北地方の遼陽での労働争議はいまだ収束しておらず、昨日も300人以 上の遼陽鉄合金労働者が市政府前で抗議行動を行い、逮捕されている四人の労働 者代表の釈放を要求した。逮捕されている労働者代表の一人である姚福信の娘、 姚丹は昨日本紙の取材に対して、姚福信が心臓病を発症したので入院したが、家 族の面会は認めないという電話が警察からあったことを明らかにした。

姚丹は本紙の電話インタビューに応じた際に、昨日、遼陽市公安局長が自ら家に 電話をしてきて、姚福信は心臓病による高血圧で入院した、公安局はすでに入院 費1万元を立て替えている、家族の面会は認められない、と語ったことを明らか にした。

彼女は、父親は逮捕されるまでは心臓に問題はなかった、家族も心臓病になった ことはなかったと語った。彼女は、父親が拘置所で暴行を受けたのではないかと 父親の身の安全を心配している。なぜなら警察は父親は心筋梗塞を患い、それは 数分後には死亡する可能性があると語ったからである。

54歳の姚福信は、抗議行動を組織したとして今月17日に当局に逮捕された。 姚丹は、当局はすでに抗議行動の組織者の性質を、「国外敵対勢力との結託」を 含めたレベルにまで高めていると語った。

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独立労組の雛形が登場 香港紙「明報」2002年3月28日

今月、遼陽と大慶で発生した労働争議では、中国労働者のうちに独立組合の組織 の萌芽が見られた。かれらは代表を選出し、組織名で公開状を発表し、各工場の 労働者リーダーが相互に連絡を取り合っていた。しかしこれらの団体の組織基盤 は依然として脆弱で、政府の硬軟織り交ぜた対応に耐えることができず、急速に 瓦解した。(明報中国取材班)

政府家の中華全国総工会は、現在国内で唯一の合法的労働組合であるが、今回の 東北地方における労働争議では、労働者たちは臨時労働組合を結成した。大慶油 田の労働者は「大慶石油管理局早期退職者臨時労働組合委員会」を結成して、労 働者代表を選出した。遼陽でも「全遼陽鉄合金工場倒産失業労働者」と称する臨 時組織を結成し、姚福信などの労働者代表を選出して政府と交渉した。

組織的抗議行動と公開状の発表

遼陽での大規模なデモでは、鉄合金工場の労働者だけでなく、紡績工場、紙工 場、印刷工場、機械工場、液化シリンダー工場、皮革工場など約20社の工場労 働者が参加した。(訳注:すべて国有企業)

記者はすでに倒産した鉄合金工場の入り口で、いくつかの公開状が貼り付けられ ているのを発見した。内容は、遼陽市人民代表主任のキョウ尚武の罷免要求、遼 陽市の解放、遼寧省長の薄熙来が汚職調査を行うことなどを求めたものである。 公開状は全遼陽鉄合金工場倒産失業労働者の名義で発表されており、日付はそれ ぞれ今月の4日と5日のものである。すでに20日以上も経過しているが、公開 状は依然として入り口に貼り付けられており、はがされていない。

公開状には福祉的待遇を勝ち取ること以外に、前省長である張国光(現湖北省 長)に矛先が向けられており、彼こそが遼陽鉄合金工場を倒産させた張本人であ ると指摘している。遼陽鉄合金工場の労働者は、現遼寧省長の薄熙来が真相を理 解するために遼陽を訪れることをもとめ、中央が調査に介入することを期待して いる。

交渉権をかちとり腐敗官僚を懲らしめる

請願に参加した李という姓の遼陽のある労働者は、労働者の権利を保障するため に、人民代表大会が国連人権規約の中の「独立労組の結成」条項を批准し、労働 者が独立組合を結成することを承認し、団体交渉権を確保することを要求してい る、と語った。それ以外に、労働者は「生活をまもれ!」という要求以外に、政 府は腐敗をと堕落官僚を取り締まれ、という要求を出した。

この労働者は、今回の労働争議には組織性があったと語った。レイオフ労働者が すでに集団で告発を三年間続け、反腐敗の告発状を中央規律委員会に送ってきた が、何の反応もなかった。今回の争議の過程では、討論だけでなく、多くの公開 状を発表し、要求を出し、そして姚福信などの労働者代表を選出した。一連の行 動には組織者と考案者がいた。また、それまではそれぞれの工場の抗議行動で は、指導者はいたが、各工場の労働者リーダーは互いに知らなかったが、今回は 違った。遼陽市の数十人の労働者代表は、事前に何度か集まり互いに連絡をとっ ていた。

指導者は逮捕し、労働者にはなだめる

しかしうねり来る労働争議に対して、当局による硬軟おりまぜた対応に、労働者 の組織は、まもなく切り崩される。政府は一方で、レイオフ労働者の生活苦を救 済するための救済金を支出したり、再就職を斡旋するなど、労働者の部分的要求 を受け入れている。その一方でまた大量の警察や武装警察を動員し、労働者代表 を逮捕し、次に誰かがデモ行進を組織すれば、その人間を逮捕すると公言してい る。

逮捕された労働者代表の姚福信の妻である郭秀静は、昨日本紙に対して、何人か の労働者指導者が逮捕されてからは、誰もデモを組織できない、「誰も公然と立 ち上がれない」と語った。

(以上)


Created byStaff. Created on 2002-04-06 21:39:58 / Last modified on 2005-09-05 02:58:50 Copyright: Default

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