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2019/10/14 中止 「あいちトリエンナーレ」『表現の不自由展・その後』(8/1〜10/14、名古屋市)最終日

「表現の不自由展・その後」は中止となりました。
参照:https://news.yahoo.co.jp/byline/itokazuko/20190804-00137002/

案内→https://censorship.social/

 「表現の不自由展」は、日本における「言論と表現の自由」が脅かされているのではないかという強い危機意識から、組織的検閲や忖度によって表現の機会を奪われてしまった作品を集め、2015年に開催された展覧会。
 「慰安婦」問題、天皇と戦争、植民地支配、憲法9条、政権批判など、近年公共の文化施設で「タブー」とされがちなテーマの作品が、当時いかにして「排除」されたのか、実際に展示不許可になった理由とともに展示した。
 今回は、「表現の不自由展」で扱った作品の「その後」に加え、2015年以降、新たに公立美術館などで展示不許可になった作品を、同様に不許可になった理由とともに展示する。

「あいちトリエンナーレ」『表現の不自由展・その後』開催概要
開催期間:2019年8月1日(木)〜10月14日(日)
会場:愛知芸術文化センター 8階「A23」会場
   〒461-8525 愛知県名古屋市東区東桜1丁目13-2
   アクセス→https://censorship.social/
開館時間:10:00〜18:00(金曜は20:00まで)
     入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(祝休日は除く)
チケット:入場には「あいちトリエンナーレ2019」の有効チケットが必要です。
     本展のみのチケットはございません。
バリアフリー:車椅子の無料貸し出しをしています。
       ご利用の方はインフォメーションまでお申し付けください。

出展作家・作品
・安世鴻:重重―中国に残された朝鮮人日本軍「慰安婦」の女性たち
・大浦信行:遠近を抱えて(4点組)
・大橋藍:アルバイト先の香港式中華料理屋の社長から「オレ、中国
 のもの食わないから。」と言われて頂いた、厨房で働く香港出身の
 Kさんからのお土産のお菓子
・岡本光博:落米のおそれあり
・キム・ソギョン/キム・ウンソン:平和の少女像
・作者非公開:9条俳句
・小泉明郎:空気 #1
・嶋田美子:焼かれるべき絵
・白川昌生:群馬県朝鮮人強制連行追悼碑
・趙延修:償わなければならないこと
・Chim↑Pom:気合い100連発
・中垣克久:時代の肖像ー絶滅危惧種 idiot JAPONICA 円墳ー
・永幡幸司:福島サウンドスケープ
・藤江民:Tami Fujie 1986 work
・マネキンフラッシュモブ
・横尾忠則:ラッピング電車の第五号案「ターザン」など
      /暗黒舞踏派ガルメラ商会

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ごあいさつ
 いま、日本社会で「あること」が進んでいます。
 自由に表現や言論を発信できなくなっているのです。
 その領域はさまざまです。
 新聞や雑誌などの各メディア、美術館や画廊、各種公共施設、日常生活、路上の活動など。
 その内容もさまざまです。
 報道や娯楽番組、天皇と戦争、植民地支配、日本軍「慰安婦」、靖国神社、国家批判、憲法9条、原発、性表現、残酷表現など。
 その不自由のあり方もさまざまです。
 検閲、規制、忖度、弾圧、クレーム、NGなど。

 私たち実行委員会はこの事態を憂い、美術とその関連領域に絞って、2015年に東京のギャラリー古藤で「自由を脅かされた表現」を集めた「表現の不自由展」を開きました。
 あれから5年が経ちましたが、この「不自由」はさらに強く、広範囲に侵蝕しています。
 ここで私たちは改めて「自由を脅かされた表現」を集める「表現の不自由展・その後」を開きます。
 今回はほぼ美術表現に絞っての選定です。
 自由をめぐっては立場の異なるさまざまな意見があります。
 すべての言論と表現に自由を。
 あるいは、あるものの権限を侵害する自由は認めるべきではない。
 本展では、この問題に特定の立場からの回答は用意しません。
 自由をめぐる議論の契機を作りたいのです。
 そして憂慮すべきなのは、自由を脅かされ、奪われた表現の尊厳です。
 本展では、まずその美術作品をよりよく見ていただくことに留意しました。
 そこにこそ、自由を論じる前提があることと信じます。
 そして、展示作品の背後にはより多くの同類がいることに思いを馳せていただけないでしょうか。
 本展では年表パネル、資料コーナーも充実させました。
 作品をご覧になった後は、資料をじっくりと見ていただき、いまの日本の「不自由」について考えていただければ幸いです。
 2019年8月 表現の不自由展 実行委員会
 アライ=ヒロユキ、岩崎貞明、岡本有佳、小倉利丸、永田浩三

アライ=ヒロユキ
 1965年生まれ。美術・文化社会批評。
 美術、社会思想、サブカルチャーなどがフィールド。
 美術評論家連盟会員。
 著作に『検閲という空気』『天皇アート論』(社会評論社)、『オタ文化からサブカルへ』『ニューイングランド紀行』(繊研新聞社)。

岩崎貞明
 1963年生まれ。
 メディア総合研究所事務局長・雑誌『放送レポート』編集長。
 専修大学文学部客員教授。
 共著書に『放送制度概論』(商事法務)『現代ジャーナリズム事典』(三省堂)『ユーザーからのテレビ通信簿』(学文社)など。

岡本有佳
 編集者。出版・文化企画。
 共編著『政治権力VSメディア 映画『共犯者たち』の世界』(夜光社発売)、『〈平和の少女像〉はなぜ座り続けるのか』(世織書房)、『《自粛社会》をのりこえる』(岩波ブックレット)、『誰が〈表現の自由〉を殺すのか』(御茶の水書房)など。

小倉利丸

永田浩三
 1954年生まれ。ジャーナリスト。
 武蔵大学社会学部メディア社会学科教授。
 専門は、ドキュメンタリー研究とテレビジャーナリズム。元NHKプロデューサー、ディレクター。
 「表現の不自由展」共同代表(2015年に開催)。
 著書『ヒロシマを伝える』(WAVE出版)、『NHKと政治権力』(岩波現代文庫)、『ベン・シャーンを追いかけて』(大月書店)、編著『フェイクと憎悪〜歪むメディアと民主主義〜』(大月書店)。ドキュメンタリー映画『森口豁・沖縄と生きる』の監督(2019年9月公開)。

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