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名古屋コラム

郵政首切り25年・名古屋哲一の月刊エッセイ

 とてもとても幸せな気分

  とても嬉しいことに、7月22日、「4・28処分裁判に勝利した原告2名を囲む会」を、郵政ユニオン九州地本と4・28を共に闘う会が開いてくれた。6・30東京高裁判決「7人原告全員の処分撤回」逆転大勝利を受けた報告と慰労のための「囲む会」には、忙しいなか約30人の仲間が足を運んでくれ、池田実さんとボクとはとてもとても慰労されて、とてもとてもとても幸せな気分に浸れたのだった。

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 前日は、判決後初めて、13日上告受理申し立て後初めての弁護団と在京免職者5人との会議・祝勝会が夜遅くまで行われた。同時刻に、9/17総行動などを討議する「けんり総行動実」も開かれて、ここへは「25年目勝利判決のお礼と欠席のお詫び、分担の報告文」などを送ってご容赦願った。当初掛け持ち出席の予定だったが、判決後に民間争議団等から4・28ネットへの教授・叱咤激励の「年金・健保・バックペイ」交渉攻勢問題があり・・・この間、何回も幾つかの省庁へ地域の仲間などと交渉をもっていた・・・掛け持ちなどという余裕が無くなっていたのだった。

22日朝、郵政共同センター事務所で目を覚まし、「4・28物販」の方は急ぎの分だけを処置して、「お礼と報告」などの文書発送にとりかかった(一部には「もうEメールでお礼と報告は一応は済んでいる」ことに勝手に決めさせてもらっていた)。

 これは何日も前に発送作業をやりだしながらやりきれなかったもので、ずっと気になっていた。判決直後から電話・メール・FAX・郵便などで、面識のない人も含め実に多くの人からお祝いと激励を受けていた。あまりにもの反響の大きさで、改めて「反響の大きい勝利だったんだ」と気付いたのだ。思い起こせば15年以上昔にあった「名古屋君を守る八王子地域の会」等々、ホントに多くの人々の支えがあったわけで、これら全ての人に漏れなく「お礼と報告」を送らねばと思いつつ、「漏れなく」などと点検していたらいつまでたっても発送できないことが判明したので、もうもう、かまわず発送作業をとにかく済ませたのだった・・・本当にどうもすみません。

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 「14:40羽田発長崎行き、日本航空便」。長崎から送ってくれたチケットを手に雲海を眺め、ほっと一息、緊張感が解け故郷へ帰るような安らぎ気分に包まれていく。空港ではSさんが車で出迎えてくれて、ユニオン九州地本の事務所訪問、天皇だかが泊まったというホテルで受付を済ませ(フロントで名前を書いている時に冷たいおしぼりを運んできてくれた)、長崎中央郵便局内の見学(壁にべたべたと張り紙の多いのに驚いた)、そして「囲む会」の会場=お座敷へ。

 「おめでとう」の声に迎えられハッピー。冒頭、ユニオンの中島義雄さんが「4・28の経過と勝利の意義」を報告してくれた。「戦後5本の指に入ろうかという革新的な判決」「好き勝手な連中のやっている争議ではなく、社会的に正義の闘いだと国家が認知をした」「以前の全労協大会で、郵政10万人合理化が提起されていた時私たちは”受けて立つ”と宣言をした。4・28闘争を支え続けている中での宣言だからこそ空文句にならず、敵は動揺、4・28が10万人の首を救ったのだ」。

 続いてボクと池田さんが、喜びと希望とお礼とを述べた。なにせ91年全逓からの免職者首切りの時に郵政全労協(現郵政ユニオン)の立上げがあったからこそ、ボクらは安心して、自立自闘の反処分へ踏み出せたのだった。機関紙「未来」へ毎月二人の文を掲載し続けてくれている等々、九州の仲間へ激謝!

乾杯、そして鉄建公団訴訟長崎原告団など地域の仲間4人の挨拶、歓談・・・このとき誰も予想していなかった新たな喜びが会場を包んだ。長崎東局の仲間が「全逓脱退、ユニオン加入」の決意を披露した。「どちらの組合が正しいかは一目瞭然だ」。

 深夜までの二次会、23日早朝出発、千葉地裁での非常勤今村さん雇い止め解雇での不当判決傍聴・・・25〜26日の全労協大会では、ユニオン九州の大石委員長と中島さんにまた会うことができた。皆さん、本当にありがとうございました。

名古屋哲一(郵政4・28免職者)

郵政労働者ユニオン九州地本・郵政労働者ユニオン近畿地本吹田千里支部「機関紙7月末号」掲載

*タイトルはレイバーネット編集部


Created byStaff. Created on 2005-09-04 20:41:07 / Last modified on 2005-09-29 06:44:52 Copyright: Default

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