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2025/08/17 資本論を読む会(世田谷)のご案内

◆当会主宰の宮崎氏による英語版翻訳『資本論』(宮崎氏による英語版の翻訳)をテキストにした輪読会です(もちろん各出版社刊の邦訳と読み比べています)。
 前回も第一篇「商品と貨幣」第一章「商品」、第2節「商品に込められる労働の二重性」(全集版は『商品に表される労働の二重性』)のところを輪読しました。
 第一節で学んだ商品の要因たる「使用価値と交換価値(価値)」を、今度は労働の面から具体的有用労働(使用価値を形成)と抽象的一般的人間労働(価値を形成)の観点から考察していきます。「具体的有用労働」については「使用価値」を作る労働であり、上着とリンネルとはそれぞれに仕立て機織りというようにちがった労働で生産されます。商品の使用価値に含まれているのは、一定の合目的な生産活動(有用労働)ということです。
 このようにいろいろな使用価値には、質的にちがった有用労働がそれぞれに含まれていることが商品として相対する条件です。しかし、質的に違った有用労働を含む商品が互いに交換される(交換価値を生じさせる)ということは共通のものがなければなりません。それが「平均的に誰でも普通の人間が、特別の発達なしに、自分の肉体のうちにもっている単純な労働力の支出」(全集版原頁59)であるということです。もちろん単純な平均労働も国が違い、文化段階が違えばその性格は違うのですが、現実の中では「より複雑な労働は、ただ単純な労働が数乗されたもの」とみなされ、「より小さい量の複雑労働がより大きい量の単純労働に等しい」ということになります。「このような換算が絶えず行われていることは、経験の示すところである」(同前同頁)とマルクスは述べます。
 検討した内容の報告は割愛しますが、商品の「価値」にかんする議論はまだまだ続きます。

◆当読者会では、『資本論』を読み、参加者それぞれが思い思いの見解で意見を交わしています(多々脱線あり)。世界秩序がドラスチックに変動すなか資本主義の変容も進んでいます。国内情勢も与党の過半数割れと”ポピュリズム政党”やそれに準ずる政党が躍進し、政治情勢は大きく動きつつあります。
 当会には資本主義に反対の方や賛成の方も参加なさっています。テキスト(英語版宮崎氏訳)は英文、和文とも用意してあります。手ぶらでご参加ください。共に学び語り合いましょう。また、メーリングリストへの登録により、Zoomでの参加も可能です

           記
◆日時
 第192回  2025年 8月 17日(日) 午後6時半より9時まで。

◆テーマ
 第一篇「商品と貨幣」第一章「商品」の第2節「商品に込められた労働には二重の性格がある」(「商品に表される労働の二重性」)検討します。
 ★会場は三軒茶屋のキャロットタワー3F 生活工房スペースCです。
 世田谷区太子堂4丁目1−1 ☎ 03-5432-1543(生活工房) 東急田園都市線 三軒茶屋駅前。
」 会費・入会金は無料ですが、1〜200円以下でのカンパをお願いしています。
 第193回(9/7)、第194回(9/21)第195回(10/5)と続く予定です。

◆連絡先
 資本論を読む会(代表 宮崎恭一) kyo-miya@k08.itscom.net 03-3720-1621(宮崎) メーリングリストの会員も募集中です。

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